重 賞 予 想 回 顧（４２）

   第４６回  有 馬 記 念（Ｇ�T）予 想

　　数々の名勝負を生んだ新世紀の中央競馬も、いよいよラストウィークを迎えます。今年
　の有馬記念の目玉は、やはりこの一戦で引退となるテイエムオペラオーの動向。グランプ
　リ連覇に、史上最多のＧ�T８勝の偉業と、果たして、種牡馬への転向に花を添えることが
　出来るのか。過去１０年のデータを振り返ると、１番人気は７連対とまずまずの成績です
　が、２〜３番人気はそれぞれ２連対と信頼度は下がります。馬連に関しては、ガチガチの
　３ケタ配当が４回ありますが、万馬券を含め３千円以上の高配当も５回と一筋縄ではいか
　ない難解な一戦。また今年は牝馬が２頭挑戦しますが、連対すれば９４年のヒシアマゾン
　以来７年ぶり。優勝すれば７１年のトウメイ以来３１年ぶりと、データ的には厳しい数字
　が並んでいます。さて１年の総決算のグランプリ有馬記念、手に汗握る名勝負に期待しな
　がら、馬券の方も有終の美を飾りたいところ。
　　そこで今年本命にする馬ですが、前走ジャパンＣ３着のナリタトップロードを指名し
　ました。秋初戦の京都大賞典では、まさかの落馬競走中止で後遺症が心配されていました
　が、ＪＣでは後方から追い上げての３着と、復活を十分に予感させる走りを見せました。
　テイエムとの対戦は、３歳の有馬記念以降１０連敗と、ことごとく後塵を拝していますが
　今回がその借りを返すラストチャンス。今秋はまだ余力が残っているのもプラス材料で、
　渡辺騎手に全てを賭ける大一番。
　　そして対抗にする馬は、前走ジャパンＣ２着のテイエムオペラオーをピックアップし
　ました。ついに現役競走馬の頂点に立つ馬が最終戦を迎える訳ですが、今秋の成績は天皇
　賞→ＪＣと惜敗続きで、能力的な衰えは感じないものの、これ以上のプラスαを望むのも
　少し酷な要求。それでも競馬の内容を見ると素晴らしいの一言で、今回も普通に考えると
　連を外す確率はかなり低いと見ています。昨年８戦８勝のパーフェクトの勝ち運が、最後
　の一戦まで残っているかどうか。
　　また３番手にする馬ですが、前走菊花賞１着のマンハッタンカフェを指名しました。
　前走は、超スローペースで展開のアヤも多分にあったと思いますが、それでも３０００�b
　で上がり３４秒０は一応に評価の出来る内容。今年の場合は、ＪＣ＆ＪＣダートを制した
　のが３歳馬ということで、世代のレベルの高さは既に実証済み。ここで有馬記念まで獲得
　すれば来年以降の４歳勢は磐石か。鞍上も、現在熱いリーディング争いを繰り広げている
　蛯名騎手で、ここは一発を狙う一戦。

 第４６回  有 馬 記 念（Ｇ�T）枠 順 確 定

【１２月２３日 芝２５００�b ３歳上オープン定量 中山】

【本線】�D−�K、�C−�D、�C−�K
【中穴】�D−�L、�K−�L、�C−�L
【大穴】�D−�H、�H−�K、�C−�H

【結果】
 １着 �Cマンハッタンカフェ
 ２着 �@アメリカンボス
 ３着 �Aトゥザヴィクトリー
 単�C ７１０円 複�C２９０円�@２５６０円�A５３０円
 枠連１−４ ２０６８０円 馬連�@−�C ４８６５０円
 ワイド�@−�C ９６４０円 �A−�C １７２０円 �@−�A １５０５０円

 優勝したマンハッタンカフェは、前半１０００�b１分２秒６という超スローペースの中、
 直線に入ると上がり３３秒９という抜群の瞬発力を見せて快勝。２着には、最低人気の
 アメリカンボスが入り、馬連１−４は４万８６５０円の有馬記念史上最高配当の大波乱
 となりました。３着のトゥザヴィクトリーは、武豊騎手が作り出す自在のペース配分で
 直線でも粘りを見せる大健闘。そして４着メイショウドトウ、５着テイエムオペラオー
 と世代交代が鮮明となった一戦でもありました。この２頭には、これまで日本の競馬界
 を牽引してきたことに敬意を表するとともに、今後の種牡馬としての活躍も期待したい
 と思います。また今回本命に推したナリタトップロードは１０着と惨敗。来春は、阪神
 大賞典から春の天皇賞を目指すとのことで、もう一度、ゼロからの出直しに望みを繋げ
 たいところ。馬券の方は、もちろんアメリカンボスが無印のために玉砕。今年も収支的
 には全くイイことがなく、相当にボロボロの１年でした。来年こそは、何とか大判小判
 をゲットしたいものです！！（笑）

   第５３回  朝 日 杯 Ｆ Ｓ（Ｇ�T）予 想

　　昨年までの「朝日杯３歳Ｓ」が、今年から「朝日杯フューチュリティＳ」と改称され、
　新たなる歴史が刻まれる記念すべき第１戦。フューチュリティとは「将来性のある」の意
　ですが、その名の通り過去の優勝馬は、ナリタブライアン、グラスワンダー、ミホノブル
　ボン、フジキセキ、バブルガムフェローなど、名馬中の名馬がズラリと名を連ねるスター
　ホースの登龍門。過去１０年のデータを見ると、１番人気は６勝、２着３回で、連を外し
　たのは、たったの１回のみ。波乱になったのも９６年と昨年の２回だけで、やはり無謀な
　穴狙いは避けたいところ。注目すべき点は、連対２０頭中１６頭が、１６００�b以上での
　連対実績があること。スピード＆パワーが要求される厳しい一戦には間違いなく、今年も
　ハイレベルの展開となりそうです。
　　そこで本命にする馬ですが、前走京都２歳Ｓ１着のアドマイヤドンをピックアップし
　ました。ダートのデビュー戦が８馬身差の楽勝。２戦目の京都２歳Ｓでは、初芝＆初距離
　をあっさりクリアしての４馬身差の圧勝劇。柔軟な走りと、抜群の競馬センスで、大物感
　あふれる逸材と評価しています。母は日本の競馬界を代表する名牝ベガですが、今回父が
　ティンバーカントリーに変わり、血統的にも非常に興味がある一頭。無傷の３連勝でクラ
　シック戦線の一番手に躍り出るか。
　　そして対抗にする馬ですが、前走京王杯２歳Ｓ１着のシベリアンメドウを指名しまし
　た。新馬→５００万→Ｇ�Uと現在３連勝中の実績馬ですが、出遅れての差し切り勝ちや、
　芝の不良馬場を苦もなくこなす対応性など、玄人好みの走りを展開しています。今回距離
　延長や、初の右回りなどで未知数な部分もありますが、現時点の完成度で十分に戦えると
　期待しています。もちろん５００�`を超える大型馬だけに、鞍上後藤騎手の手綱さばきも
　注目して見たいと思います。
　　また３番手にする馬は、前走新潟２歳Ｓ１着のバランスオブゲームをピックアップし
　ました。前走Ｇ�V重賞を快勝して以来３ヵ月間休養していましたが、中間の調教量も十分
　に積んでいるようで、同馬の能力を出し切ることができれば、逆転の可能性もあると見て
　います。血統的にもフサイチコンコルド産駒ということで、大一番での勝負強さは注意が
　必要か。今回は休養明けも含め、初の多頭数やゴール前の坂など、条件が厳しいのも事実
　ですが、単穴として狙ってみたい一頭です。

 第５３回  朝 日 杯 Ｆ Ｓ（Ｇ�T）枠 順 確 定

【１２月９日 芝１６００�b ２歳牡・セン馬オープン定量 中山】

【本線】�@−�F、�@−�M、�F−�M
【中穴】�@−�I、�F−�I、�I−�M
【大穴】�@−�B、�B−�F、�B−�M

【結果】
 １着 �@アドマイヤドン
 ２着 �Iヤマノブリザード
 ３着 �Lスターエルドラード
 単�@ ２１０円 複�@１３０円�I１９０円�L６６０円
 枠連１−５ ６７０円 馬連�@−�I ７６０円
 ワイド�@−�I ３８０円 �@−�L １８７０円 �I−�L ２３２０円

 優勝したアドマイヤドンは、前半１０００�b５７秒７というハイペースの中、直線に入
 ると抜群の反応を見せて快勝。兄アドマイヤベガに続く兄弟ＧＩ制覇の快挙を成し遂げ
 ました。勝ち時計の１分３３秒８は、９７年のグラスワンダーの２歳レコードに、僅か
 ０秒２差の好タイム。来年のクラシック戦線に向けて大きな第一歩を踏み出しました。
 ２着のヤマノブリザードは、当日発熱のファロン騎手から四位騎手に乗り替るアクシデ
 ントがありましたが、それでも上がり３ハロン３４秒９の末脚で、勝ち馬とは３／４差
 と実力馬の片鱗を十分に見せました。まだ荒削りなだけに、今後に期待のできる一頭。
 ３着のスターエルドラードは、最後の直線でしぶとく粘りましたが、ゴール前の詰めが
 あと一歩。それでもデムーロ騎手の手綱さばきが高く評価される一戦。今回は、６着の
 シベリアンメドウまで１分３４秒１の走破タイムで、全体的にレベルの高い世代を証明
 した結果に。馬券の方は、とりあえず◎−注の中穴的中でしたが、馬連が７６０円と低
 配当のためにマイナス収支。有馬記念に向けて何とか資金を増やしたいところ・・・。

   第５３回  阪 神 ジ ュ ベ ナ イ ル Ｆ（Ｇ�T）予 想

　　昨年までの「阪神３歳牝馬Ｓ」が、馬齢表記の変更などにより、今年から「阪神ジュベ
　ナイルフィリーズ」と改称され、新たなる歴史が刻まれます。過去１０年のデータを見る
　と、１番人気は４勝を挙げていますが、６番人気以下の伏兵馬も７連対と大健闘。９２年
　には、今でも語り草となっている馬連１２万馬券が飛び出すなど、波乱の代名詞にもなっ
　ている一戦です。やはり、キャリアの浅い若駒のレースだけに、その能力の比較が難解で
　あっと驚く穴馬の台頭も頭に入れておきたいところ。来年の牝馬クラシック戦線に向けて
　要チェックの一戦になりそうです。
　　そこで今回本命にする馬ですが、前走ファンタジーＳ２着のツルマルグラマーを指名
　しました。前走は新馬戦を勝ち上がった後、３ヵ月半の休養明けを経ての２着と、非凡な
　能力を十分に発揮しました。馬体に関しても５００�`を越える大型馬ということで、一度
　使った上昇度が期待できると見ています。距離面に関しても、前走からの２００�b延長は
　プラス材料で、一気にＧ�Tホースへ昇り詰める可能性は大。鞍上の武豊騎手の手綱さばき
　も大きなウエートを占める一戦か。
　　そして対抗にする馬ですが、前走ファンタジーＳ１着のキタサンヒボタンを指名しま
　した。デビューから無傷の４連勝と、その実績に関しては文句なしに出走馬中ＮＯ．１。
　先行して上がり３５秒台の末脚を使えることも強力な武器で、ハイペースにも十分に対応
　できると見ています。特にソエが完治した前走は、着差以上に強い勝ち方で、同馬の能力
　の高さを証明した内容。血統的にも兄がマイルの重賞を制しているだけに、今回も十分に
　勝機があると期待しています。
　　また３番手にする馬ですが、前走赤松賞１着のオースミコスモをピックアップしまし
　た。フジキセキ産駒の２戦２勝馬ですが、新馬戦、赤松賞とマイル戦を経験していること
　は、本番に向けての大きなアドバンテージ。内容的にもデビュー戦が追い込みで、前走が
　好位抜け出しということで、その自在性は大一番で更に発揮されると見ています。さらに
　前走では、長距離輸送と重馬場も経験したこともプラス要因。鞍上の常石騎手には、最大
　のチャンスが巡ってきたと思います。

 第５３回  阪 神 ジ ュ ベ ナ イ ル Ｆ（Ｇ�T）枠 順 確 定

【１２月２日 芝１６００�b ２歳牝オープン定量 阪神】

【本線】�J−�Q、�B−�Q、�B−�J
【中穴】�M−�Q、�J−�M、�B−�M
【大穴】�F−�Q、�F−�J、�B−�F

【結果】
 １着 �Gタムロチェリー
 ２着 �Aアローキャリー
 ３着 �Bオースミコスモ
 単�G １８００円 複�G５２０円�A９４０円�B２２０円
 枠連１−４ ４３３０円 馬連�A−�G ２５３５０円
 ワイド�A−�G ５１２０円 �B−�G １６８０円 �A−�B ２７３０円

 優勝したタムロチェリーは、中団の位置取りで折り合い、直線に入ると大外から一気の
 差し脚で快勝しました。鞍上のペリエ騎手は、マイルＣＳ（ゼンノエルシド）、ジャパ
 ンＣ（ジャングルポケット）に続く、史上初の３週連続ＧＩ制覇の快挙。同馬は、今後
 鹿児島・鹿屋の吉永ホーストレセンに放牧に出され、来年はチューリップ賞→桜花賞と
 進む予定。なお２着には、公営の北海道から転厩初戦の９番人気アローキャリーが逃げ
 粘り、馬連は２万５３５０円（６０番人気）と同レース３度目の万馬券になりました。
 ３着のオースミコスモは、好位追走から直線でも末脚を伸ばしましたが、逃げたアロー
 キャリーを捕えきれず惜敗。４着のキタサンヒボタンも、よく走っていると思いますが
 最後の詰めがあと一歩。今後の巻き返しに期待したいと思います。今回、本命に推した
 ツルマルグラマーは、道中内にササりっぱなしで、武豊騎手も左手一本だけの競馬に。
 結果は１３着という惨敗で、今後に課題が残る最悪の内容。もちろん馬券の方も、上位
 ２頭が無印のため全く話にならず自爆。年の瀬にきて短期放牧が決定・・・。（涙）

   第２１回  ジ ャ パ ン カ ッ プ（Ｇ�T）予 想

　　今年も世界の強豪馬と日本馬が激突するジャパンカップの時期がやって来ました。外国
　馬の評価は、国際レイティングだけで一概に評価することは出来ませんが、昨年のファン
　タスティックライトと比較すると、やや小粒感は否めないところか。過去のデータを眺め
　ると、１番人気の優勝は全２０回でたったの２回のみ。昨年テイエムオペラオーが勝つま
　で１４連敗というワースト記録も樹立しています。ここ１０年の配当を見ても、一昨年の
　２万３１９０円をはじめ、３０００〜６０００円台の高配当が６回、人気サイドの３ケタ
　決着は僅か２回のみ。実質的に、最も荒れるＧ�Tレースと位置付けることが出来る一戦。
　近年は日本馬が上位を独占する状況が続いていますが、果たして今年は、一体どのような
　結果が待っているのでしょうか。
　　そこで今回本命にする馬ですが、前走菊花賞４着のジャングルポケットを指名しまし
　た。前走の敗戦は、超スローペースに折り合いを欠いた不完全燃焼で、今回ダービーを制
　した東京コースに変わることは、願ってもないプラス材料。対古馬戦に関しては、経験の
　差でやや不安な面もありますが、レベルの高い現３歳馬で２�`の斤量差なら、互角以上の
　勝負が期待出来ると見ています。鞍上も優勝請負人のペリエ騎手に乗り替り、同馬の末脚
　が更にパワーアップすることは必至か。
　　そして対抗にする馬ですが、前走天皇賞（秋）２着のテイエムオペラオーを指名しま
　した。前走はアグネスデジタルに出し抜けを食った感じですが、それでも２着確保は実力
　馬の証明で、内容的には流石の一言。確かに、勝負所でのズブさなど、昨年ほどの勢いが
　ないのも事実ですが、今回４００�bの距離延長は明らかに有利な状況。中間の状態も相変
　わらず好調のようで、史上初のＪＣ２連覇も完全に視野に入ったと思います。和田騎手の
　思い切った騎乗に期待しています。
　　また３番手にする馬ですが、前走天皇賞（秋）３着のメイショウドトウを指名しまし
　た。前走は、逃げるハズのサイレントハンターがまさかの出遅れで、押し出されるような
　形でハナに立つ不本意な展開。結果は３着と敗れた訳ですが、それでも同馬の持ち味であ
　る粘りの末脚で複勝圏内確保と十分に意地を見せました。今回の場合はレースを引っ張る
　逃げ馬も多数いるので、得意の好位差しになると見ています。当日のオッズ次第で、単勝
　を狙うのも面白い一頭かと思います。

 第２１回  ジ ャ パ ン カ ッ プ（Ｇ�T）枠 順 確 定

【１１月２５日 芝２４００�b ３歳上オープン定量 東京】

【本線】�C−�E、�@−�E、�@−�C
【中穴】�E−�G、�C−�G、�@−�G
【大穴】�E−�M、�C−�M、�@−�M

【結果】
 １着 �Eジャングルポケット
 ２着 �Cテイエムオペラオー
 ３着 �Iナリタトップロード
 単�E ４２０円 複�E１６０円�C１３０円�I３４０円
 枠連３−４ ５８０円 馬連�C−�E ７１０円
 ワイド�C−�E ３４０円 �E−�I １１９０円 �C−�I ７９０円

 優勝したジャングルポケットは、道中中団の位置取りで折り合い、直線に入ると先に抜
 け出したテイエムオペラオーを鋭い末脚で差し切りました。ダービー馬の同年ＪＣ制覇
 は、史上初の快挙。鞍上ペリエ騎手の手綱さばきも高く評価される一戦。なお同騎手は
 先週のマイルＣＳ（ゼンノエルシド）に続き２週連続ＧＩ制覇も成し遂げました。２着
 のテイエムオペラオーは、直線抜け出した瞬間、ＪＣ連覇達成と思いましたが、ゴール
 直前でジャングルの末脚に屈する悔しい内容。それでも王者の意地を十二分に発揮した
 一戦で、今回は勝った馬を素直に誉めるべき。３着のナリタトップロードは、大健闘。
 短い期間でここまで立て直しただけに、陣営も自信を持ったと思います。４着のステイ
 ゴールドも、持っている能力を全て出し切った完全燃焼。５着のメイショウドトウは、
 １コーナーのアクシデントが全て。今回外国馬に関しては、６着のゴーランが最高着順
 という惨敗状況。前日のＪＣダートの惨敗も併せて今後にも影響する結果。馬券の方は
 とりあえず◎−○の本線的中でしたが、配当が７１０円ということで一部の穴党ファン
 を除き、ほとんどの方がゲットしていると思います。おめでとうございます！！（笑）

 ※お願い。結果欄の配当金と連勝番号は、念のため日本中央競馬会
   発表の成績表と照合して下さい。

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