重 賞 予 想 回 顧（３６）

   第４１回  京 成 杯（Ｇ�V）予 想

　　いよいよ２００１年度の中央競馬が始まりましたが、今年の一番大きな変更点は、まず
　日本ダービーと菊花賞に外国産馬の出走が可能になったこと。まさに開国元年ということ
　で、どのようなレベルの高い名勝負を見ることができるのか。あとは、新潟競馬場で行わ
　れる直線１０００�bの新設重賞アイビスサマーダッシュも今から楽しみです。さらに国際
　ルールに則った新馬齢表記や、来年からは馬連単、３連複の新馬券も導入。競馬ファンに
　とっても大きな変革の波を感じる１年かと思います。
　　さてそこで今週の本命ですが、前走新馬戦１着のボーンキングをピックアップしまし
　た。デビュー戦は、あのアグネスタキオンの５着と馬群に沈みましたが、２戦目で大きな
　変り身をみせて快勝。内容的にも今回と同じ２０００�bを４〜５番手の好位から伸びての
　勝利ということで期待は膨らみます。先週のシンザン記念を除外になったのも、この馬に
　とってはプラス材料。また血統的にもフサイチコンコルドの半弟ということで、どのよう
　な走りを見せるのか興味があります。
　　そして対抗にする馬ですが、前走ラジオたんぱ杯５着のマイネルエスケープを指名し
　ました。前走のラジオたんぱ杯は、史上最高の超ハイレベルの決着だっただけに、９馬身
　差の５着でも悲観する内容ではありません。逆に先行してあそこまで粘ったことは、高く
　評価できると思います。血統的にもメジロマックイーン×モガミということで、スタミナ
　面では全く問題なし。父内国産馬ファンとしても、ぜひ応援したい一頭です。今回は展開
　次第で一発も十分にあると見ています。
　　また、３番手にする馬ですが、前走葉牡丹賞１着のプレジオをピックアップしました。
　前走では、直線一気の末脚でその非凡な能力を十二分に発揮し、厩舎サイドも重賞制覇に
　向けて大きな自信につながったと思います。馬体に関しては４１０�`台と小柄な馬ですが、
　この時期の完成度としては、出走馬中ＮＯ．１の存在。直線での切れ味勝負に持ち込めば
　高い確率で勝機はあると見ています。毎年この時期には、あまり無理をさせない厩舎だけ
　に、今回は馬券的にも狙い目の一頭か。

 第４１回  京 成 杯（Ｇ�V）枠 順 確 定

【１月１４日 芝２０００�b ３歳オープン別定 中山】

【本線】�H−�M、�H−�J、�J−�M
【中穴】�B−�H、�B−�M、�B−�J
【大穴】�A−�H、�A−�M、�A−�J

【結果】
 １着 �Hボーンキング
 ２着 �Mマイネルエスケープ
 ３着 �Iロイヤルキャンサー
 単�H ４９０円 複�H２１０円�M１６０円�I６４０円
 枠連６−８ ９００円 馬連�H−�M １２２０円
 ワイド�H−�M ５１０円 �H−�I １８２０円 �I−�M １６７０円

 優勝したボーンキングは、前半１０００�b６１秒３のスローペースの中、道中６〜７番
 手と中団から進み、４コーナーでは大外を回っての快勝劇でした。２位との着差はクビ
 差でしたが、直線だけで５頭をゴボウ抜きしたことから、その内容は高く評価されると
 思います。２着のマイネルエスケープは、道中中団の位置取りから直線では粘りのある
 末脚で見せ場を作りました。強豪相手に揉まれた経験が十分に発揮されたと思います。
 ３着のロイヤルキャンサーは、積極的な競馬で上位に進出。今後の成長が楽しみな一頭
 です。１番人気のプレジオは、やはりプラス１４�`の馬体重が一番の敗因か。次走以降
 の立て直しに期待したいと思います。馬券の方は、とりあえず◎−○の本線的中という
 ことで、納得の結果だったと思います。配当がもう少し付けばなぁ〜！！（笑）

   第４５回  有 馬 記 念（Ｇ�T）予 想

　　数々の歴史を刻んできた２０世紀の中央競馬も、いよいよ今週の有馬記念でフィナーレ
　を迎えます。その黎明期は、昭和２９年９月に日本中央競馬会法が可決され、国営時代か
　ら脱却するための「新しい競馬」を模索していた時代でした。そのような中、昭和３０年
　に理事長に就任した有馬頼寧氏が、欧米にも先例がない画期的なファン投票による競馬の
　オールスター戦を創設。当時は「中山グランプリ」と呼ばれていたレースでしたが、翌年
　有馬氏の急逝により「有馬記念」と名称を変更、現在は世界で一番馬券が売れるレースに
　まで発展しました。今年も競馬史にその名を刻むべく１６頭の優駿が集結。そのゴールの
　瞬間を固唾を飲んで見守ろうと思います。
　　そこで本命にする馬ですが、前走ジャパンカップ１着のテイエムオペラオーを指名し
　ました。今年に入っての実績は、もはや説明する必要もないと思いますが、無敗の重賞７
　連勝に、歴代の賞金王、そしてこの有馬記念の結果を待たずして年度代表馬のタイトルも
　ほぼ確定的。まさに２０００年は、オペラオーの、オペラオーによる、オペラオーのため
　の１年だったと思います。連戦による疲労の蓄積も多少心配ですが、ここは中長距離Ｇ�T
　の完全制覇に期待したいと思います。
　　そして対抗にする馬ですが、前走ジャパンカップ２着のメイショウドトウを指名しま
　した。オペラオーとは、宝塚記念がクビ差の２着、秋天が２馬身１／２差、そしてＪＣが
　クビ差の２着と、確実にその差を詰めているのも事実。今回は４度目の挑戦ですが、オペ
　ラオーを逆転する可能性は十分にあると見ています。位置取りに関しては、ある程度前に
　行くと思うので、スパートのタイミングが勝敗を分ける重要なファクター。安田康騎手の
　手綱さばきに要注目。
　　また３番手にする馬ですが、前走ステイヤーズＳ４着のナリタトップロードをピック
　アップしました。前走は、道中折り合いながらも直線での伸びを欠いての惨敗。関係者に
　とっても納得のいかない内容だったと思います。４歳のクラシック戦線では、オペラオー
　と互角以上の勝負をしてきただけに、個人的にはどうしても復活を願う今日この頃です。
　もちろん、的場騎手への乗り替りはプラス材料で、今回は早めのスパートにこだわらず、
　追い出しを我慢する作戦がカギを握ると見ています。

 第４５回  有 馬 記 念（Ｇ�T）枠 順 確 定

【１２月２４日 芝２５００�b ４歳上オープン馬齢 中山】

【本線】�F−�L、�C−�F、�C−�L
【中穴】�@−�F、�F−�I、�E−�F
【大穴】�@−�L、�I−�L、�E−�L

【結果】
 １着 �Fテイエムオペラオー
 ２着 �Lメイショウドトウ
 ３着 �Kダイワテキサス
 単�F １７０円 複�F１２０円�L１７０円�K７７０円
 枠連４−７ ３３０円 馬連�F−�L ３８０円
 ワイド�F−�L ２３０円 �F−�K １７３０円 �K−�L ２９００円

 優勝したテイエムオペラオーは、スローペースの流れの中、道中１３〜１４番手と後方
 から進み、４コーナーでも１１番手と絶体絶命の展開。それでも直線では一頭また一頭
 とかわしていき、最後は因縁のメイショウドトウをハナ差で振り切ったところがゴール
 でした。これで同馬は、シンザンや、シンボリルドルフでも成し遂げられなかった古馬
 中長距離Ｇ�T５連勝という不滅の金字塔を打ち立て、２０世紀の日本競馬史に燦然と輝
 く存在となりました。２着のメイショウドトウは、これでＧ�T４戦連続の準優勝。今回
 は逆転のチャンスだっただけに、逃がした魚は大き過ぎました。それでも、その実力は
 高く評価されると思います。３着のダイワテキサスは、直線で見せ場を作りましたが、
 最後の詰めがあと一歩。しかし、ここまで持ってきた蛯名騎手の手腕はさすがの一言。
 ３番手に推したナリタトップロードは、４コーナーで外を回って先頭に立つ積極策でし
 たが、最後は力尽きての９着。もう一度思い切った立て直しが必要か。とりあえず馬券
 の方は、◎−○の本線的中でしたが、まあこの配当では仕方がないでしょう。来年に向
 けて自分自身の馬券術も見直す時期に来てるのかもしれません・・・。（笑）

   第５２回  朝 日 杯 ３ 歳 Ｓ（Ｇ�T）予 想

　　過去の優勝馬を眺めると、８６年メリーナイス、８７年サクラチヨノオー、８９年アイ
　ネスフウジン、９１年ミホノブルボン、９３年ナリタブライアンなど、壮観なダービー馬
　が居並び、翌年のクラシックの登竜門として確固たる位置を占めてきたことがよく分かり
　ます。しかし、近年においては外国産馬の台頭や、ローテーションの多様化により、やや
　レースの位置付けが変わってきたのも事実。今回走破タイムに関しては、９７年にグラス
　ワンダーが出した１分３３秒６は別格として、それでも当日の馬場状態を考えると３４秒
　台前半というレベルの高い決着は濃厚。千六の持ちタイムも例年以上に重要なファクター
　になると見ています。
　　そこで今年本命にする馬ですが、前走白菊賞１着のタイムトゥチェンジを指名しまし
　た。前々走の京都の未勝利戦が１分３４秒２というコースレコード勝ちで、これは前日の
　デイリー杯３歳Ｓよりも０秒４も早い好タイム。前走では、マイペースで逃げるトウカイ
　ロゼットをゴール前で差し切り、レースセンスの非凡なところを見せ付けました。血統的
　にもサンデーサイレンスにニジンスキーの肌。来年のクラシックも十分に意識できる逸材
　と期待しています。
　　そして対抗にする馬ですが、前走百日草特別１着のエイシンスペンサーを指名しまし
　た。やはり、新馬戦で出遅れながらも、あのクロフネを差し切っていて、その潜在能力は
　高く評価できると思っています。前走でも上がりが１１秒５−１１秒９と早い流れの中、
　外に持ち出しての楽勝。もちろん、完成度においては、出走馬中ＮＯ．１の存在と評価し
　ています。中間の状態も絶好調のようで、古馬オープン級を相手に先着する余裕。鞍上の
　四位騎手の手綱さばきも要注目。
　　そして３番手にする馬ですが、前走京王杯３歳Ｓ２着のネイティヴハートを指名しま
　した。昨年のレジェンドハンターに続き、今年も地方競馬から挑戦する期待の一頭。その
　能力は、前々走、前走で既に証明済み。特に中央初出走のアイビーＳでは、余裕の末脚で
　楽勝。その競馬センスは、来年以降も相当に期待できると見ています。中山の急坂の対応
　次第では、今回も十分に可能性があり、鞍上の菅原勲騎手も、中央の芝Ｇ�T制覇に燃えて
　いると思います。

 第５２回  朝 日 杯 ３ 歳 Ｓ（Ｇ�T）枠 順 確 定

【１２月１０日 芝１６００�b ３歳牡・セン馬オープン馬齢 中山】

【本線】�I−�J、�J−�M、�I−�M
【中穴】�A−�J、�C−�J、�G−�J
【大穴】�A−�I、�C−�I、�G−�I

【結果】
 １着 �Bメジロベイリー
 ２着 �Gタガノテイオー
 ３着 �Mネイティヴハート
 単�B ４０５０円 複�B８１０円�G１５０円�M２２０円
 枠連２−４ ９５０円 馬連�B−�G ８８６０円
 ワイド�B−�G ２１８０円 �B−�M ３４００円 �G−�M ５７０円

 前半１０００�bのラップが、５８秒４と平均よりやや早い流れの中、道中７番手と絶好
 の位置をキープしたメジロベイリーが、直線で他馬を一気に差し切り優勝。展開が見事
 にハマったこともありますが、鞍上横山典騎手の手綱さばきも高く評価される一戦かと
 思います。２着のタガノテイオーは、ゴール手前で故障を発症、残念ながらレース後に
 予後不良となりました。同馬の冥福を祈りたいと思います。３着のネイティヴハートは
 直線で伸び切れず、ゴール前で２頭に内からかわされての惜敗。スタートでの出遅れと
 １４番枠が微妙に影響した模様。今回本命に推したタイムトゥチェンジは、全く見せ場
 がなく９着と馬群に沈みました。今後の巻き返しに期待したいと思います。馬券の方は
 メジロが無印のために撃沈。財布の中身は、もうほとんど冬眠に近い状態です。（涙）

   第５２回  阪 神 ３ 歳 牝 馬 Ｓ（Ｇ�T）予 想

　　今年も早いもので、１２月の師走開催を迎えました。その第１弾は、毎年難解なレース
　が続き競馬ファンを悩ませている３歳女王の決定戦。特に９２年にスエヒロジョウオー＆
　マイネピクシーで決まった１２万７４０円の馬連は、未だにＧ�Tレースにおける最高配当
　の記録です。ちなみに単勝の最高配当は、４９年国営時代のダービー優勝馬のタチカゼ。
　その５万５４３０円という記録は、既にオールドファンの語り草となっています。今年も
　出走各馬の実力は伯仲し、どの馬が優勝しても全く不思議ではありません。今世紀最後の
　３歳女王に輝くのは一体どの馬なんでしょうか。
　　そこで本命にする馬ですが、前走白菊賞２着のトウカイロゼットをピックアップしま
　した。やはり、牡馬相手のマイル戦で実績を残してきたのはプラス材料。今回も持ち味の
　粘りの末脚で、必ず上位争いが出来ると期待しています。勝ち鞍に関しては、２勝馬以上
　の方が信頼性があると思いますが、この時期の牝馬に関しては、同馬のような１勝馬でも
　十分に対応が出来ると見ています。乗り替った宝来騎手も、今回はＧ�Tゲットのチャンス
　が巡って来たと思います。
　　そして対抗にする馬ですが、前走札幌３歳Ｓ３着のテイエムオーシャンを指名しまし
　た。前走はレコード決着となった厳しい流れを自ら作り、僅差の３着に粘り込みました。
　この時２着に入ったタガノテイオーが、後に東スポ杯３歳Ｓで優勝していることを考える
　と、相当にレベルが高かったことは間違いなし。また父は名種牡馬ダンシングブレーヴ、
　祖母が桜花賞馬のエルプスという良血馬。今回は、牡馬相手に揉まれた経験が必ず生きて
　くると見ています。
　　また３番手にする馬ですが、前走コスモス賞１着のネームヴァリューをピックアップ
　しました。やはり１８００�b戦を連勝した内容は高く評価できると思います。レース間隔
　が開いた点も、この時期の競走馬は牧場で十分に乗り込んでいるので心配はなし。最近の
　マイル戦ではスタミナを要求される展開が多いため、千八以上の経験は予想をする上でも
　重要な要素となっています。鞍上も牝馬のＧ�Tでは抜群の成績を残している松永幹騎手と
　いうことで、期待は膨らみます。

 第５２回  阪 神 ３ 歳 牝 馬 Ｓ（Ｇ�T）枠 順 確 定

【１２月３日 芝１６００�b ３歳牝オープン馬齢 阪神】

【本線】�F−�H、�B−�F、�B−�H
【中穴】�F−�L、�H−�L、�B−�L
【大穴】�F−�Q、�H−�Q、�B−�Q

【結果】
 １着 �Hテイエムオーシャン
 ２着 �Eダイワルージュ
 ３着 �Cリワードアンセル
 単�H ４３０円 複�H１８０円�E４３０円�C３９０円
 枠連３−５ ２４２０円 馬連�E−�H ３１４０円
 ワイド�E−�H １３９０円 �C−�H １４３０円 �C−�E ２１９０円

 前半１０００�bのラップが、５９秒１という流れの中、道中２番手と先行したテイエム
 オーシャンが、直線で他馬を突き放して優勝。しかしスタート直後は、逃げたトウカイ
 ロゼットを追って掛かり気味に上がってしまう展開。並の馬なら体力を消耗して確実に
 馬群に沈むパターンですが、それでも２着に２馬身差をつける圧勝劇。まさに、同馬の
 絶対能力の差を証明した一戦だったと思います。２着のダイワルージュは、道中５番手
 と好位置をキープしながら、最後はしぶとく伸びて実力馬の片鱗を見せました。馬体重
 が−１２�`ということで、次走でどのように巻き返すか注目。３着のリワードアンセル
 も、直線ではよく粘っていますが、最後の詰めがあと一歩でした。それでも来春に向け
 て期待のできる一頭かと思います。今回本命に推したトウカイロゼットは、自らペース
 を作る果敢な逃げで、同馬の能力は出し切ったと思います。それでも７着に粘っている
 ので、展開さえハマれば逆転の可能性も。馬券の方は、ダイワルージュが無印のために
 もちろん自爆。有馬記念までに、どのように資金を捻出するか思案中・・・。（涙）

 ※お願い。結果欄の配当金と連勝番号は、念のため日本中央競馬会
   発表の成績表と照合して下さい。

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