重 賞 予 想 回 顧（１４）

   第３３回  ク イ ー ン カ ッ プ（Ｇ�V）予 想

    やはり今週の注目は、銀嶺Ｓに出走予定のミスタートウジンではないでしょうか。この
  馬のデビューは、なんと昭和６３年１０月９日に、京都競馬場で行われた新馬戦で、４歳
  の時は、ドクタースパートが勝った皐月賞にも出走しています。現在は１３歳ということ
  で、もちろん現役最高齢での出走ということになります。とにかく今回は無事に完走する
  ことだけを願いつつ、あたたかい声援を送ろうと思っています。
    さて今週の重賞の方は、クイーンカップということですが、何かいよいよ桜花賞に向け
  て動き始めたという感じがします。データ的に見ると、１番人気の連対率は６割というこ
  とで、やや波乱含みの傾向だと思います。特に大荒れの配当と、ガチガチの配当とが入り
  交じっているので、馬券的には捉えにくいレースかもしれません。また千六以上での連対
  実績は、予想をする上でのポイントかと思っています。
    そこで今週本命にする馬ですが、やはりメジロマックイーン産駒のエイダイクインを
  ピックアップしました。馬体に関しては、４２０�`台と小さいのですが、レースセンスは
  抜群のものを持っていて、その小気味のいい走りは、これからの更なる活躍を十分に期待
  できると思っています。もちろん晩成型でステイヤーのマックイーンから、このように早
  い時期から活躍する馬が出るというのも不思議な感じがしますが、それが血統の奥の深さ
  なのかもしれません。
    そして対抗には、現在３連勝中のスギノキューティーを指名しました。前走では今回
  の前哨戦ともいえるクロッカスＳで、直線一気の快勝という内容でした。もちろん今回も
  切れ味勝負の展開になれば、かなりの高い確率で主役の一頭になると思っています。外国
  産馬ということで桜花賞には出られませんが、ここで結果を出せばＮＨＫマイルＣも視野
  に入ってくると思います。
    また３番手には、前走ホープフルＳを勝ったショウナンハピネスをピックアップしま
  した。もちろん新馬戦から千八を使っているように、マイル戦での対応が課題かと思いま
  すが、牝馬限定戦なら十分に勝負はできると思っています。この馬にとっても今回は試金
  石の一戦で、今後に向けての展開やレース運びは要チェックかと思います。

 第３３回  ク イ ー ン カ ッ プ（Ｇ�V）枠 順 確 定

【２月２２日 芝１６００�b ４歳牝オープン別定 東京】

【本線】�J−�M、�B−�M、�B−�J
【中穴】�C−�M、�C−�J、�B−�C
【大穴】�@−�M、�@−�J、�@−�B

【結果】
 １着 �Mエイダイクイン
 ２着 �@エアデジャヴー
 ３着 �Iヤマノセンプー
 単�M ２７０円 複�M１４０円�@２２０円�I５５０円
 枠連１−７ １０８０円 馬連�@−�M １０５０円

 やはりエイダイクインは抜群のレースセンスを持った馬でしたね。道中はきちんと押さ
 えることができて、好位置からのスパートは、今後のクラシック戦線でも十分に活躍が
 期待できると思います。２着のエアデジャヴーも、６〜７番手から絶好のコース取りで
 結果を残しました。今後は気性的に、もう少し落ち着きたいところかと思います。また
 ３着のヤマノセンプーは、終始先頭に立つ理想的な展開で、レースの流れもこの馬向き
 だったと思います。４着のスギノキューティーも、出走馬中ただ一頭だけ上がり３４秒
 台を使っていて、この馬の能力は出し切ったと思います。馬券の方は、エアデジャヴー
 に△をつけていたので、とりあえず的中したという感じでした。

   第３２回  共 同 通 信 杯 ４ 歳 Ｓ（Ｇ�V）予 想

    今後の４歳馬の動向を占う上でも大変重要な一戦が、今回の共同通信杯だと思います。
  過去の連対馬を見ても、ダイナガリバー、アイネスフウジン、ビワハヤヒデ、ナリタブラ
  イアン、タヤスツヨシなどのクラシックホースが名を連ね、この府中の１８００�bを制す
  る馬が、イコール今後の活躍を約束された馬ということになります。やはり過去の勝ち馬
  で特に印象に残っているのは、平成６年のナリタブライアンで、この共同通信杯を圧勝し
  たことで、クラシック３冠への道が大きく開けたと思っています。
    まず、このレースの特徴ですが、過去１０年１番人気は８連対とかなり信用できる結果
  だと思います。また馬連の導入された平成４年から昨年まで、すべて３ケタ配当というこ
  とからも、この共同通信杯というレースの格の高さがわかると思います。とにかく無謀な
  大穴狙いは、少し考えた方がいいかもしれません。
    そこで今回本命にする馬ですが、やはりエルコンドルパサーをピックアップしたいと
  思います。この馬は、新馬戦で７馬身差、そして前走の５００万条件で９馬身差と他馬を
  圧倒したわけですが、前走の走破タイムは、同日に行われた古馬９００万を軽く上回ると
  いう能力の高さを見せつけました。「今後どれだけ伸びるか底が知れない」という的場騎
  手のコメントの通り、かなり期待のできる一頭だと思います。今回は馬券というよりも、
  この馬が一体どのような競馬をするかに注目したいと思います。
    また対抗にする馬は、前走呉竹賞を快勝したハイパーナカヤマを指名しました。この
  馬もエルコンドル同様に、新馬戦、５００万と２連勝した馬で、その能力は非凡なものを
  持っていると思います。やはり今回はこの馬にとっても試金石の一戦だと思うので、持っ
  ているスピードをフルに生かすことができれば、かなりチャンスはあると見ています。
    そして３番手は、前走セントポーリア賞を勝ったショウナンワールドをピックアップ
  しました。この馬も同週に行われた古馬９００万の走破タイムに０．３秒と迫っていて、
  その能力の高さを証明したと思います。道中折合いがつけば、しぶとい末脚を持っている
  ので重賞制覇も決して夢ではないと思います。

 第３２回  共 同 通 信 杯 ４ 歳 Ｓ（Ｇ�V）枠 順 確 定

【２月１５日 芝１８００�b ４歳オープン別定 東京】

【本線】�B−�G、�E−�G、�B−�E
【中穴】�C−�G、�B−�C、�C−�E
【大穴】�@−�G、�@−�B、�@−�E

【結果】
 １着 �Gエルコンドルパサー
 ２着 �Bハイパーナカヤマ
 ３着 �Cミツルリュウホウ
 単�G １２０円 複�G１００円�B１１０円�C２２０円
 枠連３−８ １９０円 馬連�B−�G ２００円

 それにしてもエルコンドルパサーは強い勝ち方をしましたね。積雪により芝１８００�b
 からダート１６００�bに距離変更がありましたが、この馬にとっては得意のダートとい
 うことで、まさに独壇場という感じがしました。上がり３ハロンも一頭だけ３５秒台の
 タイムで、潜在能力の高さを十分に証明したと思います。今後は、芝コースでの対応が
 課題になると思いますが、今回の内容から、かなりの活躍が期待ができると思います。
 ２着のハイパーナカヤマも、エルコンドルには完敗という結果でしたが、後続には６馬
 身差ということで、この馬の能力は十分に出し切ったと思います。馬券の方は、◎○の
 的中でしたが、馬連配当が２００円ということで、ほとんど収支はマイナスという結果
 でした。

【注意】
 １．このレースは、積雪のため芝１８００�b→ダート１６００�bに変更。
 ２．使用馬場及び競走距離の変更のため、グレード（Ｇ�V）を取り消して施行。

   第４８回  東 京 新 聞 杯（Ｇ�V）予 想

    雪と氷の祭典、冬季オリンピック長野大会もいよいよ開幕となりました。開催中は世界
  トップレベルの力と技をじっくり見たいと思っています。普段はあまり「サイン読み」は
  しないのですが、今週は少し探ってみようと考えています。まず、今回が第１８回の冬季
  五輪ということ、札幌五輪以来２６年ぶり、７２カ国の国と地域が参加、７競技６８種目
  で、１６日間熱戦が繰り広げられます。なかなか絞り切れませんが、とりあえず数字に関
  しては、以上が目立ったところです。あと開会式では、８本の「御柱」が立ち、３３人の
  力士の土俵入り、１５０人の子供達の歌声、最後は「第九・歓喜の歌」の大合唱・・・。
  ということで、ほとんどの数字が要注意ということになってしまいましたが、その中でも
  やはり最後の第九は、印象的だったので、今回は９番には注目したいと思っています。
    さて、今週の重賞は東京新聞杯ということですが、過去１０年のデータを見ると、１番
  人気は、１着３回、２着２回と連対率は５割で、まあまあの成績。人気馬の総崩れはなく、
  やや中波乱ぎみの傾向だと思っています。馬齢的に見ると５歳馬が９連対とトップの成績
  ですが、ここ４年間５歳馬の優勝は無し。また平成７年のゴールデンアイや、平成８年の
  トロットサンダーなど、８歳馬の活躍も目立っているので、チェックは必要かと思ってい
  ます。
    そこで、今回本命にする馬ですが、前走クリスマスＳを快勝したプレストシンボリを
  指名しました。やはりマイルが【３２０２】で、東京コースも【２１０１】と実績があり、
  また前走は５８�`を背負っての勝利ということで、この馬の本格化が証明されたと思って
  います。気性の悪さが出ない限り、まず連絡みは堅いと見ています。
    そして、対抗にする馬は、昨年Ｇ�Vの京王杯ＡＨ、府中牝馬Ｓを連勝したクロカミを
  ピックアップしました。前走は阪神牝特で５着と惜敗しましたが、その実力は折り紙付き
  で、阪神遠征後は牧場に戻りリフレッシュもできたということなので、ここはかなり期待
  ができると思っています。
    また３番手には、前走ニューイヤーＳを逃げ切ったビッグサンデーを指名しました。
  この馬は、やはり４歳後半から古馬にかけて、かなり成長している一頭で、実績も残して
  きました。コース的には、小回りの中山が合うような気もしますが、東京コースも先行し
  て粘ることができる脚質なので、特に問題はないと見ています。展開がハマればチャンス
  は十分にあると思っています。

 第４８回  東 京 新 聞 杯（Ｇ�V）枠 順 確 定

【２月８日 芝１６００�b ５歳上オープン別定 東京】

【本線】�A−�E、�E−�F、�A−�F
【中穴】�E−�N、�A−�N、�F−�N
【大穴】�E−�H、�A−�H、�F−�H

【結果】
 １着 �Fビッグサンデー
 ２着 �Eプレストシンボリ
 ３着 �Aクロカミ
 単�F ９１０円 複�F２１０円�E１２０円�A１８０円
 枠連３−４ ７１０円 馬連�E−�F ９００円

 やはり勝ったビッグサンデーはサクラの出遅れもあり、マイペースで先行できたと思い
 ます。直線に入ってもしぶとい末脚で他馬を振り切りました。今後更なる成長をすれば
 マイルのＧ�T路線でも、かなりの活躍ができると思っています。また２着のプレストシ
 ンボリは７〜８番手あたりから追走する展開。直線では３４秒７の末脚を繰り出しまし
 たが、結局ビッグサンデーには完敗という結果でした。３着のクロカミも抜群のタイミ
 ングで仕掛けて十分にチャンスはあったと思います。ただし、斤量の５６�`がやや影響
 したように感じました。馬券の方は▲◎の的中ということで、今回はとりあえず満足は
 しています。

   第１５回  フ ェ ブ ラ リ ー Ｓ（Ｇ�T）予 想

    歴史上で、一番有名な「馬」は、何でしょうか。人と馬との関わりは、すでに紀元前か
  らあったわけで、そのような長い歴史の中でも、やはり中国史上で、その支配権を争った
  「楚の項羽」と「漢の劉邦」の時代。その項羽の愛馬「騅（すい）」ではないだろうか。
  一日よく千里を走り、壮観たる項羽を背にのせ、広大な中国大陸の幾多の戦場を、全く疲
  れを知らず疾駆したという伝説の名馬。その項羽と劉邦のあまりにもドラマチックな最終
  局面が、手負いの項羽軍を、地を埋め尽くすばかりの劉邦軍が囲み、その劉邦軍の中から
  悲しい音律の楚歌が四面から湧き上がってくる。この時、項羽は、自分の兵がことごとく
  漢軍に味方したのを知り、己の命運が尽きたことを悟ったということです。ついに大河の
  ほとりで項羽を守る兵が、わずか数騎になった時、愛馬「騅」を亭長に託し、最後は徒立
  ちのままで漢軍の中に進み、項羽は壮絶な最後を遂げます・・・。果たしてこの「騅」と
  いう馬は、一体どのような名馬だったのでしょうか。その真実も、今となっては全く計り
  知れませんが、我々も、この伝説の名馬「騅」のような競走馬に、いつしか出会ってみた
  いものです。
    さて今週は、今年から開催時期が３週繰り上がった、ダートのＧ�T戦フェブラリーＳが
  行われます。もちろんこのレースは、昨年からＧ�Tに昇格となり、平成５年までは、Ｇ�V
  のハンデ戦で開催されていました。過去のデータは、やや掴みにくい傾向にありますが、
  ここ１０年の１番人気の成績は【２１１６】ということで、優勝したのはカリブソングと
  ナリタハヤブサの２頭のみ。昨年も６番人気のシンコウウインディが優勝と、やはり伏兵
  馬の台頭は要注意かもしれません。
    そこで本命にする馬ですが、昨年統一Ｇ�Tの南部杯を快勝したタイキシャーロックを
  ピックアップしました。前走の浦和記念で、キョウトシチーにハナ差敗れたのは、やはり
  小回りコースで、この馬のスピードを十分に発揮できなかった結果で、今回東京コースの
  ダート１６００�bは、まさにこの馬の最高のポテンシャルを引き出す、絶好の舞台が整っ
  たと思っています。レコードタイムで勝った南部杯と同様に、展開さえハマれば、圧勝の
  可能性もあると見ています。陣営もここを勝って、ドバイワールドＣも視野に入っている
  ということなので、ぜひここはいい結果を残してもらいたいです。
    そして、対抗にする馬は、前走中山金杯１着のグルメフロンティアを指名しました。
  この馬は、芝コース４勝、ダートコース４勝と、オールマイティーな強さがあり、今回の
  ダートマイル戦も、十分に対応できると思っています。前走も３コーナーから抜群の反応
  を見せ、他馬を全く問題にしない完璧な勝ち方だったことから、この絶好調を維持してい
  れば、Ｇ�T制覇も決して不可能ではないと思います。昨年シンコウウインディで優勝した
  田中−岡部ラインということからも、当然、今年も要注意が必要な一頭です。
    また３番手は、前走平安Ｓを快勝したエムアイブランをピックアップしました。この
  馬の前走は、４コーナーで楽に抜け出し、直線に入ると他馬とは全く次元の違う、素晴ら
  しい内容でした。東京のダートコースの対応と、得意の距離が１８００�bということが、
  少し心配ですが、今が最高のデキということなので、この馬の持っている潜在能力の高さ
  に期待したいと思っています。４コーナーまで抑えて、直線で末脚を爆発させるという、
  正攻法の競馬ができるだけに、上位争いは必至と見ています。

 第１５回  フ ェ ブ ラ リ ー Ｓ（Ｇ�T）枠 順 確 定

【２月１日 ダート１６００�b ５歳上オープン定量 東京】

【本線】�E−�O、�N−�O、�E−�N
【中穴】�@−�O、�@−�E、�@−�N
【大穴】�J−�O、�E−�J、�J−�N

【結果】
 １着 �Eグルメフロンティア
 ２着 �Aメイショウモトナリ
 ３着 �Lシャドウクリーク
 単�E １１２０円 複�E４４０円�A６１０円�L８９０円
 枠連１−３ １５６０円 馬連�A−�E １１７３０円

 それにしてもグルメフロンティアは、強い勝ち方をしましたね。絶好のスタートから、
 ５〜６番手を追走する展開で、直線に入ると５３４�`という馬体を生かした素晴らしい
 末脚でした。やはり乾燥して時計のかかる東京ダートコースで、その能力をフルに発揮
 したという感じでした。２着のメイショウモトナリも３番手と先行して、直線でも早め
 に先頭に立つ積極策で、力を要する馬場も全く問題なし。３着のシャドウクリークも、
 最後方からの展開でよく追い込んできましたが、予想以上にスローペースになったこと
 が、少し誤算だったかもしれません。１番人気のタイキシャーロックは、３コーナーで
 先頭に並びかける早めの仕掛けでしたが、このレース展開で敗れたら仕方がないところ
 か。馬券の方は、メイショウモトナリが無印のため完敗という結果でした。

 ※お願い。結果欄の配当金と連勝番号は、念のため日本中央競馬会
   発表の成績表と照合して下さい。

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