重 賞 予 想 回 顧（８）

   第３３回  新 潟 記 念（Ｇ�V）予 想

    それにしても、毎週のように更新される武豊騎手の各分野の記録ラッシュには、本当に
  驚くばかりですが、先週の場合も早くも昨年の年間最多重賞Ｖの１５勝を抜く、１６勝を
  達成したということで、今後どこまで勝利数を伸ばすのか大変楽しみになってきました。
  それから今年は、これ以外にも最速の通算１３００勝や、年間１００勝、さらにＪＲＡ全
  １０場重賞制覇、メーンレース７連勝、重賞通算１００勝など、まったく「歩く記録男」
  と言っても過言ではないくらいです。そして今年の勝ち数も、先週の８月１７日現在で、
  早くも１２１勝ということで、このままのペースでいくと年間１８０勝という、前人未踏
  の記録も達成されそうな勢いです。本当にこれから秋競馬の季節に向けて、われわれ競馬
  ファンにどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、その夢は膨らむばかりです。
    さて今週の重賞は伝統の新潟記念ということで、今後、秋の天皇賞に向けて要チェック
  が必要なレースと言えると思います。今回出走予定のメンバーをみると、準オープン馬が
  主体という、ややレベル的には落ちるような感じもしますが、それでもこれから伸びそう
  な馬も多く含まれているので、思っている以上に必見の一戦かもしれません。
    そこで本命にする馬ですが、やはり前走日本海Ｓを勝ち、現在４連勝中というメジロ軍
  団の新鋭メジロスティードを指名しました。この馬は、先日の小倉記念で快勝したゲイ
  リーイーグルを完封していて、賞金的にはまだ準オープンの馬ですが、その実力は十分に
  Ｇ�Vでも通用するものと確信しています。ここでも強い勝ち方をすれば、もちろん、秋の
  天皇賞も視野に入ってくると思うし、現在休養中の有力馬陣営にとっても、一石を投じる
  ことになると思っています。
    そして対抗にする馬は、古豪の復活を期待してビコーアルファーをピックアップしま
  した。もちろんこの馬は、当日の体調が問題ですが、２０００�b戦に関しては完全に守備
  範囲だと思うし、前走の七夕賞を見ても、３４秒台の鋭い末脚は使っているので、十分に
  期待はできると予想しています。またこのレースは意外と７歳以上の高齢馬が活躍してい
  るので、終ったと思う馬でも軽視は禁物ではないかと思います。
    また３番手は、期待も含めて４歳馬のバーボンカントリーを指名しました。もちろん
  このレースは、４歳馬にとっては古馬の壁が厚い一戦ですが、春の若草Ｓでは、あのダー
  ビー２着馬のシルクジャスティスに僅差の２着ということで、十分にトップを狙える逸材
  と思っています。まだ精神面では、幼い部分も残っているとは思いますが、今後この馬の
  実力を判断する上で、試金石のレースとして注目して見たいと思います。

 第３３回  新 潟 記 念（Ｇ�V）枠 順 確 定

【８月２４日 芝２０００�b ４歳上オープンハンデ 新潟】

【本線】�E−�L、�E−�M、�L−�M
【中穴】�E−�N、�L−�N、�M−�N
【大穴】�E−�F、�E−�K、�C−�E

【結果】
 １着 �Nパルブライト
 ２着 �Kクイーンソネット
 ３着 �Dマルゼンシーズ
 単�N ７１０円 複�N２００円�K４００円�D４１０円
 枠連７−８ ２１００円 馬連�K−�N ４６５０円

 さすがに今回は、ハンデ戦だけあって、ゴール前では５〜６頭の大激戦ということで、
 見応えのあった一戦だったと思います。勝ったパルブライトは、３コーナー付近で仕掛
 けて、４コーナー５番手から一気の差し脚で快勝、木幡騎手に初の重賞制覇をもたらし
 ました。今後、秋に向けてこの馬の動向には注目したいと思います。２着に入ったクイ
 ーンソネットも直線でインをついてよく伸びていて、この馬の能力は出し切っていると
 思います。また１番人気のメジロスティードは、単勝オッズが１．５倍ということで、
 やはり少し人気の「かぶり過ぎ」ではなかったかと思います。この馬は、ゴール前での
 切れる脚が使えないという点が、今後の課題になりそうです。馬券の方は、とりあえず
 １、２着の両馬とも印は付けていましたが、抜け目になってしまい、少しくやしい思い
 をしました。

   第３３回  札 幌 記 念（Ｇ�U）予 想

    昨年のオークスのパドックで見たエアグルーヴは、今でも鮮烈なイメージとして、私の
  脳裏に焼きついています。とにかく、素人が見ても他馬とはまったく違った歩様で、その
  後脚の踏み込みは重厚感があり、とても４歳牝馬とは思えないほどでした。オークスでの
  レース内容も女王の名にふさわしく、好位置から抜け出すという圧勝で、この馬の今後の
  可能性を十分に感じとることができました。もちろん秋華賞のレース途中で右前第１指骨
  の剥離骨折を発症したことは大変残念でしたが、逆に考えると、この馬にとって８ヵ月間
  の休養というものは、これから最強牝馬としてさらに飛躍するための貴重な時間だったと
  も言えると思います。
    そこで今回「札幌記念」の本命も、もちろんエアグルーヴを指名しました。この馬は
  前走のマーメイドＳで、上がり馬のシングライクトークを、直線だけで軽くかわすという
  スケールの大きさを見せました。もちろん伊藤雄二調教師のコメントにもあるように一度
  使った今回の方が、この馬にとっては今後を占う上での重要な一戦になると思うし、また
  今回初めて一線級の牡馬陣相手にどれだけの競馬ができるか、という多少不安な面もあり
  ますが、当初予定していたローテーション通りということで、前走以上の上積みで参戦で
  きることは間違いないと見ています。
    そして対抗にする馬は、前走函館記念１着のアロハドリームをピックアップしました。
  この馬は、今年に入ってからの充実ぶりは目を見張るものがあり、特に２０００�b戦での
  成績は【６３１１】という、まさに２千のスペシャリストとして、今回も要注意の一頭だ
  と思っています。もしここで楽に勝つようなら、昨年のマーベラスサンデーのようにＧ�T
  奪取に向けての「サクセス・ロード」が開けてくると思っています。
    また３番手は、前走休み明けの安田記念を２着で、皐月賞馬のジェニュインを指名し
  ました。もちろん、格から見ると頭ひとつ抜けている存在で、この時期に使ってくること
  を考えると、余程体調面での充実度が高いと判断できます。ただ今回は、別定戦というこ
  とで斤量の５９�`がどのように影響するのか、多少心配だったので▲の評価に抑えてみま
  した。しかしこれから秋のＧ�T戦線に向けて、内容のある競馬をすることだけは確かだと
  思っています。

 第３３回  札 幌 記 念（Ｇ�U）枠 順 確 定

【８月１７日 芝２０００�b ４歳上オープン別定 札幌】

【本線】�F−�H、�C−�F、�C−�H
【中穴】�@−�F、�@−�H、�@−�C
【大穴】�A−�F、�A−�H、�A−�C

【結果】
 １着 �Fエアグルーヴ
 ２着 �@エリモシック
 ３着 �Hアロハドリーム
 単�F １８０円 複�F１１０円�@２２０円�H１４０円
 枠連１−５ １１７０円 馬連�@−�F １１６０円

 それにしてもエアグルーヴは強い競馬を見せましたね。３〜４コーナーの勝負所では、
 武騎手が持ったままの抜群の手応えで、これはもう競走馬としてのレベルの違いを実感
 させられました。直線に入ってもアロハドリームを並ぶ間もなくかわした末脚は、やは
 り現時点ではトップクラスの能力を持っていると言っても、決して過言ではないと思い
 ます。これから秋にかけてのＧ�T戦線でも、大変楽しみな存在になってきました。また
 ２着に入ったエリモシックもよく追い込んできたと思います。本当にアロハドリームや
 ジェニュインを抑えたことは、大変評価のできる内容だったと思います。そして４着と
 敗れたジェニュインも５９�`という斤量や、長距離輸送の影響もあったとは思いますが、
 この馬なりにはよく走っていると思います。当然これから秋にかけての巻き返しに期待
 したいと思います。馬券の方は、とりあえず◎−注での的中ということで、ほんの少し
 プラスのまあまあの結果でした。

   第３３回  小 倉 記 念（Ｇ�V）予 想

    小倉記念といえば、やはり当時４歳馬だったナイスネイチャが快勝した９１年の一戦が
  大変印象に残っています。この時のナイスネイチャは５００万特別、９００万特別と連勝
  して格上挑戦での参戦でしたが、１番人気に推され、最後の直線では中団からの一気の差
  し脚で、古馬陣を一蹴したという素晴らしい内容でした。もちろんこの一戦で、われわれ
  競馬ファンにナイスネイチャという馬の存在を強く印象付けたのと同時に、まだ当時は、
  これからの「イマイチ君」路線などは、まったく感じさせない初々しさがあったと思いま
  す。今年の小倉記念でも、どのようなドラマがわれわれの脳裏に刻まれるのか、楽しみな
  がら観戦したいと思っています。
    さてそこで今年本命にする馬ですが、ここは前走七夕賞４着のトウカイタローを指名
  したいと思います。やはりこの馬の２０００�b戦での安定感と、小倉コース３戦３連対と
  いう堅実性を高く評価しました。展開的にも少頭数ということから楽に先行できると思う
  し、大型馬ということからも、叩いて調子を上げてくるタイプだと思うので、今回の休み
  明け３戦目というローテーションは絶好の走り頃と考えています。
    また対抗には、前走、前々走と準オープンを勝ち上がってきたシンカイウンをピック
  アップしました。もともとこの馬は、４歳時はクラシックを目指していた実力馬で、その
  後は脚部不安で戦線を離脱していましたが、今年に入ってから、ようやくその素質が開花
  したという感じがします。もちろん、前走垂水Ｓの勝ちタイムを見ると、今回あっさりの
  場面があっても、何の不思議もないと思っています。
    そして３番手は、前走日本海Ｓ２着のゲイリーイーグルを指名しました。この馬は、
  デビューしてから【４４３１】という堅実な成績で、クラス的には準オープンの馬ですが
  実力的には確実にオープンクラスで戦える能力を備えていると思っています。今回も逆転
  までを含めた要注意の一頭と考えています。

 第３３回  小 倉 記 念（Ｇ�V）枠 順 確 定

【８月１０日 芝２０００�b ４歳上オープン別定 小倉】

【本線】�C−�H、�C−�E、�E−�H
【中穴】�C−�I、�H−�I、�E−�I
【大穴】�B−�C、�B−�H、�B−�E

【結果】
 １着 �Eゲイリーイーグル
 ２着 �Fイブキニュースター
 ３着 �Hシンカイウン
 単�E ２８０円 複�E１３０円�F３４０円�H１４０円
 枠連６−７ ２２９０円 馬連�E−�F ２５６０円

 うーん、ゲイリーイーグルは、予想以上に強い勝ち方をしましたね。３〜４コーナーで
 楽に進出し、直線ではまったく危なげなく完勝という内容でした。２着に入ったイブキ
 ニュースターもしぶとい末脚で善戦して、やや時計のかかる馬場状態が幸いしたという
 感じでした。３着のシンカイウンも、この馬なりには走っていて、今後に向けて期待の
 できる内容だったと思います。また本命に推したトウカイタローは、３コーナー付近で
 早くも手応えが悪くなり、着順も８着ということで期待を裏切る惨敗でした。もちろん
 馬券の方もイブキが無印ということで、今回は完敗という結果でした。

   第３２回  関 屋 記 念（Ｇ�V）予 想

    今回の関屋記念の前哨戦、朱鷺Ｓでのショウナンナンバーのレースは、関係者にとって
  も、馬券を買っていたファンにとっても、悪夢のような一瞬だったと思います。展開的に
  は、スタートしてすぐに後方に抑え、３コーナー付近から内を通り徐々に中団まで進出。
  そして最後の直線で、ここから抜け出すという時に馬群の中に入ってしまい、さらに悪い
  ことには、そのような状況から強引にインを突き、結果的にはまったく抑えたままの競馬
  になってしまいました。この事で大久保洋吉調教師は、吉田豊騎手に対して激怒したそう
  ですが、やはり一番くやしいのは吉田騎手本人だと思うので、今回は彼自身の奮起に期待
  したいと思っています。
    そこでもちろん今回の本命はショウナンナンバーを指名しました。やはりこの馬は、
  マイル戦に関しては、Ｇ�TのＮＨＫマイルＣ３着という実績からも一番能力の発揮できる
  距離ではないかと思っています。また前走＋１２�`という馬体重からも、まさに変り身は
  必至の状況で、体調万全の状態で臨めば、１頭だけ突き抜ける可能性も十分にあると予想
  しています。
    そして対抗にする馬は、昨年に引き続きこのレースのＶ２を目指すエイシンガイモン
  をピックアップしました。この馬は昨年の秋以降、ほとんど２ケタ着順というスランプに
  陥っていましたが、前走５ヵ月半ぶりに出走した朱鷺Ｓでは、この馬の本来の実力を発揮
  し、勝ち馬から１馬身差の３着と結果を出しました。今後、この馬の秋に向けての展開を
  考えた場合、やはり今回の一戦はかなり重要な意味を持ってくると思います。
    また３番手は、今回初めて芝のマイル戦に臨むヤシマソブリンを指名しました。当然
  この馬は、格から言うとこれまでの実績から、今回楽勝しても決して不思議ではないと思
  っています。前々走の吾妻小富士オープンのような、好位置から絶妙のタイミングで抜け
  出す競馬ができれば面白いと思っています。問題は初の芝１６００�b戦ということですが、
  この馬の１８００�b戦での実績を考えると、逆にマイル戦の方が合っているような気もし
  ます。とにかく今回要注意の一頭であることには間違いないと思っています。

 第３２回  関 屋 記 念（Ｇ�V）枠 順 確 定

【８月３日 芝１６００�b ４歳上オープン別定 新潟】

【本線】�C−�J、�C−�I、�I−�J
【中穴】�@−�C、�C−�E、�C−�F
【大穴】�@−�J、�E−�J、�F−�J

【結果】
 １着 �Jエイシンガイモン
 ２着 �Eベルウイナー
 ３着 �Kマリーゴッド
 単�J ５３０円 複�J２００円�E２７０円�K１１４０円
 枠連４−７ ９８０円 馬連�E−�J ２１９０円

 エイシンガイモンの２連覇ということで、やはり今回はこの馬の瞬発力のスゴさを実感
 しました。レース展開的には、中団よりやや後ろの位置取りで流れに乗り、直線に向く
 と後方９番手から、朱鷺Ｓのときとは全く逆にインに切れ込み、最後は実力の差を見せ
 つけたという感じがしました。上がり３ハロンのタイムも３３秒７ということで、当然
 今後は秋に向けて要注意の一頭になっていくと思っています。また２着に入ったベルウ
 イナーも、エイシンガイモンのさらにインを突いて伸びていて、この馬の実力は十分に
 出し切っていると思います。そして３着に入ったマリーゴッドにもビックリしました。
 本当にこの馬は忘れた頃にやってきますよね。とにかく驚きました。あと、１番人気の
 ショウナンナンバーは、残念ながら６着という結果でしたが、この馬なりには走ってい
 ると思うので、今後の巻き返しに期待しています。今回馬券の方は、一応ベルウイナー
 を△にしていたので、とりあえずひっかかったという感じでした。

 ※お願い。結果欄の配当金と連勝番号は、念のため日本中央競馬会
   発表の成績表と照合して下さい。

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