重 賞 予 想 回 顧（３８）

   第１２３回  天 皇 賞 ・ 春（Ｇ�T）予 想

　　今年も春の最強古馬決定戦の時期がやってきました。過去１０年の成績表を振り返ると
　様々な名シーンが脳裏に浮かんできます。【９１年】メジロマックイーンが親子３代制覇
　の快挙を達成【９２年】トウカイテイオーＶＳメジロマックイーンの夢の対決【９３年】
　ライスシャワーがメジロマックイーンの３連覇を阻止【９４年】ビワハヤヒデが圧倒的な
　１番人気に応えて快勝【９５年】的場騎手渾身のムチに応えライスシャワー奇跡の復活劇
　【９６年】サクラローレルがナリタブライアンを強烈な末脚で差し切る【９７年】マヤノ
　トップガン、サクラローレル、マーベラスサンデーの至高の３強対決【９８年】父メジロ
　ライアンの夢を実現させたメジロブライト【９９年】スペシャルウィークがライバル陣の
　追撃を完封【００年】そして昨年は、テイエムオペラオーが古馬Ｇ�T５連覇の足掛かりと
　なる勝利を飾りました・・・。果たして今年は、一体どのような名勝負を体験することが
　出来るのか。淀のターフに歴戦の名優たちも揃いました。そのゲートが開く瞬間を固唾を
　飲んで見守ろうと思います。
　　そこで今年本命にする馬ですが、前走阪神大賞典１着のナリタトップロードを指名し
　ました。昨年のＧ�T戦線では、全てのレースでテイエムオペラオーの後塵を拝し、１勝も
　挙げられないまま終わりました。しかし、前走では驚異的なレコードで復活し、打倒オペ
　ラオーの態勢は完全に整ったと思います。ここ４年間阪神大賞典１着馬が、そのまま天皇
　賞を制しているのもプラス材料。ローテーション的にも、春は今回がラストということで
　目一杯の仕上げで出走してくると思います。
　　そして対抗にする馬ですが、前走産経大阪杯４着のテイエムオペラオーを指名しまし
　た。前走の敗戦が、盾戦線に風雲急を告げるような感じですが、これは体調面や、距離面
　などの要素を含め十分に立て直しが可能な範囲。同馬のベストパフォーマンスを発揮する
　ことが出来れば、盾３連覇の大偉業もひとつの通過点に過ぎないのかもしれません。特に
　３０００�b以上の長距離に関しては絶対の自信を持っているだけに、今回は陣営も負けら
　れない一戦かと思います。
　　また３番手にする馬ですが、前走産経大阪杯２着のエアシャカールをピックアップし
　ました。前走は、昨年のＪＣ大敗以来の出走で、いろいろと注目されていたと思いますが
　レース的にはまずまずの内容で、十分今回につながる走りが出来たと思います。ＳＳ産駒
　特有の気性の激しさも最近では影を潜め、調教時でも落ち着きが出てきたとのこと。この
　ことをプラス要因として取るかは難しい判断ですが、前走モタれるクセを修正出来たこと
　は大きな収穫だったと見ています。

 第１２３回  天 皇 賞 ・ 春（Ｇ�T）枠 順 確 定

【４月２９日 芝３２００�b ４歳上オープン定量 京都】

【本線】�@−�K、�I−�K、�@−�I
【中穴】�J−�K、�@−�J、�I−�J
【大穴】�D−�K、�@−�D、�D−�I

【結果】
 １着 �@テイエムオペラオー
 ２着 �Dメイショウドトウ
 ３着 �Kナリタトップロード
 単�@ ２００円 複�@１１０円�D１４０円�K１２０円
 枠連１−５ ４６０円 馬連�@−�D ５００円
 ワイド�@−�D ２３０円 �@−�K １９０円 �D−�K ３１０円

 優勝したテイエムオペラオーは、前半１０００�b通過５８秒３、２０００�b通過２分２
 秒５という超ハイペースの展開の中、道中６〜７番手でじっくりと進出。３コーナー過
 ぎの勝負所で、和田騎手のムチが入るようなズブい面も見られましたが、直線に入ると
 持ち前の勝負根性で他馬を一蹴。史上初の天皇賞３連覇を達成しました。Ｇ�Tレース７
 勝は、シンボリルドルフに並ぶ大記録。今回の勝利で夢の２０億円ホースも射程圏内に
 入ってきました。２着のメイショウドトウは、道中テイエムを見るような位置取りで、
 直線に入ると外に持ち出して猛然と追い込む。ゴール前ではあと１歩まで差を縮めまし
 たが、今回もテイエムを差し切ることは出来ませんでした。これで昨年の宝塚記念から
 ５戦連続のＧ�T２着。３着のナリタトップロードは、今回最高の仕上がりで出走しまし
 たが、またしてもテイエムの後塵を拝することに。展開としては、同馬にとって完璧な
 内容だっただけに、午後から降り始めた雨が勝敗を分ける結果となりました。今後は、
 秋に向けての巻き返しに期待したいと思います。予想の方は、何とか○△で引っ掛かり
 ましたが、馬券の方は◎ナリタから○テイエム、▲エアへの２点買いのため惨敗という
 結果でした。それにしても、テイエムの強さには全く脱帽です・・・。（汗）

   第６１回  皐 月 賞（Ｇ�T）予 想

　　アグネスタキオンが長浜厩舎にやってきたのは、兄のフライトがダービーを制してから
　３ヵ月後の８月下旬。兄よりも馬体がひとまわり大きく、長浜調教師はその潜在的な素質
　を再認識するとともに、今後の重圧もひしひしと感じていたようです。その頃、既に函館
　競馬場で調教を積んでいたジャングルポケットは、９月２日の新馬戦でデビューを飾り、
　次走の札幌３歳Ｓではレコードタイムでの圧勝劇。この２頭が、はじめて対戦するのは、
　それから３ヵ月後の暮の阪神競馬場。結果は従来のレコードを２秒近くも縮めたアグネス
　タキオンに軍配が上がり、ジャングルポケットは２馬身半差の２着。そして今回、皐月賞
　という大舞台で、この両雄が再び激突する時がやってきました。競馬史に刻まれた数々の
　名勝負伝説に、果たしてこの２頭が名を連ねる事が出来るのか。そのゲートが開く瞬間を
　静かに待ちたいと思います。
　　そこで今年本命にする馬ですが、前走弥生賞１着のアグネスタキオンをピックアップ
　しました。前走はドロドロの不良馬場の中、京成杯の勝ち馬ボーンキングに５馬身の差を
　つけての圧勝劇。既に長浜調教師が「３冠宣言」を出しているように、その能力は同世代
　の中でもダントツに抜けた存在。春のローテーションに関しては、早くから弥生賞、皐月
　賞、ダービーの３戦と決めているようで、今回の皐月賞は同馬にとっても、単なる通過点
　なのかもしれません。
　　そして対抗にする馬ですが、前走共同通信杯１着のジャングルポケットを指名しまし
　た。前走は、直線で内にモタれる幼い面も見せましたが、同馬の力通りの快勝ということ
　で、陣営も「打倒タキオン」に向けて改めて自信を深めたと思います。一度東京コースを
　使ったことは、トニービン産駒ということも含め、ダービーを見越したローテーション。
　もし今回タキオンを逆転することがあれば、２冠の可能性は相当に高いと思っています。
　あのフジキセキと同じスタッフが満を持して送り出す逸材。

 第６１回  皐 月 賞（Ｇ�T）枠 順 確 定

【４月１５日 芝２０００�b ３歳オープン定量 中山】

【本線】�@−�F

【結果】
 １着 �Fアグネスタキオン
 ２着 �Mダンツフレーム
 ３着 �@ジャングルポケット
 単�F １３０円 複�F１００円�M２００円�@１２０円
 枠連４−７ ６１０円 馬連�F−�M ７８０円
 ワイド�F−�M ３１０円 �@−�F １５０円 �@−�M ３９０円

 優勝したアグネスタキオンは、前半１０００�b５９秒９の平均ペースの中、道中５番手
 と絶好のポジションをキープし、直線に入ると楽に抜け出しての圧勝劇でした。この日
 は、ゲート入りを嫌がって目隠しをつけられるハプニングもありましたが、若さを残し
 ながらの勝利は、同馬の無限の可能性を感じさせるものだったと思います。２着のダン
 ツフレームは、道中１２〜１３番手で折り合い、直線に入るとしぶとい末脚で見せ場を
 作りました。同馬にとっても今後につながる好走だったと思います。３着のジャングル
 ポケットは、スタートで後手を踏んだことが全て。やはり、勝負所の３コーナー付近で
 脚を使ったため、直線での本来の伸びが見られませんでした。今後はダービーでの巻き
 返しに期待したいと思います。予想の方は、タキオン＆ジャングルの１点勝負のために
 納得の完敗という結果でした。結局、あまりにもオッズが低いために、馬券の方は買わ
 なかったんですが・・・。（笑）

   第６１回  桜 花 賞（Ｇ�T）予 想

　　いよいよ今年もクラシックのシーズンがやってきました。自分自身も１９９１年に競馬
　を始めてから１０年目ということで、過去１０年の成績表などを眺めると、数々の名勝負
　が脳裏に浮かび、感慨深くもなる今日この頃です。ここ近年の予想を振り返ると、９７年
　のキョウエイマーチ＆メジロドーベルの１番人気を当てて以来、全く縁が無いＧ�Tですが、
　今年の場合はトライアル戦からの各馬の位置付けが明確なため、ここはビシっと的中させ
　たいところ。季節的にもまさに最高の競馬日和となり、今年も１８頭の牝馬による華やか
　なる戦いを十二分に楽しみたいと思います。
　　そこで本命にする馬ですが、前走チューリップ賞１着のテイエムオーシャンを指名し
　ました。昨年の札幌デビューから通算５戦４勝。同期の牡馬１９頭、牝馬４１頭の計６０
　頭に先着した実績を持ち、札幌３歳Ｓで先着を許した相手もジャングルポケットとタガノ
　テイオーということで、これは同馬のポテンシャルの高さを証明した結果。前走では課題
　だった折り合い面もクリアして、直線では２着に４馬身の差をつけて圧勝。８５年の祖母
　エルプスに続く桜の女王となるか。
　　そして対抗にする馬ですが、前走アネモネＳ１着のダイワルージュをピックアップし
　ました。前走はプラス８�`と余裕残しの馬体で、着差以上の強い内容だったと思います。
　好位置で流れに乗れる競馬センスも抜群で、競り合いに強い勝負根性も十分に持ち合わせ
　ている一頭。負けた相手が、昨年の阪神３歳牝馬Ｓのテイエムオーシャンだけということ
　で、今回は陣営も逆転を虎視眈々と狙っているハズ。父ＳＳに、母がスカーレットブーケ
　ということで、血統的背景からも期待は大。
　　また３番手にする馬ですが、前走フィリーズレビュー２着のハッピーパスを指名しま
　した。ここ２戦は、クイーンＣ、フィリーズレビューを連続２着と堅実な走りを見せてい
　ますが、内容的にも好位から直線抜け出しという積極的な競馬で、十分に評価はできると
　思っています。Ｇ�Tのタイトルを奪取するには、最後の決め手がもうひとつ欲しい感じで
　すが、どんな展開にも対応できる器用さを持っているだけに、逆転の可能性は十分にある
　と期待しています。岡部騎手が初の桜花賞制覇となるか。

 第６１回  桜 花 賞（Ｇ�T）枠 順 確 定

【４月８日 芝１６００�b ３歳牝オープン定量 阪神】

【本線】�G−�K、�G−�O、�K−�O
【中穴】�D−�G、�G−�N、�G−�J
【大穴】�D−�K、�K−�N、�J−�K

【結果】
 １着 �Gテイエムオーシャン
 ２着 �Lムーンライトタンゴ
 ３着 �Kダイワルージュ
 単�G １３０円 複�G１００円�L２９０円�K１３０円
 枠連４−７ ４６０円 馬連�G−�L １０８０円
 ワイド�G−�L ５９０円 �G−�K ２２０円 �K−�L ８３０円

 優勝したテイエムオーシャンは、前半１０００�b５９秒５のペースの中、道中２番手を
 追走。直線に入ると楽に抜け出して３馬身差の圧勝劇でした。勝ちタイムが１分３４秒
 ４、上がり３ハロンも３４秒８ということで、ほぼ完璧な内容。前走から調教を積んで
 のプラス８�`ということで、体調面に関しても万全の状態だったと思います。今後は、
 ５月２０日のオークスで２冠達成を目指す予定。２着のムーンライトタンゴは、後方か
 ら大外を回って追い上げ、実力馬の片鱗を見せました。同馬にとっても今後につながる
 一戦だったと思います。３着のダイワルージュは、ゲート入りの際に少し手間取ったの
 が誤算。ゴール前の詰めの甘さも、オークスに向けての課題か。４着のハッピーパスは
 道中中団で折り合い絶好の手応えだったと思いますが、あと一歩が届かず。馬券の方は
 ムーンライトタンゴが無印のために完敗という結果でした。△の選択でムーンライトと
 フローラルで迷い、結局フローラルにした自分自身が憎いですね・・・。（笑）

   第４５回  産 経 大 阪 杯（Ｇ�U）予 想

　　毎年スターホースが集結し、数々の名勝負を繰り返してきた産経大阪杯ですが、今年も
　昨年の年度代表馬テイエムオペラオーをはじめ、豪華なメンバーが顔を揃えました。重賞
　ウイナーが１０頭で、その重賞獲得数は計３０勝とのこと。このレースをデータ的に見る
　と、過去１０年間で１番人気は８連対と抜群の安定感。基本的には、堅く収まる一戦かと
　と思いますが、９５年には６万馬券の大波乱もあり、今回も休み明けの人気馬の取捨が、
　馬券のポイントになると見ています。とにかく、昨年日本競馬界の記録を次々に塗り変え
　た歴史的名馬の２１世紀の初戦に大注目です。
　　そこで今週本命にする馬ですが、前走有馬記念１着のテイエムオペラオーを指名しま
　した。この馬に関しては、もはや何の説明も要らないと思いますが、昨年は重賞８連勝を
　達成し、史上初となる古馬中長距離Ｇ�T５戦完全制覇の金字塔を打ち立てました。しかし
　昨年の有馬記念では、後方からの厳しい競馬を強いられ、レース後には左顔面が腫れ上が
　るアクシデントもありました。激闘だった２０００年の反動が唯一の不安材料かと思いま
　すが、ここは期待を込めて本命に推しました。
　　そして対抗にする馬ですが、前走中山記念１着のアメリカンボスをピックアップしま
　した。今年に入ってからのＡＪＣＣ→中山記念のＧ�U連勝は、この馬の本格化を証明した
　結果で、昨年までの勝負弱さは完全に払拭されたと思います。父はキングマンボで、あの
　エルコンドルパサーと同じ初年度産駒。今回はテイエムの堅固な壁があると思いますが、
　古馬中距離路線における地位を固めるためにも、ここはどうしても獲りたいタイトルか。
　江田照男騎手の手綱さばきにも要注目。
　　また３番手にする馬ですが、前走ジャパンカップ１４着のエアシャカールを指名しま
　した。もちろん、昨年の皐月賞＆菊花賞を制した２冠馬で、古馬になっての期待も大きい
　一頭かと思います。やはりＪＣでの惨敗は体調面のピークの問題で、海外遠征の見えない
　疲れもあったのかもしれません。今回は王者テイエムに再度チャレンジする立場ですが、
　展開次第では追い詰めることも十分に可能と思っています。武豊騎手から乗り替った蛯名
　騎手がどのようなパフォーマンスを見せるのか楽しみです。

 第４５回  産 経 大 阪 杯（Ｇ�U）枠 順 確 定

【４月１日 芝２０００�b ４歳上オープン別定 阪神】

【本線】�C−�M、�B−�M、�B−�C
【中穴】�D−�M、�C−�D、�B−�D
【大穴】�G−�M、�C−�G、�B−�G

【結果】
 １着 �Aトーホウドリーム
 ２着 �Bエアシャカール
 ３着 �Lアドマイヤボス
 単�A ７３４０円 複�A９８０円�B３８０円�L３９０円
 枠連２−３ ９７８０円 馬連�A−�B ３８８９０円
 ワイド�A−�B ５０８０円 �A−�L ４２５０円 �B−�L １４４０円

 優勝したトーホウドリームは、前半１０００�b５９秒１のペースの中、道中８〜１０番
 手と後方で折り合い、直線に入ると馬群を割いて一気に進出。ゴール前では、全ての馬
 を差し切りました。９番人気の伏兵馬の優勝ということで、単勝は７３４０円。２着の
 エアシャカールとの馬連は、３万８８９０円という高配当になりました。単勝１．３倍
 で圧倒的１番人気に支持されたテイエムオペラオーは、直線でいつもの伸びを欠き４着
 と敗退し、同馬絡みの馬券６０億２０５６万６３００円は、全て紙くずと消えました。
 やはり、４コーナー手前でアドマイヤボスに外からマクられて、仕掛けが早くなったの
 が敗因か。カイバ食いが減り万全の状態でなかったことも多分に影響したと思います。
 今後、本番の春の天皇賞に向けて、陣営がどのように立て直すのか、注目していきたい
 と思います。馬券の方は、当然トーホウドリームが無印のため惨敗という結果でした。
 それにしても、競馬に絶対はありませんね・・・。（涙）

 ※お願い。結果欄の配当金と連勝番号は、念のため日本中央競馬会
   発表の成績表と照合して下さい。

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