重 賞 予 想 回 顧（４）

   第４回  青 葉 賞（Ｇ�V）予 想

    さて先週の天皇賞・春の余韻がいまだに残っている今日この頃ですが、今週はダービー
  トライアルの青葉賞（Ｇ�V）ということで、とりあえず気持ちを切り替えていこうと思っ
  ています。このレースは、やはり多頭数で能力にあまり差のない馬が出走してくるという
  イメージがあり、過去のデータを見ても、波乱の要素を十分に含んでいる一戦だと思いま
  す。特に今回は最有力候補として名前の挙がっていたサイレンススズカが、脚部不安のた
  め出走回避ということもあり、さらに混戦は必至の状況だと思っています。
    そこで今回本命にする馬だが、ここは前走中山のオープン特別ベンジャミンＳを快勝し
  たトキオエクセレントを指名したいと思います。この馬の父はあのゴールデンフェザント
  ということで、私も９１年のジャパンカップで、この馬の凄い末脚を実際に東京競馬場の
  スタンドから見ていますが、この時のレースは今でも鮮明に記憶の中に残っています。本
  当にあのメジロマックイーンを並ぶ間もなくかわした瞬発力は、驚きとともに世界の競馬
  というものを実感させられた瞬間でもあったような気がします。今回の青葉賞も、この時
  のＪＣと同じ東京の２４００�bということで、トキオエクセレントには父の姿をダブらせ
  ながら声援を送ろうと思っています。
    そして対抗には、当初ダイナガリバー産駒のキラージョーにする予定でしたが、前日に
  突然の出走回避ということで、ここはやはり皐月賞３着のフジヤマビザンをピックアップ
  しました。この馬は、今年の１月２７日にデビューして以来、堅実な走りで勝ち上がって
  きた馬で、前走の皐月賞で見せたしぶとい末脚も、実力があるからこそ出来る芸当だと思
  っています。今回も初の東京コースでどのような走りをするかが、大変注目されると思い
  ますが、もし強い勝ち方をした場合は今年の戦国ダービーの状況から判断して、本番でも
  かなりチャンスは出てくると思っています。
    また３番手は、前走毎日杯４着でトニービン産駒のトニーザグレートを指名しました。
  この馬もデビュー以来惨敗をしない堅実性のある馬で、初の東京コースでも、同じ左回り
  の中京コースで実戦をつんできているので問題はないと思っています。
    今回は今年の皐月賞の内容を考えた場合、特にダービートライアルの重要度が増したと
  思うので、今週の青葉賞と京都で行われる京都４歳特別は当然要チェックだと思います。

 第４回  青 葉 賞（Ｇ�V）枠 順 確 定

【５月３日 芝２４００�b ４歳オープン定量 東京】

【本線】�H−�I、�C−�I、�C−�H
【中穴】�I−�P、�B−�I、�I−�K
【大穴】�H−�P、�C−�P、�B−�H

【結果】
 １着 �Iトキオエクセレント
 ２着 �Hフジヤマビザン
 ３着 �Mスリーファイト
 単�I ２７０円 複�I１３０円�H１７０円�M６４０円
 枠連５−５ ６１０円 馬連�H−�I ６１０円

 うーん、それにしても超スローの展開でしたね。それでもトキオエクセレントは、４コ
 ーナーでは好位置につけて、直線では楽に抜け出す展開でした。フジヤマビザンも結局
 今回は逃げる展開になったわけだが、やはりスローということでマイペースの競馬がで
 きたと思います。ただ本番のダービーでは、当然この様なスローペースはほとんど有り
 得ないと思うので、ハイペースで流れの厳しい競馬になった時の対応が両馬には求めら
 れていくと思います。タイム的にも２分２９秒２という時計は、少し遅すぎるような気
 もするので、今回のレースはやはり参考程度に考えた方がいいかもしれません。

   第１１５回  天 皇 賞 ・ 春（Ｇ�T）予 想

    さて今週は、いよいよ古馬の頂点を決定する天皇賞（春）ということで、今年もドラマ
  チックで感動的なレースになることを期待しています。ところで今回の天皇賞（春）は、
  どのスポーツ紙、競馬専門紙も、サクラローレル、マヤノトップガン、マーベラスサンデ
  ーの３強対決という内容だと思いますが、やはり格と実績から見れば仕方がないことだと
  考えています。つまりはっきりと言えば今回は予想をするということ以前に、この３強の
  順位付けをどうするかだけのレースという気がしています。
    そこでまず本命にする馬だが、ここは昨年からの２年越しの本命、マヤノトップガンを
  指名したいと思います。この馬は前走の阪神大賞典で、スタートしてからすぐに最後方の
  位置をキープし、３コーナー手前からスパートするという、これまでの先行抜け出しパタ
  ーンの競馬とは全く違う展開で、２番手以下を３馬身半も引き離す圧勝劇でした。これは
  ビッグシンボル以下の伏兵馬に対して、圧倒的な力量の差を示したのと同時に、田原騎手
  も何か新しいトップガンの潜在能力を引き出したという印象を強く受けました。もちろん
  本番でもトップガンをリラックスさせて気持ち良く走らせるということが田原騎手にとっ
  ては大変重要なことだと考えていますが、もし展開的に３コーナー手前からのスパートが
  出来ず、一団で流れて上がりの決め手勝負となった場合は、やはりかなり苦しくなると思
  うので、当然今回も田原騎手の手綱さばきにすべてがかかっていると考えています。
    そして対抗は、前走産経大阪杯を圧勝した武豊騎乗のマーベラスサンデーをピックアッ
  プしました。この馬は前走プラス１６�`ながらユウトウセイ、ロイヤルタッチ以下を力で
  ねじ伏せたという横綱競馬で、昨年よりも一段とパワーアップしていることは、誰が見て
  も明らかだと思います。不安材料としては、３２００�bが初距離ということと、二走ボケ
  ぐらいで、かつては天皇賞男の異名をとった武騎手の巻き返しに期待したいと思います。
    そして３番手は、サクラローレルにしたわけだが、もちろん本来なら当然本命にすると
  ころだが、有馬記念以来の出走ということで、今回は評価を少し下げてみました。しかし
  この馬が休み明けでも走ることは十分に立証済みで、過去のデータなど簡単に打ち破るス
  ーパーホースであることも頭に入れておきたいと思っています。もし今年も昨年のような
  強い勝ち方をした場合は、本当に胸を張って凱旋門賞に挑戦してほしいと思っています。
    ところで現在の京都競馬場の馬場状態がレコード続出の高速コースということで、特に
  休み明けの馬にとってはかなり厳しい状況だと思うので、とにかく今回もすべての馬が無
  事にゴールすることを切に願っています。

 第１１５回  天 皇 賞 ・ 春（Ｇ�T）枠 順 確 定

【４月２７日 芝３２００�b ５歳上オープン定量 京都】

【本線】�C−�M、�C−�G、�G−�M
【中穴】�A−�C、�A−�M、�A−�G
【大穴】�C−�I、�I−�M、�G−�I

【結果】
 １着 �Cマヤノトップガン
 ２着 �Gサクラローレル
 ３着 �Mマーベラスサンデー
 単�C ３７０円 複�C１３０円�G１２０円�M１３０円
 枠連２−４ ４２０円 馬連�C−�G ４４０円

 本当に最高にしびれる競馬でした。このような素晴らしいレースだと馬券の当たり外れ
 などはまったく超越しますね。それにしてもマヤノトップガンの末脚には度肝を抜かれ
 ました。走破タイムも３分１４秒４という物凄いレコードで、上がりも３４秒２という
 本当に信じられないくらいのタイムでした。当初マヤノトップガンは、サクラローレル
 やマーベラスサンデーよりも先にスパートして、逃げ粘る戦法に出ると思っていました
 が、２周目の３コーナーを過ぎてもまだ田原騎手が抑えているのを見たときは、これは
 もうダメかと一瞬あきらめてしまいました。しかし４コーナーを過ぎてからのトップガ
 ンのラストスパートは、競馬史上に残る奇跡の末脚だったと思います。サクラローレル
 も一度マーベラスサンデーにかわされたのをゴール前でもう一度差し返した末脚はさす
 がと言うしかないですね。マーベラスの武騎手もサクラローレルを完全マークの騎乗で
 今後に向けて大変期待のできる素晴らしい内容だったと思います。とにかく３強がそれ
 ぞれの持ち味をすべて出し切った最高のレースでした。いやー競馬って本当にいいもの
 ですね。

   第１５回 ニュージーランドＴ４歳Ｓ（Ｇ�U）予 想

    いよいよ第２回東京開催ということで、やはりこの時期の東京競馬場は、ターフの緑色
  も一段と鮮やかになり、競馬を観戦するのも一番いい時期ではないかと思います。そこで
  今週はＮＨＫマイルＣへのステップレース、ニュージーランドＴ４歳Ｓということで大変
  興味深く、当然見逃せない一戦になりそうだと思っています。まずこのレースは昨年から
  の番組改編で、距離や開催時期、またレースの位置付けも大きく変わり、それまではダー
  ビーの翌週に開催され、何か祭りの後の競馬という感じもあり、断念ダービーとか外国産
  馬のダービーという評価だったと思います。しかし、昨年の勝ち馬ファビラスラフインの
  その後の活躍を見ると、このニュージーランドＴというレースの格が一段とアップしたと
  いう感じで、今後も有力馬の試金石として重要なレースになっていくと思っています。
    そこで今回本命にする馬だが、ここは今年に入ってからシンザン記念、フラワーカップ
  と重賞２連勝中のシーキングザパールを指名しました。この馬は今回と同じ１４００�b戦
  のデイリー杯３歳Ｓで、あのメジロブライトを５馬身もちぎっていて、しかもその時の勝
  ちタイムが１分２１秒３のレコードという３歳牝馬としてはまったく信じられないくらい
  の超ハイレベルの競馬だったと思います。ただ阪神３歳牝馬Ｓでは、武騎手のコメントで
  「負けた原因がまったくわからない」とあるように、やや気性面に難があり全面的には信
  頼できないのだが、今回はこの馬の持っている素質にかけてみようと思っています。
    また対抗には、前走クリスタルＣを強い勝ち方をしたワシントンカラーをピックアップ
  しました。今回はやはりローテーション的にクリスタルＣに出走した馬が、このレースに
  も多く出走するということで、その中ではワシントンカラーが頭ひとつ抜け出したという
  感じがしています。当然ひと叩きされて上積みも期待できるし、鞍上の柴田善騎手もここ
  を勝って、ＮＨＫマイルＣでは昨年のタイキフォーチュンに引き続き２連覇を狙っている
  ということなので、ここはぜひ注目してみたいと思っています。
    そして３番手は、今年に入ってきさらぎ賞１着、アーリントンＣ２着と走っているヒコ
  ーキグモを指名しました。この馬はまだ完成途上という感じはしますが、強力メンバーと
  対戦しても堅実性のある走りで、上位に食い込む力は十分に備えていると思います。鞍上
  も岡部騎手に乗り替わりで、今回もかなり期待できると考えています。
    ところで本番のＮＨＫマイルＣに向けては、今年の超目玉とも言えるスピードワールド
  が突然の回避ということで、今回はこのレースの持つ意味合いが、特に重要になってきた
  と思っています。

 第１５回 ニュージーランドＴ４歳Ｓ（Ｇ�U）枠 順 確 定

【４月２０日 芝１４００�b ４歳オープン定量 東京】

【本線】�J−�O、�@−�O、�@−�J
【中穴】�I−�O、�O−�P、�M−�O
【大穴】�I−�J、�J−�P、�J−�M

【結果】
 １着 �Oシーキングザパール
 ２着 �Pブレーブテンダー
 ３着 �Bパーソナリティワン
 単�O １８０円 複�O１２０円�P２６０円�B２４３０円
 枠連８−８ ５５０円 馬連�O−�P ７８０円

 今日は東京競馬場の現場で見ていましたが、シーキングザパールの末脚はスゴかったで
 すね。本当に４コーナーでは、まだ最後方の位置取りで、一瞬これはもうダメかと半分
 あきらめてしまいましたが、馬群をこじ開けて伸びてきたその脚は、他馬とはまったく
 次元の違うものでした。私もとりあえずこの馬を本命にしていましたが、やはり予想以
 上に強かったという気持ちで一杯です。これで本番のＮＨＫマイルＣでは、どの予想紙
 もグリグリの本命にすることは間違いないと思いますが、昨年のファビラスラフインの
 こともあるので、本番に向けてはもう一度チェックしようと思っています。

   第５７回  皐 月 賞（Ｇ�T）予 想

    さて今週は春のＧ�T第２弾の皐月賞ということで、先週の桜花賞と同様にガチガチでも
  確実に的中できればいいなと思っています。ところで先週の阪神競馬場は、長く降り続く
  菜種梅雨の影響でドロドロの不良馬場という最悪の状態だったが、本当に今週の中山競馬
  場では何とかいいコンディションで開催してもらいたいと切に思っています。
    そこで今回の皐月賞で本命にする馬だが、やはり今年の早い時期から期待をしていたメ
  ジロブライトを変わらずに指名したいと思っています。もちろんこの馬は、道悪への対応
  や前走スプリングＳで１０�`減っていた馬体重をどこまで立て直すかなど課題もあるのだ
  が、すでにこの馬の末脚は共同通信杯で証明されているように、同期の馬たちを圧倒する
  Ｇ�Tレベルのもので、前走トライアルで２着に敗れたことは逆に中山コースを試走できた
  と考えた方がいいと思っています。鞍上も今最高にのっている松永幹夫ということで、今
  回の皐月賞では彼の騎乗技術にかけてみようという気がすごくしています。
    そして対抗にする馬は、前走５ヵ月半の休養明けで毎日杯を２着と走ったヒダカブライ
  アンをピックアップしました。この馬は３歳の頃からクラシック候補と言われてきた一頭
  で、前走はまだ調整段階だったにも関わらず、好位置から抜け出す能力は、やはりかなり
  の実力と評価できると思います。また今回は岡部騎手に乗り替わりということで、休み明
  けを一回使った反動さえなければ大金星も十分にあると思っています。
    また３番手は、弥生賞を３コーナーからのひとまくりで勝ったランニングゲイルを指名
  しました。この馬は瞬発力勝負ではやや分が悪いので、このときは武豊騎手が早めに仕掛
  けるファインプレーだったと思います。もちろん勝ち時計も２分２秒２ということであの
  力の要る馬場では十分に合格点をつけられるタイムだったと評価しています。ただこの馬
  で少し気になるデータは、デビューしてからすでに１０戦を使っているということで、消
  耗度の問題から３番手にしたわけだが、やはりこの馬がレースのカギを握っていることに
  は間違いないので、当然注目しなければならない一頭だと考えています。
    とにかく３冠レースの第一関門ということで、どの馬も無事にゴールすることを願いな
  がら、ゲートが開くのを静かに待とうと思います。

 第５７回  皐 月 賞（Ｇ�T）枠 順 確 定

【４月１３日 芝２０００�b ４歳オープン定量 中山】

【本線】�G−�N、�G−�I、�I−�N
【中穴】�D−�G、�D−�N、�D−�I
【大穴】�G−�J、�G−�P、�G−�M

【結果】
 １着 �Qサニーブライアン
 ２着 �Aシルクライトニング
 ３着 �Bフジヤマビザン
 単�Q ５１８０円 複�Q１０５０円�A８１０円�B１２２０円
 枠連１−８ ７１８０円 馬連�A−�Q ５１７９０円

 しかし、これだけノーマークの馬が来ると、もうくやしいという気持ちはまったく無い
 ですね。本当に負け惜しみではないが、かえってサッパリとした気分です。それにして
 もサニーブライアンには恐れ入りました。展開がハマったと言えばそれまでだが、やは
 り実力が無いとあの粘りのある末脚は使えないと思うので、ここは素直にこの馬と大西
 騎手の手綱さばきを評価したいと思います。メジロブライトはこの展開で４着というこ
 とで、やはり東京競馬場向きの馬ということを再確認することができました。これから
 もう一度立て直してダービーでの巻き返しに期待します。

 ※お願い。結果欄の配当金と連勝番号は、念のため日本中央競馬会
   発表の成績表と照合して下さい。

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