重 賞 予 想 回 顧（２３）

   第５９回  皐 月 賞（Ｇ�T）予 想

　　今年も４歳クラシック３冠の第１弾・皐月賞の季節がやってきました。昨年の場合は、
　スペシャルウィークと、セイウンスカイが主役を形勢して、それぞれタイトルを分け合い
　ました。もちろんこの２頭は、弥生賞の１着、２着馬でもあり、改めてこの前哨戦の重要
　性を実感すると共に、ビッグレースになるほどフロックでは勝てないことを痛感する１年
　でもあったと思います。「皐月賞は早い馬が勝つ」という格言も、今ではもう昔の話で、
　やはり、クラシックレースを勝ち抜くためには、スピード＆スタミナ、そしてプラスαの
　完成された総合能力が必要となる厳しい時代なのかもしれません。果たして今年も、どの
　ようなドラマと出会えるのか、中山競馬場の「運命のゲート」が開く瞬間を、静かに待ち
　たいと思います。
　　そこで今年本命にする馬ですが、前走弥生賞２着のアドマイヤベガをピックアップし
　ました。やはり、弥生賞で見せた４コーナー１３番手からの追い込みは、並の馬では到底
　できない離れ業で、負けはしたものの強烈なイメージを、我々競馬ファンの脳裏に焼きつ
　けました。血統に関しては言うまでもなく、まさにクラシックを勝つために生まれてきた
　と言っても過言でなく、総合能力では群を抜いた存在と評価しています。今回は武豊騎手
　の手綱さばきにすべてがかかっていると思います。
　　そして対抗にする馬ですが、前走弥生賞１着のナリタトップロードを指名しました。
　これまでの安定したレースぶり、またどこからでも自在に動ける脚質は、馬券の軸として
　十分に信頼できる一頭と評価しています。やはりサッカーボーイ産駒だけに、３冠の中で
　も今回の皐月賞が最も可能性が高く、陣営としても相当に気合が入っていると思います。
　問題は、人気を背負うクラシックの大舞台で、渡辺騎手が平常心で乗れるかどうかですが、
　ここはぜひプレッシャーを楽しんでもらいたいです。
　　また３番手にする馬ですが、前走若駒Ｓ１着のニシノセイリュウをピックアップしま
　した。まだ２戦２勝とキャリアの浅い馬ですが、内容的には十分にクラシック級と評価が
　できると思います。特に前走では、あのスリリングサンデーを叩き合いの末に制するなど
　非凡な一面を見せ、血統および抜群の勝負根性から、一発の可能性を十分に秘めていると
　思います。中間カイ食いが落ちてローテーションを組めない状況もありましたが、それら
　の不安要素を差し引いても期待したい一頭です。

 第５９回  皐 月 賞（Ｇ�T）枠 順 確 定

【４月１８日 芝２０００�b ４歳オープン定量 中山】

【本線】�A−�G、�A−�I、�G−�I
【中穴】�A−�Q、�G−�Q、�I−�Q
【大穴】�A−�K、�G−�K、�I−�K

【結果】
 １着 �Kテイエムオペラオー
 ２着 �Jオースミブライト
 ３着 �Gナリタトップロード
 単�K １１１０円 複�K３１０円�J３６０円�G１５０円
 枠連６−６ ７１６０円 馬連�J−�K ６７３０円

 前半１０００�bを６０秒１という平均ペースの流れの中、優勝したテイエムオペラオー
 は、１２〜１３番手という後方で折り合い、３コーナー過ぎからスパート。４コーナー
 では大外を回り、ゴール前ではオースミブライト以下をすべて差し切りました。やはり
 毎日杯からのローテーションや、中山競馬場の初コースを克服した価値のあるＧ�T制覇
 だったと思います。２着のオースミブライトは、中団からの展開で、直線に入ると内を
 ついてしぶとい末脚を発揮しました。蛯名騎手のファインプレーが光った騎乗だったと
 思います。３着のナリタトップロードは、道中１１番手で折り合い４コーナー手前から
 徐々に進出。直線では間を割って鋭く伸びましたが、勝負所で包まれたのが一番の敗因
 かと思います。１番人気のアドマイヤベガは−１２�`の馬体重減がすべて。４コーナー
 でも挟まれて窮屈な競馬になりましたが、やはり今回の場合、展開以前に力負けの評価
 は否めないと思います。今後、ダービーに向けて、陣営の立て直しに期待しています。
 馬券の方は、２着のオースミブライトが無印のため完敗という結果でした。ワイド馬券
 の発売が待ち遠しい今日この頃です。（こればっかり・・・）

   第５９回  桜 花 賞（Ｇ�T）予 想

　　「桜吹雪のその中で、そっと返すか、微笑がえし・・・」杉本清さんの名フレーズでも
　お馴染み、今年も桜花賞の季節がやってきました。早くも数えて５９回目を迎えるサクラ
　の競宴ですが、過去さまざまな名勝負が繰り広げられています。８６年は、単勝１．６倍
　という絶対的な人気に応え、牝馬三冠への好スタートを切ったメジロラモーヌ。９１年は、
　落鉄した裸足のシンデレラ・イソノルーブルを横目に、直線で鋭い切れ味を見せ快勝した
　シスタートウショウ。９５年は、笠松のヒロイン・ライデンリーダーの参戦で盛り上がる
　中、田原成貴のワンダーパヒュームが混戦を制し優勝。９７年は、雨の阪神競馬場を絶妙
　なラップで逃げ切った松永幹夫とキョウエイマーチ。そして記憶も新しい９８年は、ハイ
　ペースの厳しい流れの中、テン乗りの武豊騎手が、絶好の位置取りから見事な手綱さばき
　で勝利に導いたファレノプシス・・・。果たして今年も、どのような名勝負と出会えるの
　でしょうか。阪神競馬場のゴール板前で、満開となるサクラの木をじっくりと堪能したい
　と思っています。
　　そこで今年本命にする馬ですが、前走阪神３歳牝馬Ｓ１着のスティンガーを指名しま
　した。もちろん年明け４ヵ月ぶりの実戦ということで、競馬のセオリーから見ると真っ先
　に切るべき一頭かと思いますが、デビューして僅か１ヵ月で３歳牝馬の頂点に立った実績
　と、血統的な背景、またどのような競馬にも対応できるレースセンスなどは、順調にＴＲ
　を使ってきた各馬と比べても、抜けている存在と評価しています。今回のぶっつけ本番も
　予定通りのローテーションということで、やはり既存の価値観を打ち破る可能性に賭けて
　みたいと思っています。
　　そして対抗にする馬ですが、前走チューリップ賞２着のゴッドインチーフを指名しま
　した。前走で敗れた要因は、エイシンルーデンスを楽に逃がし過ぎたためで、決して悲観
　する内容ではなかったと思います。前々走のエルフィンＳを見ても、好位追走から他馬に
　８馬身もの大差をつける圧勝で、間違いなく４歳牝馬陣の中ではトップクラスと確信して
　います。直前の調教でも３３秒台を切るスーパーラップを叩き出しているということで、
　勝負所の４コーナー手前から直線にかけて、スムーズに抜け出すことができれば、圧勝も
　十分にあると見ています。
　　また３番手にする馬ですが、前走チューリップ賞４着のプリモディーネを指名しまし
　た。前走は、久々の休み明けということで、僅差の４着も十分に合格点を付けられる内容
　だったと思います。もちろん３歳時のファンタジーＳでは、ゴッドインチーフを完封した
　実力馬だけに、本番での巻き返しは必至と見ています。やはり血統的な背景から適性距離
　はマイル付近がベストで、気性的にも馬込みを恐がらない勝負根性を持ち合わせているの
　で、大舞台でその真価が十分に発揮されると期待しています。鞍上の福永祐一騎手も初の
　クラシック制覇を虎視眈々と狙っていると思います。

 第５９回  桜 花 賞（Ｇ�T）枠 順 確 定

【４月１１日 芝１６００�b ４歳牝オープン定量 阪神】

【本線】�E−�G、�G−�M、�E−�M
【中穴】�G−�P、�G−�K、�G−�O
【大穴】�E−�P、�E−�K、�E−�O

【結果】
 １着 �Mプリモディーネ
 ２着 �Pフサイチエアデール
 ３着 �Oトゥザヴィクトリー
 単�M ８９０円 複�M２６０円�P１７０円�O３１０円
 枠連７−８ １１８０円 馬連�M−�P １９４０円

 それにしても優勝したプリモディーネは、見事なレース運びだったと思います。前半の
 １０００�bを５８秒９という平均ペースの流れの中、１３番手という後方で折り合い、
 直線では末脚が一気に爆発し、ゴール前では余裕のある福永騎手のガッツポーズだった
 と思います。やはり、一度トライアルを叩いての２戦目ということで、馬体にも張りが
 あり、体調面も絶好調の状態だったと思います。２着のフサイチエアデールも中団待機
 から４コーナー手前でスパートし、武豊騎手も勝ちパターンに持ち込んだと思いますが、
 勝ち馬とは勢いが違い、今回は完敗だったと思います。３着のトゥザヴィクトリーは、
 ２番手の先行策から直線で一旦先頭に立ち、あわやの場面も作りましたが、最後で差さ
 れてしまいました。ただし直線での粘りは大健闘で、今後もこの馬のスピードには注意
 が必要かと思います。◎に推したスティンガーは、スタートの出遅れがすべて。たとえ
 スタートが良くても当日の出来では、果たして勝ち負けになったのか疑問が残りました。
 この馬に関しては、関係者＆スタッフの巻き返しに期待したいと思います。馬券の方は
 ▲−注でしたが、買い目がズレて惨敗という結果でした。

   第４７回  阪 神 大 賞 典（Ｇ�U）予 想

　　「両雄並び立たず」の諺にもあるように、マッチレースと騒がれる時は、決まってどち
　らか一方が馬群に沈んでしまうのが競馬界の常識。しかし、この阪神大賞典に限っては、
　毎年本命馬同士の「熱き一騎打ち」が繰り返されています。やはり、春の天皇賞の前哨戦
　という舞台設定や、少頭数で紛れのない展開、出走メンバーの実力差などもマッチレース
　になる大きな要因と見ています。これまでのマッチレースの代名詞と言えば、７７年有馬
　記念のテンポイントＶＳトウショウボーイ、そして９６年阪神大賞典のナリタブライアン
　ＶＳマヤノトップガンの一戦ですが、今年も、この２つのレースを超えるような大熱戦に
　期待したいと思っています。
　　そこで今回本命にする馬ですが、前走ＡＪＣ杯１着のスペシャルウィークを指名しま
　した。ステイヤーとしての資質は、昨年の菊花賞で既に証明済みで、あの超ハイペースの
　展開からの上がり３４秒１の末脚は、間違いなく超一級品と評価しています。前走は体調
　不安説もありましたが、実力馬サイレントハンター以下を圧倒し、ダービー馬の格の違い
　を見せつけました。問題は昨年のジャパンカップの直線で、内にヨレて伸びを欠いたよう
　に、叩き合いになった時の勝負根性だけですが、古馬になってからの成長度＋αに期待し
　たいと思っています。
　　そして対抗にする馬ですが、前走日経新春杯１着のメジロブライトをピックアップし
　ました。やはり３０００�bを超えるレースでの安定感は、現役競走馬の中では文句なしに
　ＮＯ．１で、日本競馬史に残る名ステイヤーと評価しています。前走でも５９．５�`とい
　う斤量を背負いながらも、エモシオン以下を封じた末脚は、間違いなく今年の長距離戦線
　をリードしていく存在と見ています。もちろん、昨年のタイトルホルダーとして、他馬の
　挑戦を受ける立場かと思いますが、同馬にとっても距離、コースともに最も得意なレース
　だけに、ここは負けられない一戦。

 第４７回  阪 神 大 賞 典（Ｇ�U）枠 順 確 定

【３月２１日 芝３０００�b ５歳上オープン別定 阪神】

【本線】�D−�G

【結果】
 １着 �Dスペシャルウィーク
 ２着 �Gメジロブライト
 ３着 �@スエヒロコマンダー
 単�D ２１０円 複�D１００円�G１００円�@２５０円
 枠連５−８ １５０円 馬連�D−�G １５０円

 予想通り「スペシャルウィークＶＳメジロブライト」という一騎打ちのレースになりま
 したが、やはりこの２頭の実力は、他馬とは数段違うと実感させられました。タイム的
 には、当日かなりの重馬場ということで、６３秒２−６７秒３−６２秒９というラップ
 で、走破タイムも３分１３秒４という遅い決着でした。優勝したスペシャルウィークは
 道中では完璧に折り合い、早めに先頭に立つ横綱競馬で事実上圧勝という内容でした。
 馬体重に関しても＋１０�`ということで、本番に向けて視界は良好。２着のメジロブラ
 イトも３コーナー過ぎからスパートし、一度はスペシャルに並びかけましたが、３／４
 馬身捕まえることができませんでした。やはり今回は１�`の斤量差、そして中間の状態
 も少なからず影響したと思っています。本番に向けてどれだけ立て直すことができるか
 要注目。馬券の方は、とりあえず１点予想で的中しましたが、馬連１５０円ということ
 で、もう何も言うことはありません。（笑）

   第３６回  弥 生 賞（Ｇ�U）予 想

　　「思い出の弥生賞」といえば、やはり１９９３年にウイニングチケットが優勝した一戦
　でしょうか。この年はプレ皐月賞に相応しい実力馬が東西から集結し、非常にハイレベル
　な競馬になりました。逃げ馬のドージマムテキが、前半５９秒４というハイペースで飛ば
　す中、最後方で脚をためたウイニングチケットが、３コーナー過ぎから徐々に進出。直線
　に入るとケタ違いの末脚を見せて他馬を一蹴しました。とにかく、過去の勝ち馬を見ても
　クラシックに直結しているのは一目瞭然。今年も『ダービー馬』への方程式を解くカギは
　この一戦にあると見ています。
　　そこで今回本命にする馬ですが、前走ラジオたんぱ杯１着のアドマイヤベガをピック
　アップしました。デビュー戦は１着に入線しながらも進路妨害で降着でしたが、その後は
　格上挑戦のエリカ賞を快勝、続くラジオたんぱ杯でも重賞というハードルを軽くクリアし
　ました。事実上は負けなしの３連勝の馬で、今回も２ヵ月半の充電で更なるパワーアップ
　が期待できると思います。牝馬クラシック２冠という「偉大なる母」を持つ同馬にとって
　ここは単なる通過点に過ぎないのかもしれません。
　　そして対抗にする馬ですが、前走きさらぎ賞１着のナリタトップロードを指名しまし
　た。やはり前走で、あのエイシンキャメロンを抑え込んだ瞬発力は、並の馬では到底でき
　ない芸当で、もちろん現４歳牡馬陣の中では勝負根性も含めて、間違いなくトップクラス
　と評価しています。展開的にも、アドマイヤベガを完全マークできると思うので、逆転も
　十分に可能と見ています。鞍上の渡辺騎手も今年でデビュー６年目。本番に向け虎視眈々
　と爪を研ぐ音が聞こえてきます。
　　また３番手にする馬ですが、前走ホープフルＳ１着のトウカイダンディーを指名しま
　した。やはり、前走で中山の２０００�bを使っていることは大きなプラス材料で、展開的
　にも、後方追走からの一気のマクリは、今後に向けて相当評価のできる内容だったと思い
　ます。ただし今回は短期放牧明けということで、体調面でやや心配な部分もありますが、
　サクラユタカオー産駒ということで、中距離戦に関しては同馬のスピードを十分に生かせ
　ると思っています。

 第３６回  弥 生 賞（Ｇ�U）枠 順 確 定

【３月７日 芝２０００�b ４歳オープン馬齢 中山】

【本線】�E−�K、�E−�G、�G−�K
【中穴】�E−�H、�H−�K、�G−�H
【大穴】�B−�E、�B−�K、�B−�G

【結果】
 １着 �Kナリタトップロード
 ２着 �Eアドマイヤベガ
 ３着 �Mマイネルシアター
 単�K ４００円 複�K１３０円�E１００円�M２３０円
 枠連４−７ ２８０円 馬連�E−�K ２９０円

 優勝したナリタトップロードは、前半１０００�b６１秒４という、ややスローペースの
 展開の中、３コーナー過ぎから徐々に進出。最後の直線では鋭い末脚を繰り出して他馬
 を振り切りました。本番に向けても視界がかなり開けたと思います。２着のアドマイヤ
 ベガは、終始１３〜１４番手という後方で脚をためて直線勝負。４コーナーでは絶望的
 な位置取りでしたが、ラストは他馬を圧倒する強烈な末脚で、その実力を十分に発揮し
 たと思います。今回一度叩いて本番に向けて巻き返しは必至と見ています。３着のマイ
 ネルシアターは、道中１０番手と折り合い、勝ち馬のナリタの後を追って絶妙のタイミ
 ングでスパート。蛯名騎手のファインプレーだったと思います。この結果ナリタトップ
 ロード、アドマイヤベガ、マイネルシアターの３頭は、皐月賞への優先出走権を得まし
 た。とりあえず馬券の方は、○◎の本線的中でしたが、馬連２９０円では話しにならず
 大損という結果でした。

 ※お願い。結果欄の配当金と連勝番号は、念のため日本中央競馬会
   発表の成績表と照合して下さい。

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