重 賞 予 想 回 顧(7)

   第29回  函 館 3 歳 S(GV)予 想

    この函館3歳Sというレースを振り返ってみる時、やはり93年の一戦は、大変印象に
  残っています。この日函館地方は、前夜からの雷雨で馬場状態はドロドロの「不良」馬場
  となり、午後からは「重」馬場に変更となりましたが、それでも3歳馬にとってはつらい
  道悪の状況で行われることになりました。この時勝ったのが、道悪巧者のマリーゴッドで、
  後の3冠馬ナリタブライアンは、6着と馬群に沈んでしまいました。この時のブライアン
  は、まだトレードマークのシャドーロールも付けていない状態で、ただビワハヤヒデの弟
  として注目を集めていた感じがします。ちなみにこのレースの2着は、後にきさらぎ賞を
  勝ったサムソンビッグ。4着もデイリー杯3歳Sや阪急杯を勝ったボディーガードなど、
  メンバー的にもかなりレベルの高かった一戦といえると思います。
    さてそこで今年本命にする馬ですが、やはり前走の新馬戦で、競馬ファンの度肝を抜く
  圧勝劇を演じたアグネスワールドを指名したいと思います。もちろん、この新馬戦では
  3コーナー付近から物凄いフットワークでまくり、まるで他馬が止まっているような感じ
  に見えました。将来的にもGT馬ヒシアケボノの弟ということで、十分に期待できる逸物
  と思っています。また今回の一戦では、中央全10場重賞制覇に王手がかかっている武豊
  騎手の存在も、大きな後押しになると考えています。
    そして対抗にする馬は、前走ラベンダー賞を圧勝したサラトガビューティをピックア
  ップしました。この馬は、デビューのダート1000b新馬戦が9馬身差の大楽勝、続く
  オープンのラベンダー賞でも楽にハナに立ち、そのまま後続馬との差を開き1分10秒2
  という好タイムで圧勝するという素晴らしい内容でした。もちろん500`を超える馬体
  重やレースセンスも抜群で、現時点での完成度は、他の3歳馬と比べても群を抜いている
  存在だと思います。
    また3番手は、当初マイネルラヴを指名しようと思っていましたが、脚部不安のために
  出走回避ということで、ここは注目の国内3歳セール出身エーピーハルコッチをピック
  アップしました。この馬は5月12日に行われた札幌プレミア3歳馬トレーニングセール
  で710万円という価格で取り引きされた馬ですが、このセールでのJRA勝ちは、一番
  乗りの馬になりました。もちろんこの馬の活躍次第では、今後トレーニングセールという
  流通形態が一躍注目を集めると思うので、期待してみたいと思っています。
 第29回  函 館 3 歳 S(GV)枠 順 確 定
予想馬名性齢騎手斤量コメント
@サラトガビューティ牝3藤 田53前走ラベンダー賞1着で3歳馬女王候補
Aキングライオン牡3田面木53前走新馬戦1着アサティス産駒可能性も
Bコンゴウビジン牝3加 藤53前走ラベンダー賞4着うまく先行できれば
Cファインバレイ牡3横山典53前走新馬戦1着注目のコタシャーン産駒
Dタルミズオアシス牝3本 田53前走未勝利戦1着でうまく流れに乗れば
Eエイシンパリス牝3山田和53前走新馬戦1着アイリッシュリヴァー産駒
Fアグネスワールド牡3武 豊53前走新馬戦1着ヒシアケボノの弟要注目
Gエーピーハルコッチ牝3安田康53前走新馬戦1着ダハール産駒注意必要
Hアトラスベル牝3柴田未53前走新馬戦1着バンブーアトラスの産駒
Iテツマスター牝3松永幹53前走ラベンダー賞3着可能性は十分あり
【7月27日 芝1200b 3歳オープン馬齢 函館】
【本線】@−F、F−G、@−G
【中穴】C−F、@−C、C−G
【大穴】F−I、@−I、G−I

【結果】
 1着 Fアグネスワールド
 2着 @サラトガビューティ
 3着 Eエイシンパリス
 単F 200円 複F100円@100円E310円
 枠連1−7 140円 馬連@−F 150円
それにしてもアグネスワールドは強かったですね。走破時計も1分9秒8のレコードタ イムということで、本当にこの馬の能力の高さを証明したと思います。レース展開も、 逃げるサラトガビューティを完全マークの状態で、直線に入ると武豊騎手が少し気合を 入れただけで楽に抜け出し、1馬身3/4差という着差以上の強さを見せました。2着 のサラトガビューティも、この馬自身の能力は十分に出し切っていると思います。ただ レース展開的に、アグネスワールドの絶好の目標となってしまったことが少し辛かった かもしれません。しかし500`を超える雄大な馬体なので、今後どのように成長する か楽しみです。馬券の方はとりあえず◎○で的中しましたが、馬連が重賞最低配当タイ の150円という超ガチガチ配当だったので、当然ハズしたのと同じくらいの収支結果 でした。やはりこのレースは1点勝負でしたね。

   第32回  北 九 州 記 念(GV)予 想

    今週の「週刊ギャロップ」誌上で岡部騎手が連載している『馬優先主義』というコラム
  を読みましたが、その中で岡部騎手は「サマーGTは北海道で」ということで宝塚記念の
  施行時期や開催場所について疑問を投げかけていました。確かこの事は昨年から訴えられ
  ていたと思いますが、今回改めてJRAサイドの早急な対策が必要ではないかと同感しま
  した。特にこの時期の阪神競馬場は独特の蒸し暑さがあり、激走後の疲れが尾を引くとい
  うこと、また今年から国際レースになったものの、欧米の大レースと時期的にかち合って
  海外の一流馬が来日するかどうか疑問ということ、さらに桜花賞の時期からずっと使い込
  んできた阪神コースの馬場の悪化の問題などを挙げていました。その中でも岡部騎手は、
  現場サイドの意見として、阪神コースの移動柵の問題を取り上げ、宝塚記念当日のコース
  状態が、内ラチ沿いの5bの部分と、その外側の部分との差が激しく、多くの騎手が荒れ
  ていない内ラチ沿いの狭い部分を目指すので、非常に危険な状態であると強く訴えていま
  した。そして最後のまとめとして、どうせ夏にGTを行うなら、気候も馬場もいい北海道
  の競馬場で組んだ方がいいと指摘していました。確かに、今まで伝統的に阪神で行われて
  きた宝塚記念を北海道で開催することは、かなり難しいことだと思いますが、やはり岡部
  騎手の言うように、札幌または、函館開催の宝塚記念というものを考えてもいい時期では
  ないかと思っています。
    さて今週の重賞は、小倉で開催される北九州記念ということですが、このレースの過去
  5年間の馬連平均配当を見ると6432円ということで、やはり荒れる重賞レースとして
  位置付けられると思っています。そこで今回本命にする馬ですが、ここは昨年に引き続き
  2連覇を目指すマジックキスを指名したいと思います。もちろんこの馬は気性面にやや
  問題があり、全面的には信頼できないのですが、データ的に見てもこのレースの牝馬優位
  は明らかで、うまく先行してこの馬の勝ちパターンにさえ持ち込むことができれば、過去
  の1800b戦は3勝している得意距離なので、2連覇の可能性は十分にあると予想して
  います。
    そして対抗にする馬は、前走エプソムC2着のオースミタイクーンをピックアップし
  ました。この馬はこれまで脚部不安のため、持っている能力をすべて出せない状態でした
  が、今年に入ってからマイラーズCを快勝、ダービー卿CTはやや展開に恵まれず4着に
  敗れましたが、前走のエプソムCは正攻法の競馬でクビ差の2着と実力を徐々に発揮して
  きた感じがします。今回もメンバー的には負けられない一戦で、もちろん上位争いは必至
  と見ています。
    また3番手は、昨年春のクラシック戦線で活躍してきたダンディコマンドを指名しま
  した。この馬は骨折のため7ヵ月以上休養していましたが、先週小倉で行われた900万
  条件の雲仙特別で復活し、予定通り連闘で今回の一戦に臨むということです。当然きつい
  ローテーションに不安もありますが、何と言っても昨年の皐月賞では5着と好走した実力
  馬で、本当に「あっさり」という場面があっても何の不思議もないと思っています。また
  小倉コースは3戦3勝と相性もよく、やはり今週一番の注目馬はこのダンディコマンドか
  もしれません。
 第32回  北 九 州 記 念(GV)枠 順 確 定
予想馬名性齢騎手斤量コメント
@オースミタイクーン牡7武 幸58前走エプソムC2着で今回は必勝体勢の馬
Aマジックキス牝6角 田55前走吾妻小富士5着で2連覇の可能性あり
Bメガミゲラン牝6内 山51前走マーメイドS13着軽ハンデがハマれば
Cカモンマイハウス牝5上 村51前走マーメイドS3着で意外性があり要注意
Dニシノダイオー牡6小 池53前走鳴尾記念9着展開ハマればチャンスも
Eニッシンソブリン牡6福 永51前走麦秋S11着コース替りで可能性もあり
Fパルスビート牡453前走ラジオたんぱ賞2着唯一4歳馬の挑戦
Gエイシンサンサン牝6土 肥53前走マーメイドS5着逃げて粘ればチャンス
Hイブキニュースター牝6高橋亮52前走マーメイドS4着変り身があれば面白い
Iメイショウヨシイエ牡7佐 伯52前走鳴尾記念10着展開次第で上位もある
Jダンディコマンド牡5武 豊55前走雲仙特別1着連闘で臨む注目の一頭
【7月20日 芝1800b 4歳上オープンハンデ 小倉】
【本線】@−A、A−J、@−J
【中穴】A−G、@−G、G−J
【大穴】A−F、@−F、F−J

【結果】
 1着 Jダンディコマンド
 2着 Fパルスビート
 3着 Bメガミゲラン
 単J 230円 複J130円F210円B790円
 枠連6−8 820円 馬連F−J 940円
しかし、ダンディコマンドの武豊騎手は完璧な騎乗でしたね。スタートしてから無理な くハナに立ち、1分46秒5というレコードタイムでの逃げ切り勝ちでした。上がり3 ハロンは、36秒2という平凡な時計でしたが、中間のラップがほとんど11秒台とい うことで、後続馬にも脚を使わせる本当に頭脳的な逃げだったと思います。今後、この 馬は秋のマイル路線などでも楽しみになってきたと思います。また2着に入ったパルス ビートも古馬相手にこれだけの競馬が出来るということは、これからさらに成長すれば 重賞戦線でも十分に活躍できる馬だと思っています。また逃げると思っていたエイシン サンサンは今回後ろからの競馬になったわけですが、ゴール前はよく伸びて新たな一面 を見せたと思います。そして本命におしたマジックキスは、4コーナーまで完全な勝ち パターンでしたが、やはり決め手の差が出て5着という結果でした。馬券の方は、とり あえずパルスビートを△にしていたので、何とかひっかかったという結果でした。

   第4回  函 館 ス プ リ ン ト S(GV)予 想

    さて夏競馬もいよいよ本番ということで、今週の重賞レースは、新設の1200b戦、
  函館スプリントSが行われます。このレースは従来、札幌スプリントSの名称で第3回ま
  で行われてきましたが、開催時期の変更により今年から函館で開催される重賞レースに変
  わりました。そこで過去3回のデータをチェックしてみると、もちろんノーブルグラスの
  2連覇が目に付きますが、やはり牝馬の活躍を無視することはできないと思っています。
  特に昨年の場合は、1着〜3着を牝馬が独占ということで、当然、今年も牝馬には注意が
  必要だと考えています。
    そこで今回本命にする馬ですが、やはり前走初の芝コースのレースだったバーデンバー
  デンCを問題なく快勝したシャドウクリークを指名しました。もちろんこの馬は今年に
  入ってから3着以下がない堅実な走りで、前走はダートから芝への移行もスムーズに行わ
  れ、逆に芝コースの方が、この馬の脚質には合っているような気もしました。今回も福島
  と同じ小回りコースということ、また鞍上も岡部騎手に乗り替りということで、藤沢厩舎
  サイドの必勝体勢は間違いないと見ています。
    そして対抗にする馬は、前走青函S4着で、牝馬のシェイクハンドをピックアップし
  ました。この馬は、前走5ヵ月ぶりのレースを叩いて、今回の一戦にのぞむわけですが、
  調教の様子から変り身は必至で、逆転を含めた要注意の一頭と評価をしています。あとは
  松永幹夫騎手が、どれだけいい位置でレースの流れに乗れるかが、この馬の勝敗を分ける
  大きなポイントだと思います。
    また3番手にする馬は、前走安田記念7着のマサラッキを指名しました。もちろん、
  この馬は、今年に入ってから、GTの高松宮杯と安田記念の2戦をぶっつけで使ってきた
  わけですが、今回のGV戦では、あっさりと勝っても何の不思議もない馬だと思っていま
  す。問題はGTレース特有の激戦の影響が残っているかが少し心配ですが、調子さえ戻っ
  ていれば必ず上位争いをしてくると予想しています。
 第4回  函 館 ス プ リ ン ト S(GV)枠 順 確 定
予想馬名性齢騎手斤量コメント
@キッスパシオン牝5小林徹54前走漁火S6着で連闘ではやや苦しい馬
Aスーパードレス牝4田 原51前走中スポ4歳S8着でうまく先行できれば
Bソロシンガー牝5四 位54前走青函S1着で展開ハマれば恐い一頭
Cシャドウクリークセン5岡 部56前走BBC1着で重賞初制覇のチャンスも
Dマサラッキ牡5河 内56前走安田記念7着GV制覇チャンス到来
Eタヤスダビンチ牡5上 村56前走青函S7着叩き2戦目変り身があれば
Fフィールドウェイ牡4本 田53前走道新スポーツ杯1着展開次第で上位
Gキングアドマイヤ牡6藤 田56前走青函S3着でチャンスは十分ある馬か
Hミニスカート牝4清 山51前走駒場特別1着逃げ切ることができるか
Iイサミサクラ牝6佐藤哲54前走BBC3着で短距離戦のスペシャリスト
Jシェイクハンド牝6松永幹54前走前走青函S4着変り身十分で要注意
Kフジノマッケンオー牡7南 井57前走北海道スプリント4着復活の可能性も
Lアプローズフラワー牝4佐藤雅51前走水沢OP特別1着地方からの参戦馬
Mノーブルグラス牝7横山典54前走BBC8着も実力馬で軽視はできない
Nコクトジュリアン牡6坂 本56前走青函S5着一発の可能性もかなりある
Oマザーメリー牝5菊沢徳54前走青函S2着注目の千二スペシャリスト
【7月13日 芝1200b 4歳上オープン別定 函館】
【本線】C−J、C−D、D−J
【中穴】C−N、C−G、C−O
【大穴】J−N、D−N、N−O

【結果】
 1着 Dマサラッキ
 2着 Oマザーメリー
 3着 Iイサミサクラ
 単D 210円 複D130円O440円I510円
 枠連3−8 910円 馬連D−O 2150円
それにしても、マサラッキは強かったですね。逃げたマザーメリーを完全マークの展開 で、直線では実力の違いを見せつけた素晴らしい内容でした。またマサラッキに直線で 差されましたが、2着に粘ったマザーメリーも短距離馬としての資質を十分に発揮した レースだったと思います。3着のイサミサクラは4コーナー13番手からよく追い込ん だと思いますが、やはり仕掛けるのが少し遅かったですね。そして本命におしたシャド ウクリークは馬群に沈んで8着。また対抗のシェイクハンドも7着に終りました。今回 馬券の方は、1着、2着の馬にそれぞれ印はつけていましたが、完全な抜け目となり、 ちょっとくやしい思いをしました。

   第38回  宝 塚 記 念(GT)予 想

    宝塚記念と言えば、やはり杉本清さんの「あなたのそして私の夢が走っています」とい
  うフレーズですが、特に思い出に残っているのは、91年のメジロライアンが勝った時の
  実況ではないでしょうか。この時、杉本さんは「あなたのそして私の夢が走ります」と言
  ったあと「あなたの夢はメジロマックイーンか、ライアンか、ストーンか」と続け、その
  あと衝撃的な一言「私の夢はバンブーです」と実況しました。当時、実況アナウンサーが
  自分の応援している馬を口に出してしまうということは、かなりセンセーショナルな出来
  事だったと思います。それでもバンブーメモリーが勝てば、バッチリ決まった凄くカッコ
  いい実況だったのですが、なんとバンブーはまったく見せ場のないシンガリ負けでした。
  果たして今年、杉本さんは「私の夢は○○です」と、いったいどんな馬の名前を言うので
  しょうか。本当にすべての競馬ファンは、自分の本命馬だけは口に出さないでほしいとい
  うのが本音だと思いますが・・・。
    さてそこで、今年本命にする馬ですが、やはり前走春の天皇賞で3強の大激戦を繰り広
  げたマーベラスサンデーを指名しました。この馬は、昨年重賞4連勝の後、秋の天皇賞
  に挑戦して4着、そして暮れの有馬記念でも2着と惜敗。今年に入ってから産経大阪杯を
  快勝後、あの世紀の一戦、春の天皇賞でも3着という成績ですが、まさにこれまで歩んで
  きたローテーションは、超一流馬の王道を行くもので、今までGTのタイトルが取れなか
  ったのも、本当に紙一重の差だったと思っています。今回は、マヤノトップガン、サクラ
  ローレルが抜けたとはいえ、メンバー的には、藤沢厩舎の両エース、バブルガム、タイキ
  の参戦で、完全にGT奪取の舞台は整ったという感じがします。ここを勝って真の超一流
  馬の仲間入りをしてほしいと切に希望しています。
    そして対抗にする馬は、前走7ヵ月ぶりの鳴尾記念を快勝したバブルガムフェローを
  ピックアップしました。やはりこの馬は、昨年の秋の天皇賞で、あの3強を撃破した馬。
  その実力は、現時点の競馬界において、頂点を極めたと言っても決して過言ではないと思
  っています。ただ前走の−14`と減った馬体重が、今回の本番にとって少なからず影響
  があると思うので、とりあえず対抗までに抑えてみました。ただし、シンボリルドルフを
  はじめ過去のあらゆる名馬達は、多少の馬体重の変動などまったく問題にしないで勝って
  きたという事実も頭に入れておきたいと思います。
    また3番手にする馬は、安田記念を勝ち、念願のGT馬となったタイキブリザードを
  指名したいと思います。やはりこの馬にとって一番の課題は、道中引っ掛かるという問題
  を、どのように克服するかという点だと思いますが、前走のマイル戦では多少ゴマかしが
  利いても、今回の2200b戦では、致命的な要因にもなりかねないと思います。ただし
  昨年このレースでは2着と走っていて、距離的にはまったく問題はなく、一発ハマった時
  の恐さは3強の中では一番だと思っています。秋の目標としてブリーダーズCへの再挑戦
  が決定したこの馬にとって、今回は必ず結果を出さなければいけないと思っています。
    戦前の予想では、今回も春の天皇賞と同様に、3強対決の様相ですが、やはり春天以上
  の素晴らしいレースになることを期待したいと思います。
 第38回  宝 塚 記 念(GT)枠 順 確 定
予想馬名性齢騎手斤量コメント
@ローゼンカバリー牡5横山典58前走目黒記念5着でチャンスは十分ある
Aセトステイヤーセン6上 村58前走鳴尾記念4着だが軽視はできない馬
Bシーズグレイス牝5村 本56前走目黒記念14着GTでは苦戦は必至
Cユウトウセイ牡8四 位58前走産経大阪杯2着展開ハマれば上位
Dダンスパートナー牝6河 内56前走鳴尾記念3着走りは堅実期待できる
Eバブルガムフェロー牡5蛯名正58前走鳴尾記念1着現役最強馬の実力あり
Fゼネラリスト牡5松永幹58前走鳴尾記念7着度外視で巻き返しある
Gマーベラスサンデー牡6武 豊58前走天皇賞3着で今回悲願のGT制覇か
Hザフォリア牡5熊 沢58前走鳴尾記念5着流れに乗ればチャンス
Iヤシマソブリン牡7坂 井58前走吾妻小富士1着実力馬で一発もある
Jタイキブリザード牡7岡 部58前走安田記念1着GT2連勝なるかどうか
Kナリタキングオー牡6福 永58前走鳴尾記念6着展開次第で上位もある
【7月6日 芝2200b 4歳上オープン定量 阪神】
【本線】E−G、G−J、E−J
【中穴】D−G、@−G、F−G
【大穴】D−E、@−E、E−F

【結果】
 1着 Gマーベラスサンデー
 2着 Eバブルガムフェロー
 3着 Dダンスパートナー
 単G 230円 複G120円E170円D260円
 枠連5−6 340円 馬連E−G 440円
うーん、やはり見応えのある素晴らしいレースになりましたね。マーベラスサンデーは スタートして、やや先行馬の一団から置かれる展開となったので、少し心配しましたが 向う正面から馬群をぬって徐々に進出し、4コーナーでは絶好の位置取り。直線でやや 詰まるような感じもありましたが、武騎手の見事な手綱さばきで外に持ち出し、バブル 、タイキ、ダンスとの叩き合いを完璧に制しました。また2着のバブルガムフェローは 当日の馬体重が、前走の鳴尾記念の時よりさらに減っていたので大変心配しましたが、 この馬の潜在能力の高さは今回のレースで完全に証明されたと思っています。あと3着 に入ったダンスパートナーは本当に大健闘だったですね。これは今回の宝塚記念を目標 にした関係者の努力が確実に実を結んだものだと思います。それからタイキブリザード もよく走っていると思いますが、4コーナー手前で早くも先頭に立ってしまったレース 展開が少し誤算だったのかもしれません。しかし、この馬自身の能力は完全に出し切っ ていると思うので、今秋のBC再挑戦に向けては期待のできる内容だったと思います。 それにしても、これで今秋のGT戦線は、本当に楽しみになってきましたね。サクラロ ーレル、マヤノトップガン、マーベラスサンデー、バブルガムフェロー、タイキブリザ ードの5頭の最強馬たちが、果たしてどのような感動のドラマを見せるのか、またこれ らの5強に対抗する馬は出てくるのか、97年秋のGTロードは、何か想像もつかない ドラマチックなシーンが待ち受けているような気がします。

 ※お願い。結果欄の配当金と連勝番号は、念のため日本中央競馬会
   発表の成績表と照合して下さい。

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