重 賞 予 想 回 顧（１７）

   第３３回  関 屋 記 念（Ｇ�V）予 想

    日本競馬史の中で「ベストマイラー」をただ１頭だけ選ぶ・・・。皆さんならどんな馬
  をピックアップしますか？もちろん、レース体系や、時代背景など、かなりの違いがある
  わけで、１頭だけに絞るのは大変難しいことかと思います。マイル路線が整備されたのは
  昭和５９年のマイルＣＳ制定以降で、安田記念がハンデ戦から定量戦に変わったのも同年
  からのことでした。この年以降の時代から選ぶとすると、ニホンピロウイナー、ニッポー
  テイオー、バンブーメモリー、ダイイチルビー、ダイタクヘリオス、ヤマニンゼファー、
  ノースフライト、トロットサンダー、タイキシャトル・・・などの名前が挙がると思いま
  すが、そのような中、私自身が選ぶ「ベストマイラー」は、やはりオグリキャップです。
  完全セーフティリードのバンブーメモリーを大逆転のハナ差でかわしたマイルＣＳ。東京
  のマイルコースを１分３２秒４のレコードで圧勝した安田記念。中央の１８００�b戦以下
  の成績も６戦６勝ということで、歴代のベストマイラーに相応しいと思っています。
    さて今週の重賞は、真夏のマイル王決定戦「関屋記念」ですが、過去１０年の１番人気
  は【２３１４】と、連対率は５０％の成績で、平成６年は馬連４万円台の大穴も飛び出し
  ています。ローテーション的には、七夕賞組と、朱鷺Ｓなどのオープン特別組が６連対と
  いう好成績。昨年は１着〜３着とすべて朱鷺Ｓ組で注意が必要。世代別では５歳馬の活躍
  が目立ちますが、８、９歳馬と高齢馬の大駆けもあるので軽視は禁物。
    そこで今回本命にする馬ですが、前走日本海Ｓを圧勝したダイワテキサスを指名しま
  した。この馬は９００万→準オープン→準オープンと３連勝中の上がり馬で、特に前走は
  新潟２０００�b戦を１分５７秒７という驚異のレコード勝ちを飾りました。マイル戦でも
  １勝２着１回と問題はなく、今回も外回りコースということで、その実力は十分に発揮さ
  れると思っています。現在関東リーディングの蛯名騎手とも相性はピッタリで、増沢末夫
  厩舎も久々の重賞制覇のチャンスと見ています。
    また対抗にする馬ですが、前走朱鷺Ｓ６着のロイヤルスズカをピックアップしました。
  この馬は、昨年のマイルＣＳ４着、今年の安田記念でも４着と、Ｇ�Tマイル戦線の常連で
  確実に上位に食い込む実力馬でもあります。前走の敗退は少し気になりますが、秋のＧ�T
  戦線を目指す同馬陣営にとっても、ぜひここは賞金を加算しておきたいところで、目一杯
  の勝負をかけてくると思います。鞍上も主戦の南井騎手に戻り、今回の一戦は今後に向け
  ての重要な試金石になると見ています。
    そして３番手にする馬ですが、前走朱鷺Ｓ２着のキビダンゴを指名しました。この馬
  は、前走レコード決着となった一戦で先行策をとり、その中で２着に粘った末脚はかなり
  評価できる内容だったと思います。これまで千二〜千四を中心に使ってきただけに、距離
  的な面で、やや不安な要素もありますが、新潟の高速コースで先行馬有利の展開になれば
  初重賞制覇も決して不可能ではないと思っています。

 第３３回  関 屋 記 念（Ｇ�V）枠 順 確 定

【８月９日 芝１６００�b ４歳上オープン別定 新潟】

【本線】�E−�J、�E−�I、�I−�J
【中穴】�E−�F、�A−�E、�D−�E
【大穴】�F−�J、�A−�J、�D−�J

【結果】
 １着 �Eダイワテキサス
 ２着 �Hスガノオージ
 ３着 �Jロイヤルスズカ
 単�E １９０円 複�E１２０円�H７１０円�J１４０円
 枠連５−７ ９８０円 馬連�E−�H ６３９０円

 それにしても優勝したダイワテキサスの完全本格化を証明する結果となりました。展開
 的には、スタートから４番手の好位置をキープし、４コーナー手前の抜群の手応えから
 早くも勝利を確信できました。走破タイムも新潟マイルレコードの１分３２秒７という
 超ハイペースで、直線でやや伸びを欠いた感じもありましたが、最後は他馬を力でねじ
 伏せる素晴らしい内容だったと思います。このまま順調にいけば、秋の中距離戦線でも
 恐い存在になると見ています。２着のスガノオージも、道中は好位置をキープし、直線
 では実力馬の片鱗を見せました。穴の安富＆８歳馬スガノオージの面目躍如か。３着の
 ロイヤルスズカも終始２番手キープの積極策で、４コーナー過ぎでは、一旦先頭に立つ
 場面もありましたが、最後の詰めが甘く今回は完敗か。馬券の方はスガノオージが無印
 のため惨敗という結果でした。久しく的中の声を聞いていませんが、ここはあせらずに
 じっくりと腰を据えていこうと思っています。

   第３９回  宝 塚 記 念（Ｇ�T）予 想

    １９６０年に始った宝塚記念も、今年で３９回を数えます。当初はまだビッグタイトル
  ではなく、第６回の優勝馬シンザンを、６冠馬ではなく５冠馬と呼ぶことが、そのことを
  物語っていると思います。しかし歴代の優勝馬を眺めると、まさにスターホースがキラ星
  のごとく並び、このレースの格を改めて実感できると思います。７０年は、明け８歳馬の
  スピードシンボリが当時のレコードタイムで優勝。７１年は、元祖「メジロ記念」と呼ば
  れたメジロアサマ、ムサシが１〜２着を独占。７４年は、初めて２番人気となったハイセ
  イコーが５馬身差で圧勝。７７年は、伝説への序章となった「トウショウボーイＶＳテン
  ポイント」の一戦。８４年は、タマモクロスが１番人気のニッポーテイオーを下し、その
  強さを証明。９０年は、ダントツの１番人気オグリキャップをオサイチジョージが撃破。
  ９１〜９３年は、ライアン、パーマー、マックイーンと、メジロ軍団が３連覇。９５年は
  ライスシャワーが故障発生という不測の事態の中、屈腱炎を克服したダンツシアトルが、
  激戦を制し優勝。９６年は、マヤノトップガンが貫禄の勝利。そして９７年は、まだ記憶
  も新しいマーベラスサンデー悲願のＧ�T初制覇・・・。果たして今年は一体どんなドラマ
  が私たちの脳裏に刻まれるのでしょうか。
    この宝塚記念をデータ的に見ると、過去１０年１番人気は【４４０２】で８連対という
  信頼性抜群の成績。連を外したのは、８９年のヤエノムテキ（７着）と、９５年のサクラ
  チトセオー（７着）のみ。また、馬連の最高配当は、９３年の２３７０円で、平均配当も
  １４６０円と堅く収まっています。やはり無謀な大穴狙いは禁物か。注目する点は、春の
  天皇賞馬は、過去１０年で５頭出走していますが、レース中に故障したライスシャワーを
  除けば【３１００】と完全連対の成績。気になるのが牝馬の成績で、過去１０年で連対し
  たのは、９３年のイクノディクタス１頭のみ。世代別では９３年以外は、すべて５、６歳
  馬が連対しており、今回も当然中心視。
    そこで今年本命にする馬ですが、前走天皇賞（春）を制したメジロブライトをピック
  アップしました。昨年のステイヤーズＳから破竹の重賞４連勝、そして前走では、Ｇ�T初
  制覇も達成した同馬にとって、今後は自ら競馬界をリードしていく立場になったと思って
  います。今回の２２００�bという距離も、ＡＪＣＣを直線一気の末脚で快勝していること
  から全く問題はなく、河内騎手も抑えれば、必ず伸びると確信していると思います。問題
  は道中での位置取りと、スパートのタイミングかと思いますが、この馬の能力を１００％
  発揮できれば、結果は自然についてくると思います。
    そして対抗にする馬ですが、前走金鯱賞を圧勝したサイレンススズカをピックアップ
  しました。もちろん今年の宝塚記念は、このサイレンススズカを中心にまわると言っても
  過言ではなく、当日の阪神競馬場は仮柵の取れるＡコースを使用ということからも、逃げ
  馬にとっては、まさに絶好の舞台が整ったと思います。今年に入ってから、前半５８秒台
  前後で逃げてもバテることがなく、逆に後半に入ってからも、そのままのスピードを維持
  できるということは他陣営にとっても脅威の存在で、いかにこの馬をマークするかが大き
  なウエートを占めると思っています。
    また３番手にする馬は、昨年の年度代表馬エアグルーヴを指名しました。まず３歳時
  からトップランナーとして活躍してきた同馬に敬意を表するのと同時に、無事に競走生活
  を終えて繁殖入りしてほしいと願っています。今回に関しては、前走鳴尾記念の２着敗戦
  による影響も考えられますが、阪神は【３２００】と得意のコース。懸念されている中２
  週のローテーションも、逆に調整面では楽に仕上げることができると思っています。目標
  となる逃げ馬サイレンススズカの能力は、完全に知り尽くしている武豊騎手が鞍上という
  ことで、ゴール前での逆転も十分に可能と期待しています。

 第３９回  宝 塚 記 念（Ｇ�T）枠 順 確 定

【７月１２日 芝２２００�b ４歳上オープン定量 阪神】

【本線】�A−�L、�A−�D、�D−�L
【中穴】�A−�F、�F−�L、�D−�F
【大穴】�A−�G、�G−�L、�D−�G

【結果】
 １着 �Lサイレンススズカ
 ２着 �Cステイゴールド
 ３着 �Dエアグルーヴ
 単�L ２８０円 複�L１７０円�C５００円�D１８０円
 枠連４−８ ８８０円 馬連�C−�L ４５９０円

 優勝したサイレンススズカの前半１０００�bのラップが５８秒６ということで、完全に
 同馬のペースでレースが展開されたと思います。走破タイムも２分１１秒９と大変優秀
 な時計で、今後の中距離戦線は、サイレンススズカ時代の到来と言っても過言ではない
 と思います。２着のステイゴールドも、相変わらずのしぶとい末脚で、実力馬の片鱗を
 十分に見せたと思います。３着のエアグルーヴは、勝負所の伸びがイマイチでしたが、
 やはり、ゴール前で見せた末脚は、さすがの一言。今後の巻き返しに期待したいと思い
 ます。問題は本命に推したメジロブライトですが、ゲートで立ち上がって、外枠発走に
 なったのがすべて。道中でも下がってきたホウエイコスモスを避けられず、仕掛け所の
 第４コーナー手前でつまずくという致命的な不利。これから秋に向けてどのように立て
 直すか注目して見たいと思います。これでＧ�Tレース７連敗と自己ワーストを更新した
 わけで、こうなったらどこまで連敗記録が伸びるか挑戦したいと思います。（笑）

   第４８回  安 田 記 念（Ｇ�T）予 想

    世界最大のスポーツの祭典「Ｗ杯フランス大会」が開幕しました。今回は前回アメリカ
  大会よりも８チーム増えて、３２の国と地域が参加する史上最大規模となり、延べ４００
  億人以上とも言われるテレビ観戦者も含め、まさに全世界を巻き込む一大ビッグイベント
  になりました。優勝争いは「欧州４強」ＶＳ「南米２強」という図式ですが、何が起こる
  か全くわからない「魔物が棲む」大会ということで、初出場の「日本代表」にもチャンス
  は必ずあると思っています。
    さて今週は、東京開催のラストウイークを飾る安田記念ということで、まず過去１０年
  の１番人気は【４１１４】と、まずまずの成績。また９２年〜９４年と、連続して馬連で
  万馬券が飛び出し、波乱のＧ�Tというイメージがありましたが、９５年以降は１番人気が
  確実に連対し、レースの傾向が堅めに変化していると思います。そして東京千六コースの
  攻略ポイントは、やはりマイル適性よりも、スタミナ重視という点で、１８００�b以上の
  中距離実績と、厳しいマイルＧ�Tでの経験は必要不可欠。
    そこで今回本命にする馬ですが、やはり前走京王杯ＳＣ１着のタイキシャトルを指名
  しました。もちろん、この安田記念の後はフランス遠征が予定されているということで、
  ここは壮行レースということを考えても、是が非でも負けられない一戦のハズ。これまで
  の成績を見ても【８１００】という準パーフェクト状態で、余程の不利やアクシデントが
  ないかぎり、まず連対は間違いないと見ています。今年の全欧マイラーチャンピオン候補
  にとって、ここは単なる足慣らしに過ぎないのかもしれません。
    そして対抗にする馬ですが、前走京王杯ＳＣ３着のブラックホークをピックアップし
  ました。この馬は、今年に入ってから、９００万→準オープン→Ｇ�Vと勝ち上がってきた
  上がり馬で、前走も直線で前がふさがる不利があっての３着ということで、確実にレベル
  アップしている一頭かと思います。血統的にも父がヌレイエフ、母の全弟にホークスター
  と、まさに世界的良血。この馬の最高の潜在能力を出し切れば、逆転も決して不可能では
  ないと思っています。
    また３番手にする馬ですが、前走京王杯ＳＣ２着のオースミタイクーンを指名しまし
  た。もちろん８歳馬ということで、これ以上の上積みも難しいとは思いますが、今回距離
  が１６００�bに延びるのは当然プラス材料で、意外性という面から見ても要注意の一頭か
  と思います。この馬も兄が英ダービー馬のジェネラスということで、世界的な超良血馬。
  武幸四郎騎手にとっても今回はチャンスで、先週の日本ダービーに引き続き２週連続兄弟
  Ｇ�T制覇の可能性も、展開次第ではあると見ています。

 第４８回  安 田 記 念（Ｇ�T）枠 順 確 定

【６月１４日 芝１６００�b ４歳上オープン定量 東京】

【本線】�A−�L、�A−�H、�H−�L
【中穴】�A−�M、�@−�A、�A−�K
【大穴】�A−�D、�A−�E、�A−�O

【結果】
 １着 �Aタイキシャトル
 ２着 �Jオリエンタルエクスプレス
 ３着 �Gヒロデクロス
 単�A １３０円 複�A１１０円�J６１０円�G１２６０円
 枠連１−６ ７５０円 馬連�A−�J １８６０円

 それにしても当日の馬場は、かなりひどいズブズブの不良馬場でしたね。そのような中
 ダントツの１番人気タイキシャトルが、力強い末脚で圧勝しました。スタートしてから
 やや掛かる場面もありましたが、直線に入ってからはじっくりと脚をため、坂上からの
 スパートは、まさに次元の違う「横綱競馬」だったと思います。２着のオリエンタルエ
 クスプレスは、終始２番手をキープし、直線では一旦先頭に立ちました。やはり、父が
 グリーンデザートということで、かなり重馬場は上手かったと思います。３着のヒロデ
 クロスは状態面が最高の出来で、このようなズブズブの不良馬場で持ち味が発揮された
 と思います。シーキングザパールは、この不良馬場がすべて。４コーナーでまくる見せ
 場をつくりましたが、直線ではのめって全く伸びませんでした。ブラックホークも同じ
 く、ここまで悪くなった馬場が敗因か。馬券の方は、オリエンタルエクスプレスが無印
 のため、悪夢のＧ�T６連敗になってしまいました。ここまできたら、もう開き直るしか
 ないですね！！はっはっは！！（涙）

   第６５回  ダ ー ビ ー（Ｇ�T）予 想

    １９３２年（昭和７年）から始った日本ダービーも、今年で６５回を数えます。まさに
  激動の昭和、そして平成と、近代の歴史と共に歩んできたビッグイベント。第１回優勝馬
  は、函館孫作騎乗のワカタカで、その勝ちタイムは２分４５秒２だったということです。
  １９５１年（昭和２６年）第１８回優勝馬はトキノミノル。１０戦１０勝、圧倒的な強さ
  でゴールを駆け抜けた後、僅か３週間足らずで破傷風のために死亡。当時はトキノミノル
  を見ようと、東京競馬場には破格の７万人が集まったそうですが、優勝が決まると感極ま
  った観客が次々と馬場に飛び出し、惜しみない賛辞を送ったということです。さて今年の
  日本ダービーは、一体どのような感動が我々を待ち受けているのでしょうか。６５番目の
  栄光のダービー馬の誕生を静かに待ちたいと思います。
    このダービーをデータ的に見ると、過去１０年１番人気の成績は【５２１２】で、勝率
  は５０％、連対率も７０％と、かなり安定していると思います。ローテーション的には、
  皐月賞組が１２連対と圧倒的で、連対馬のほとんどは前走３着以内という好成績で本番を
  迎えています。また注目する点は弥生賞馬の成績で、過去１０年【２２０２】という良績
  は、要チェックかと思っています。
    そこで今年本命にする馬ですが、皐月賞３着のスペシャルウィークをピックアップし
  ました。もちろん前走は１番人気に支持されながらの敗退ということで、今回は関係者も
  相当な巻き返しを期していると思います。やはり皐月賞での敗因は、大外１８番枠からの
  発走や、内と外の馬場差の関係、また馬体重がプラス１０�`とやや太目残りだったことも
  多分に影響したと思っています。とにかく、この馬自身が持っている能力をほとんど出し
  切っていない不完全燃焼だったことは確かで、今回東京コースでの爆発的な末脚は、間違
  いなく１００％発揮されると思っています。
    そして対抗にする馬ですが、皐月賞２着のキングヘイローを指名しました。この馬は
  ３歳時から、東スポ杯、ラジオたんぱ杯と、中距離路線を使われてきましたが、もちろん
  大目標が、このダービーにあったからこその選択で、東京コースの２４００�bは、まさに
  これまでの集大成を披露する一世一代の大舞台と思っています。展開に左右されず、いか
  にこの馬の瞬発力を引き出すことができるか、鞍上の福永祐一騎手にとっても、ダービー
  最年少制覇がかかった大一番だと思っています。
    また３番手にする馬ですが、皐月賞１着のセイウンスカイをピックアップしました。
  もちろん皐月賞の上位３頭は、ほとんど差がない状態だと評価しているので、当然２冠の
  可能性も、かなり高いと思っています。２４００�bという距離的な面も、血統的には完全
  なステイヤータイプなので全く問題はなく、皐月賞を正攻法で押し切ったスピードを考え
  ても、東京コースでの好勝負は必至と見ています。展開さえハマれば、影をも踏ませない
  圧勝も十分にあり得る実力馬だと思っています。

 第６５回  ダ ー ビ ー（Ｇ�T）枠 順 確 定

【６月７日 芝２４００�b ４歳オープン定量 東京】

【本線】�A−�D、�D−�K、�A−�K
【中穴】�D−�L、�A−�L、�K−�L
【大穴】�C−�D、�A−�C、�C−�K

【結果】
 １着 �Dスペシャルウィーク
 ２着 �Oボールドエンペラー
 ３着 �Nダイワスペリアー
 単�D ２００円 複�D１３０円�O１４２０円�N１６８０円
 枠連３−８ ２５９０円 馬連�D−�O １３１００円

 しかし、スペシャルウィークの勝利は「圧巻」の一言でした。１０００�bを６０秒６と
 いう平均ペースで流れる中、１０番手という位置で脚をため、直線に入ると他馬を全く
 寄せ付けない５馬身差での圧勝でした。上がり３ハロンのタイムも、上位馬のすべてが
 ３６秒台というところを、１頭だけ３５秒３という次元の違う末脚だったと思います。
 今回は武豊騎手の完璧な手綱さばきに敬意を表するのと同時に、スペシャルウィークの
 今後の成長にも、かなり期待ができると思っています。また２着のボールドエンペラー
 は、道中ピッタリとスペシャルマークで、この馬の能力はすべて出し切っていると思い
 ます。やはりベテラン河内騎手の騎乗技術は、大舞台では要注意かもしれません。３着
 のダイワスペリアーも、直線の坂を登ってからの反応が抜群で、リアルシャダイ産駒の
 片鱗を見せたと思います。４着のセイウンスカイは、２番手という最高の位置取りで、
 折り合いも完璧についていましたが、直線で並ぶ間もなくスペシャルに交わされ、今回
 は完全に勝負あり。今後の巻き返しに期待したいと思います。また２番人気のキングヘ
 イローは、結局１４着ということですが、やはり、押し出されて逃げる展開になってし
 まったのがすべて。福永騎手にとっても「痛恨のダービー」だったと思いますが、この
 悔しさをバネに、ぜひ飛躍をしてもらいたいです。馬券の方は、もちろんボールドエン
 ペラーが無印だったために大惨敗という結果でした。これで春のＧ�Tレースは５連敗と
 いうことで、果たしてこの「連敗モード」から脱出することはできるのでしょうか。

 ※お願い。結果欄の配当金と連勝番号は、念のため日本中央競馬会
   発表の成績表と照合して下さい。

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