重 賞 予 想 回 顧（９）

   第５１回  セ ン ト ラ イ ト 記 念（Ｇ�U）予 想

    今週の重賞は、菊花賞トライアルのセントライト記念ということで、注目される一戦で
  すが、このレースの勝ち馬から菊花賞の栄冠に輝いたのは、あのシンボリルドルフ以来、
  一頭も出ていないということで、やはり本番に向けては、トライアルとは考えずに、別の
  独立した重賞として評価をした方がいいかもしれません。データ的に見ると１番人気の馬
  が大不振ということで、過去１０年１番人気で勝っているのは、メリーナイスとホワイト
  ストーンの２頭だけ、その他の１番人気馬は、連対もしていないという状況です。当然、
  春の実績馬が休み明けで出走してくるケースや、夏場の９００万特別などを好走して出走
  してくるケースが考えられますが、もちろんこのレースは、後者の上がり馬の方を重視す
  る一戦だと思っています。
    そこで今週本命にする馬ですが、やはり前走ラジオたんぱ賞１着のエアガッツを指名
  しました。もちろんこの馬は、ダービー６着と春の実績では出走馬中ＮＯ．１で、その後
  のラジオたんぱ賞でも、４コーナー手前からスパートし、直線でも抜群の手応えで差し切
  るという、まさに「横綱相撲」といった内容でした。夏場は、社台ファームに放牧されて
  リフレッシュができたということなので、馬体さえきちんと仕上がっていれば、上位争い
  は必至の状況と見ています。
    そして対抗にする馬は、マークオブディスティンクション産駒のニッポーアトラスを
  ピックアップしました。この馬は、前走準オープンの日本海Ｓではイレ込んで大外枠発走
  となり９着と敗れましたが、能力的にはこの時の上位馬とは決して差がないハズで、前々
  走のしゃくなげＳや、春の山吹賞などを見ると未知の潜在能力を十分に秘めているという
  感じがします。今回は鞍上も岡部騎手ということで、陣営も必勝体勢で臨んでいる一戦だ
  と思います。
    また３番手には、期待の新星ダイワオーシュウを指名しました。この馬は今年の５月
  ３１日にデビューし、未勝利→５００万条件→９００万特別と３連勝中という上がり馬で
  今回も要注意の一頭だと思っています。ただしキャリアの浅さから、レース当日にイレ込
  んでしまう可能性も十分あり得るので、あまり過信もできませんが、やはり今後の期待も
  含めて▲の評価を付けてみました。もし今回の一戦も楽にクリアするようなことがあれば、
  リアルシャダイ産駒ということもあり、本番ではかなり有力な一頭となると思います。

 第５１回  セ ン ト ラ イ ト 記 念（Ｇ�U）枠 順 確 定

【９月２１日 芝２２００�b ４歳オープン定量 中山】

【本線】�D−�H、�D−�F、�F−�H
【中穴】�D−�E、�C−�D、�D−�G
【大穴】�E−�H、�C−�H、�G−�H

【結果】
 １着 �Cシャコーテスコ
 ２着 �Fダイワオーシュウ
 ３着 �Dエアガッツ
 単�C １１７０円 複�C２００円�F１４０円�D１２０円
 枠連４−６ １２４０円 馬連�C−�F １２６０円

 展開的には完全にスローペース。勝ったシャコーテスコは道中４〜５番手の絶好の位置
 取りで、直線では馬場の良いインを通り完勝といった内容でした。また２着のダイワオ
 ーシュウも、パドックでは終始入れ込み心配していましたが、直線では実力馬の片鱗を
 十分に見せて、それなりの結果は残したと思います。３着のエアガッツは２番手の好位
 置を進みましたが、最後の直線では脚が鈍り、今後のローテーションにやや不安を残す
 結果となりました。対抗に推して期待をしていたニッポーアトラスは、まったくいい所
 なく馬群に沈みましたが、やはり体調面が少し悪かったような気がしました。結局馬券
 の方は、１着、２着の両馬とも、一応印は付けていましたが、完全な抜け目となり大変
 くやしい思いをしました。

   第４３回  オ ー ル カ マ ー（Ｇ�U）予 想

    昨年、あのサクラローレルが直線一気の末脚で快勝した一戦から早くも１年が過ぎて、
  今年も秋の到来を告げるオールカマーの季節がやってきました。もちろん今回は、今年の
  オークス馬メジロドーベルの参戦が大きな話題を呼んでいますが、データ的に見ると４歳
  馬の成績が【００１６】ということで連対数はゼロ。さらに、古牡馬混合のＧ�Uを勝った
  ４歳牝馬は、これまでの競馬史の中ではもちろん皆無ということで、メジロドーベルにと
  っては大きな壁が立ちはだかる一戦ではないかと思います。
    そこで今年、本命にする馬ですが、ここは地方馬のアブクマポーロをピックアップし
  ました。当然、初の芝コースの対応が問題ですが、統一Ｇ�Tの帝王賞をコンサートボーイ
  のクビ差の２着で、その実力は中央でもトップクラスと言っても、決して過言ではないと
  思います。もちろん今回２着以内に入り、秋の天皇賞へ出走することが大目標だと思うの
  で、ここは陣営も目一杯の勝負をかけてくると思います。アブクマポーロ自身にとっても
  今後の展開において、大変重要な試金石となる一戦だと思います。
    また対抗にする馬は、前走関屋記念５着のヤシマソブリンを指名しました。この馬は、
  宝塚記念の後、休養しないで使ってきたということで、体調面での不安はないと思います。
  むしろ関屋記念の後、短期放牧に出したということで、好調を維持しながらリフレッシュ
  ができたと思っています。今回はメンバー的にも、中央の有力古馬オープン馬が参戦して
  いない状況なので、ぜひここはいい結果を期待したいと思います。
    そして３番手に、注目のメジロドーベルをピックアップしました。もちろん、今秋の
  目標が「秋華賞」ということで、今回はステップ的な要素が強い一戦だけに、かなりこの
  馬の取捨は難しいと思いますが、何と言ってもＧ�T２勝馬、そしてあのオークスでの直線
  一気の末脚から、この馬の更なる可能性にかけてみたいという気持ちで▲の評価をつけま
  した。古馬相手のＧ�U戦は決して甘くはないと思いますが、もし勝つようなことがあれば
  競馬史を塗り替えるのと同時に、本番に向けて、まさに「チェックメイト」がかかる瞬間
  なのかもしれません。

 第４３回  オ ー ル カ マ ー（Ｇ�U）枠 順 確 定

【９月１４日 芝２２００�b ４歳上オープン別定 中山】

【本線】�B−�G、�B−�E、�E−�G
【中穴】�B−�H、�G−�H、�E−�H
【大穴】�B−�C、�C−�G、�C−�E

【結果】
 １着 �Eメジロドーベル
 ２着 �Gヤシマソブリン
 ３着 �Aホウエイコスモス
 単�E ２１０円 複�E１３０円�G１９０円�A７１０円
 枠連６−８ ３６０円 馬連�E−�G ７３０円

 当日は、中山競馬場のスタンドから観戦していましたが、ドーベルが第１コーナー手前
 で掛かってしまいハナに立ってしまった時は、一瞬もう終ったなと思ってしまうほどで
 した。しかし先頭に立ってからは、ペースも落ち着き、第４コーナーを回っても手応え
 は十分で、ゴール手前では、吉田豊騎手が後ろを振り返るほどの余裕でした。だたし、
 今後スローペースになった時の対応が、課題として残ったと思います。また２着に入っ
 たヤシマソブリンも直線中ほどからよく伸びて、復調の兆しが見えたような感じがしま
 した。３着のホウエイコスモスは、返し馬の時点で、すごく伸びのあるいい走りをして
 いたので、少し注目をして見ていましたが、やはり今後、芝コースでも十分に対応でき
 る走りだったと思います。そして◎に推したアブクマポーロは、スローペースで上がり
 の競馬となった展開が向かず、残念な結果となってしまいましたが、今後の巻き返しに
 期待したいと思います。

   第４２回  京 王 杯 Ａ Ｈ（Ｇ�V）予 想

    いよいよ今週から「秋競馬」の開幕ということで、まず第１弾は、開幕週を飾るメーン
  レースとして定着した「京王杯ＡＨ」を迎えます。私もこの「京王杯ＡＨ」は、思い出に
  残っているレースが多いのですが、トシグリーンに騎乗した新人の上村騎手が、デビュー
  ６ヵ月で初重賞制覇の快挙を達成したことや、あのサクラチトセオーが１分３２秒１とい
  う驚異の日本レコードで快勝したことなど、本当に今年もどのようなレースが繰り広げら
  れるのか大変楽しみです。
    そこで今回本命にする馬ですが、やはり前走北九州記念を快勝したダンディコマンド
  を指名しました。もちろんこの馬は、ヒザの骨折というハンデを背負って、今年の小倉で
  やっと復活してきた馬ですが、今秋の天皇賞やマイルＣＳでも、十分に通用する潜在能力
  は持っていると思います。問題はどのような位置取りで競馬をするかということですが、
  脚質的には自在性もあるので、今回この中山コースでのレース展開が、今後この馬を予想
  する上でも、大変重要な指標になってくると思います。また距離的にも千六はベストだと
  思うので、小倉での雲仙特別→北九州記念という、連闘の影響さえなければ、重賞２連勝
  の可能性が、かなり高いと確信しています。
    そして対抗にする馬ですが、ここは一昨年の勝ち馬のドージマムテキをピックアップ
  しました。もちろん８歳馬ということで、全盛期から見ると、ややピークを過ぎた感じも
  しますが、前走４ヵ月半ぶりの新潟日報賞を＋１０�`の５１２�`という状態で出走してき
  たので、今回は一回叩いた上積みが十分に見込めると思っています。本当に一昨年、あの
  ジェニュインを完封した末脚を、ぜひもう一度見たいと思っています。
    また３番手には、未完の大器、牝馬のクロカミを指名しました。この京王杯ＡＨとい
  うレースは、データ的には牝馬には不利ということですが、松山−岡部ラインで慎重に育
  て上げてきた馬ということなので、やはり、この秋の一連のレースがひとつのターニング
  ポイントになると思っています。もちろん今回も展開さえキッチリとハマれば、上位争い
  は必至の状況と見ています。

 第４２回  京 王 杯 Ａ Ｈ（Ｇ�V）枠 順 確 定

【９月７日 芝１６００�b ４歳上オープンハンデ 中山】

【本線】�G−�I、�@−�I、�@−�G
【中穴】�B−�I、�B−�G、�@−�B
【大穴】�C−�I、�C−�G、�@−�C

【結果】
 １着 �@クロカミ
 ２着 �Eプレストシンボリ
 ３着 �Dクラウンシチー
 単�@ ３７０円 複�@１５０円�E４４０円�D４５０円
 枠連１−６ ３９５０円 馬連�@−�E ３９６０円

 それにしてもダンディコマンドの惨敗はショックでしたが、やはり夏場の連闘と長距離
 輸送の問題が響いたという感じでしょうか。この馬には今後の立て直しに期待します。
 そして勝ったクロカミは、馬体もほとんど仕上がっていて、以前のように道中引っ掛か
 ることもなく、２番手の好位置をキープして完璧なレース展開だったと思います。直線
 でもラスト２００�b付近で先頭に立ち、プレストシンボリ以下の強襲を振り切ったとい
 う内容でした。今後はマイルＣＳが目標ということですが、これからさらに調子が上が
 れば、当然有力候補の一頭になってくると思います。またアタマ差の２着に入ったプレ
 ストシンボリも４コーナー最後方から直線一気の末脚で、実力馬の片鱗を見せました。
 馬券の方は２着、３着、４着の馬がすべて無印ということで、完敗という結果でした。

   第１７回  新 潟 ３ 歳 Ｓ（Ｇ�V）予 想

    いよいよサマーシリーズも最終週ということで、新潟、小倉ともに３歳の重賞戦で幕を
  閉じます。もちろん両レースとも、過去のデータを見ると、クラシックレースにはつなが
  らない一戦ということですが、昨年、中山で開催された新潟３歳Ｓでは、あのシーキング
  ザパールが、致命的なスタートでの出遅れを、直線だけの競馬で３着に入るという離れ業
  を見せつけ、また後のオークス馬メジロドーベルも５着に入っているということで、これ
  からは、今後を占う必見のレースになってくると思っています。
    さてそこで今年の新潟３歳Ｓで本命にする馬ですが、ここは期待の新星、コマンダーイ
  ンチーフ産駒のクリールサイクロンを指名しました。この馬は前走９頭立ての新馬戦で
  スタートに失敗し、最後方の９番手という位置取りから直線一気の末脚で快勝しました。
  馬体は４２０�`台とやや小さいのですが、この馬の切れ味に関しては、新潟でデビューし
  た３歳馬の中でもトップクラスと言えると思います。今回も出遅れがなく流れに乗れば、
  結果は自然についてくると思っています。
    そして対抗にする馬は、前走ダリア賞１着（同着）で、今回の出走権を得た、高崎競馬
  所属のタマルファイターをピックアップしました。この馬は、高崎で認定競走を勝って
  連勝し、前走オープンのダリア賞でも逃げるタヤスアゲインをゴール前でキッチリ捕らえ、
  同着の１着となり３連勝を飾りました。またこのレースは、初の芝コースということで、
  やや半信半疑の面もあったそうですが、何の問題もなくこなして、この馬の器用なところ
  を再評価できたと思います。今回もこの馬の５００�`を越える雄大な馬体から、積極的な
  競馬が出来れば４連勝も十分あると見ています。
    また３番手には、前走新潟の新馬戦を勝ち上がったマイネエルザをピックアップしま
  した。この馬は、牝馬で馬体も４１０�`台と小さいのですが、前走の勝ち方は、追って味
  のある、なかなか非凡なところも見せて、今回の１４００�b戦の競馬でも、十分こなせる
  能力は持っていると思います。中１週というローテーションの反動さえなければ、優勝圏
  内に入ってくる馬ではないかと見ています。

 第１７回  新 潟 ３ 歳 Ｓ（Ｇ�V）枠 順 確 定

【８月３１日 芝１４００�b ３歳オープン馬齢 新潟】

【本線】�D−�G、�B−�G、�B−�D
【中穴】�G−�I、�D−�I、�B−�I
【大穴】�F−�G、�D−�F、�B−�F

【結果】
 １着 �Gクリールサイクロン
 ２着 �Dタマルファイター
 ３着 �Eタヤスチェリー
 単�G ３４０円 複�G１６０円�D１６０円�E３７０円
 枠連５−７ ８２０円 馬連�D−�G ８２０円

 うーん、久しぶりに◎−○の的中ということで、とりあえず納得のできる結果でした。
 しかも▲に指名したマイネエルザもハナ差の４着ということで、ほぼ準パーフェクトと
 いう予想で、夏競馬を終えることができました。それにしても、本命に推したクリール
 サイクロンは、思っていた以上に強い勝ち方をしましたね。スタートしてから最後方を
 追走し、一瞬これはダメかと思っていたところ、直線に入ってから大外から一気の差し
 脚で他馬を一蹴しました。今後も馬体が増えてさらに成長すれば、かなり期待のできる
 一頭ではないかと思っています。２着のタマルファイターも、果敢にハナを奪いこの馬
 の能力は出し切っていると思います。この新潟記念の勝ち馬は、クラシックにつながら
 ないと言われていますが、今年の場合は、このジンクスを覆すことが出来るか、本当に
 今後の動向が楽しみになってきました。

 ※お願い。結果欄の配当金と連勝番号は、念のため日本中央競馬会
   発表の成績表と照合して下さい。

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