重 賞 予 想 回 顧（１０）

   第２回  秋 華 賞（Ｇ�T）予 想

    いよいよ今週からＧ�Tレース１０連戦がスタートします。まずその第１弾は開幕を華々
  しく飾る秋華賞ということで、やはりここはもう一度気を引き締めてから臨みたいと思っ
  ています。そこで今年の秋華賞の全体的な様相ですが、当然３強の一角でＮＨＫマイルＣ
  の覇者シーキングザパールが突然の出走回避ということで、ここは多少の軌道修正も必要
  かと思いますが、基本的には「桜花賞馬ＶＳオークス馬」という、まさに真の４歳女王を
  決める頂上対決で、それぞれの陣営も絶対に負けられない「天下分け目」の最終決戦の場
  と考えています。当然この２強に「待った」をかける新女王の登場も期待できるわけで、
  京都競馬場は、まさしく「百花繚乱」の状態、我々競馬ファンにとっては、絶対に見逃す
  ことのできない、非常に重みのある一戦と考えています。
    さてそこで今年本命にする馬ですが、やはりオークス馬のメジロドーベルを指名しま
  した。もちろんオークスでのあの直線一気の差し脚や、前走のオールカマーで見せた歴戦
  の古馬陣をいとも簡単に撃破した能力は、まさに同世代の中では一歩抜け出した存在だと
  確信しています。問題は道中の折り合い面だけかと思いますが、一度叩いた２戦目という
  ことや、京都の高速コースや内回りの形態も考え合わせると、まず引っ掛かる心配はなく
  十分にこの馬の実力を発揮できると思っています。４歳牝馬の女王の座を勝ち取り、今後
  に向けて更なる飛躍をこの馬には期待したいと思っています。
    そして対抗にする馬は、当初シーキングザパールを予定していましたが、ここは前走の
  クイーンＳを快勝したプロモーションをピックアップしました。この馬は体質的に弱か
  った春先のイメージが一夏を超えて一変したという感じで、前走先行策でエアリバティー
  以下を完封した末脚は、まさに実力馬の片鱗を十分に見せつけた一戦だったと思います。
  本当にこの馬の「潜在能力」が１２０％発揮される時、まとめて２強を撃破することも、
  かなり高い確率で可能だと思っています。
    また３番手にする馬は、今年の桜の女王キョウエイマーチを指名しました。この馬は
  前走のローズＳでは、イメージ通りのマイペースの逃げ切りで距離的な不安も一掃。本番
  の京都内回りコースも逃げ馬にとっては、まさにうってつけのコースで、逃げるにしろ、
  ２〜３番手で先行するにしろ、この馬にとっては、絶好の舞台が整ったと考えています。
  もちろん今回は、３番手の評価に抑えたわけですが、ローテーション、京都コース、中間
  の調教状態と全く不安材料は見当らず、鞍上の松永幹夫騎手と一体となる時、２冠馬とい
  う結果は自然についてくると思っています。

 第２回  秋 華 賞（Ｇ�T）枠 順 確 定

【１０月１９日 芝２０００�b ４歳牝オープン定量 京都】

【本線】�I−�M、�I−�P、�M−�P
【中穴】�I−�N、�M−�N、�N−�P
【大穴】�C−�I、�C−�M、�C−�P

【結果】
 １着 �Iメジロドーベル
 ２着 �Pキョウエイマーチ
 ３着 �Gエイシンカチータ
 単�I １７０円 複�I１１０円�P１４０円�G４９０円
 枠連５−８ ３２０円 馬連�I−�P ３６０円

 やはり勝ったメジロドーベルの強さを改めて実感した一戦でした。ドーベルは中団やや
 後方の１０〜１１番手でキッチリと折り合い、第３コーナー付近から外に出して徐々に
 進出。直線に入るとまさに「横綱相撲」のような素晴らしい末脚で、キョウエイマーチ
 以下を一蹴するという会心のレースでした。これでドーベルはＧ�T３勝目。グレード制
 が導入されて以降、牝馬Ｇ�T３勝馬は、メジロラモーヌ、ニシノフラワーと並ぶ最多勝
 タイとなり、今年の年度代表馬も視野に入ってきました。そして２着に入ったキョウエ
 イマーチもナイトクルーズの２番手で折り合い、この馬の実力は十分に出し切っている
 と思います。このレースは、今後「ドーベルＶＳマーチ」の２強時代への幕開けだった
 のかもしれません。また３着に入ったエイシンカチータも大健闘で、この馬は競馬史上
 最強の本賞金４００万円の１勝馬かもしれません。馬券の方は、とりあえず的中しまし
 たが、まあ馬連３６０円という配当も納得の結果だったと思います。

   第４５回  京 都 新 聞 杯（Ｇ�U）予 想

    この京都新聞杯というレースは、もちろん菊路線の最終関門として注目すべき一戦です
  が、過去のレースを振り返ると数々の名勝負が頭をよぎります。ミホノブルボンとライス
  シャワーのワン・ツー。ウイニングチケットの驚異の末脚。スターマンがナリタブライア
  ンを差し切った一戦。またナリタキングオーとマヤノトップガンの叩き合い。そして昨年
  のダンスインザダークの快勝と、本当にちょっと振り返っただけでも、数々の名シーンが
  フラッシュバックのようによみがえってきます。今年も実力馬伯仲の様相なので、我々の
  脳裏に深く刻まれる素晴らしい一戦になることを期待しています。
    そこで今回本命にする馬ですが、やはり前走の神戸新聞杯で、怒涛の追い込みを見せて
  全国の競馬ファンの度肝を抜いたマチカネフクキタルをピックアップしました。確かに
  前走では、あのサイレンススズカがゴール前で止まって見えるほどの強烈な末脚で、この
  一戦だけでも菊花賞への「当確」ランプが点灯する実感を持ちました。今回のレースでは
  さらに「菊」への足掛かりを確かなものにするために負けられない一戦で、もしここでも
  前走以上に強い勝ち方をした場合は、菊花賞「トップ当選」への道が大きく開けると思っ
  ています。
    そして対抗にする馬は、クラシックのラストチャンスにかけるメジロブライトを指名
  しました。春のクラシックでは、ともに１番人気に支持されながら皐月賞４着、ダービー
  ３着と涙を飲んだわけですが、当然Ｇ�T級の底力を持っていることは、十分に評価済みの
  馬で、今回は一夏を越えた成長力に期待したいと思っています。ただし、ダービー以来の
  久々の出走ということで、あまり過大評価するのも少し危険だと思うので、ここは本番に
  向けて、いい通過点になればと考えてます。
    また３番手には、前走札幌のタイムス杯７着のエリモダンディーをピックアップしま
  した。この馬はダービーの４角最後方から、直線だけで差のない４着まで伸びてきた実績
  があり、その実力はすでに折り紙付きだと思っています。前走の７着は、久々とスローに
  泣かされた展開で、度外視してもいい内容だったと思います。むしろ今回の叩き２戦目の
  方が、あのシルクジャスティスと同じ大久保正陽厩舎というだけに要注意が必要だと思っ
  ています。

 第４５回  京 都 新 聞 杯（Ｇ�U）枠 順 確 定

【１０月１２日 芝２２００�b ４歳オープン定量 京都】

【本線】�@−�E、�@−�A、�A−�E
【中穴】�@−�G、�E−�G、�A−�G
【大穴】�@−�D、�D−�E、�A−�D

【結果】
 １着 �@マチカネフクキタル
 ２着 �Gパルスビート
 ３着 �Eメジロブライト
 単�@ ２８０円 複�@１２０円�G１６０円�E１３０円
 枠連１−６ ８１０円 馬連�@−�G ８００円

 勝ったマチカネフクキタルは、馬体が＋１０�`と、やや心持ち太かったような気もしま
 したが、ゴール前での末脚は、やはりホンモノといった感じでした。本番の菊花賞では
 距離的に多少不安もありますが、道中の折り合いと爆発的な末脚を生かせるレース展開
 になればＧ�T制覇の可能性も十分にあると見ています。２着のパルスビートも息の長い
 末脚で、実力のあるところを見せました。本番でも恐い一頭になると思います。３着の
 メジロブライトも久々にしては、よく伸びていて、上がり３ハロンのタイムも出走馬中
 最高の３４秒１という上々の出来だったと思います。ただゴール前でのもう一息という
 末脚に多少の不満もあるので、これから本番に向けて、どのように巻き返してくるのか
 注目して見たいと思っています。結局馬券の方は、とりあえず的中しましたが、収支的
 には、マイナスという結果に終りました。

   第４８回  毎 日 王 冠（Ｇ�U）予 想

    いよいよ本格的な「秋競馬シーズン」の到来を告げる「東京開催」の開幕ということで
  もちろん今週は、そのオープニングを華やかに飾る恒例の毎日王冠を迎えます。過去この
  レースは数々の名馬たちが素晴らしい名勝負を繰り返し、その内容はＧ�Tレースをしのぐ
  ものと言っても過言ではないと思います。特に８９年の「オグリＶＳイナリ」のハナ差の
  大激闘は、やはり競馬史上に残る名勝負だったと思います。またこの「毎日王冠」という
  レースを考える場合、あの有名な「府中の千八、展開いらず」という格言にもあるように
  千六でもなく、二千でもないという微妙な距離。しかも実力馬が、その実力通りに勝つと
  言われているコース形態。今回も一体、どのような名勝負が我々の目の前で展開されるの
  か、とにかく見逃せない一戦であることには間違いないと思います。
    そこで今回本命にする馬ですが、やはりここは期待も含めて４歳馬スピードワールド
  を指名しました。もちろんこの馬は、今年の安田記念でタイキブリザード、ジェニュイン
  に続く３着という結果で、しかもその上がり３ハロンのタイムは、出走メンバー中最速の
  ３４．３秒という驚異の内容でした。ただし、この時の状態が、右前脚を捻挫するという
  アクシデントでＮＨＫマイルＣを回避。その後は、熱を持った球節を気にしながら調整を
  進めてきたという、重いハンデを背負った上での結果だけに、もし本当の実力を発揮した
  らどこまで強い馬なのか、今回はその能力をはかる上でも、重要な一戦になると思ってい
  ます。本当に、今回出走してくる一線級の古馬陣を撃破した場合、競馬界の勢力図は大き
  く塗り変えられると思います。
    そして対抗にする馬は、当然サクラローレル、マヤノトップガンが引退した後、競馬界
  を背負っていかねばならないバブルガムフェローをピックアップしました。もちろん、
  これから充実の「５歳の秋」を迎えるということで、昨年競馬史上に残る４歳での天皇賞
  制覇という勲章を胸に、さらに今年は飛躍が期待できると思っています。今回も問題なく
  きちんとした結果は残すと思いますが、あくまでも目標は秋の天皇賞の連覇、そして昨年
  苦い経験をしたジャパンカップの借りを返すということなので、とりあえず本番に向けて
  いいステップになればと思っています。
    また３番手は、やはりＧ�T２勝馬のジェニュインを指名しました。この馬もこれまで
  は骨膜炎という持病に悩まされていましたが、昨年有馬記念で骨折したことにより、手術
  に踏み切ることができ、春の安田記念→夏の札幌記念と使って、今秋は完璧な状態で出走
  ができるということです。今回は、鞍上も武豊騎手ということで、陣営の気合の入り方も
  十分に伝わってくると思います。年末には香港遠征のプランもあるそうなので、秋の初戦
  のスタートをいい形で切ってほしいと思っています。

 第４８回  毎 日 王 冠（Ｇ�U）枠 順 確 定

【１０月５日 芝１８００�b ４歳上オープン別定 東京】

【本線】�A−�E、�@−�A、�@−�E
【中穴】�A−�B、�B−�E、�@−�B
【大穴】�A−�D、�D−�E、�@−�D

【結果】
 １着 �Eバブルガムフェロー
 ２着 �Bツクバシンフォニー
 ３着 �Aスピードワールド
 単�E ２００円 複�E１１０円�B２４０円�A１４０円
 枠連３−６ １２６０円 馬連�B−�E １２９０円

 バブルガムフェローは、馬体が＋１２�`と余裕残しのつくりで、陣営も天皇賞（秋）や
 ＪＣを見据えた、いわゆる「ステップ感覚」で臨んだ一戦だったと思いますが、レース
 内容は、まさに「横綱相撲」といった感じで、鞍上の岡部騎手がＧＯサインを出すと、
 抜群の手応えで格の違いを見せました。これでバブルは盾連覇に向けて完璧な「王手」
 がかかった状態だと思います。２着のツクバシンフォニーも好位置から流れに乗る展開
 で、実力馬の片鱗を見せたと思います。３着のスピードワールドも毎度お馴染みのシン
 ガリからの競馬となりましたが、出走馬中最高の上がり３４秒７というタイムで見せ場
 をつくりました。ただ直線中ほどで進路が少し狭くなり、外に持ち出せなかったことが
 やや不本意だったと思います。この馬は、次走に期待したいと思います。馬券の方は、
 とりあえず中穴で的中ということで、少しプラスという結果でした。

   第４５回  ク イ ー ン Ｓ（Ｇ�V）予 想

    第４回中山開催も今週で早くも最終週を迎えます。やはりこの時期になると、いよいよ
  本格的な競馬の季節がやってきたという感じがします。来週の東京開催に入ると、まさに
  暮れの有馬記念までは一瞬のうちに過ぎ去ってしまうというのが毎年のパターンで、本当
  にボヤボヤしていると、有馬記念も終わり、今年最後のレースのファンファーレを呆然と
  しながら聞いているというハメになるので、今年こそは毎週、確実にプラス収支でいきた
  いと思っています。さて、今週の重賞は、秋華賞トライアルのクイーンＳということで、
  やはり、先週のセントライト記念や、ローズＳと同様に「春の実績馬ＶＳ夏の上がり馬」
  という図式で見る一戦だと考えています。
    そこで本命にする馬ですが、やはりトライアル戦には抜群の実績がある、前走オークス
  ５着のオレンジピールを指名しました。もちろんこの馬は、１月のクイーンＣで初重賞
  制覇を飾り、その後は桜花賞ＴＲのチューリップ賞、オークスＴＲの４歳牝馬特別を快勝
  するという内容でした。しかし、本番では桜花賞、オークスともに道悪に涙をのんだとい
  う結果なので、今回のトライアルも含め、ラストチャンスにかける陣営の意気込みは並々
  ならぬものがあると思います。距離的にも２０００�bが一番ベストだと思うので、トライ
  アル３冠を手土産に、本番でも主役に躍り出ることができるか、この馬にとっては今後を
  占う重要な一戦になると思います。
    そして対抗にする馬は、夏に新潟・小倉を連勝した注目の上がり馬エアリバティーを
  ピックアップしました。この馬は、春のクラシック戦線は、左前球節炎で参戦できないと
  いう不運があり、やはりこの秋華賞トライアルにかける気持ちは、相当に強いと思ってい
  ます。夏に２連勝した石打特別・西海賞も、古馬相手に快勝した内容だっただけに、十分
  に重賞級の器であることは証明されたと思います。同厩舎のシーキングザパールも注目さ
  れていますが、ここで強い勝ち方をすれば、もちろん対抗馬として浮上してくることは、
  間違いないと見ています。
    また３番手には、前走オークス４着のプロモーションを指名しました。この馬は春の
  クラシック戦線では、期待されながらも、やや不本意な結果に終わりましたが、秋に向け
  ては、ノーザンファームでじっくりと乗り込まれ、虎視耽々と本番を目指しているという
  感じがします。賞金的にも微妙なところなので、当然、陣営も出走権利を獲得するために
  必ず勝負をかけてくると思います。今回一番の要注意馬かもしれません。

 第４５回  ク イ ー ン Ｓ（Ｇ�V）枠 順 確 定

【９月２８日 芝１８００�b ４歳牝オープン定量 中山】

【本線】�B−�E、�A−�B、�A−�E
【中穴】�@−�B、�@−�E、�@−�A
【大穴】�B−�J、�E−�J、�A−�J

【結果】
 １着 �Aプロモーション
 ２着 �Eエアリバティー
 ３着 �Cエイシンカチータ
 単�A ９５０円 複�A２７０円�E１６０円�C２６０円
 枠連２−５ １８３０円 馬連�A−�E １７４０円

 勝ったプロモーションは、馬体が＋１２�`と今春のいい時の状態に戻り、十分に実力を
 発揮できるまでに回復していました。展開もスローペースに折り合って、マイペースに
 持ち込み、しぶとく逃げ粘ることができました。本番の「秋華賞」でも要注意の一頭か
 もしれません。２着のエアリバティーは、例によってパドックから終始イレ込んでいま
 したが、レースでは落ち着いて実力馬の片鱗を見せました。今後、さらに調子が上がれ
 ば、面白い存在になると思います。３着のエイシンカチータも、５〜６番手と好位置に
 つけてチャンスもありましたが、やや道悪が影響したという感じでした。本命に推した
 オレンジピールは、８番手とやや後方の位置取りで、やはりスローペースに泣かされた
 内容だったと思います。馬券の方はとりあえず本線的中ということで、収支的には少し
 浮いたという結果でした。

 ※お願い。結果欄の配当金と連勝番号は、念のため日本中央競馬会
   発表の成績表と照合して下さい。

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