重 賞 予 想 回 顧（２）

   第７１回  中 山 記 念（Ｇ�U）予 想

    しかし昨年の中山記念を考えてみると、あのサクラローレルが９番人気で、なんと単勝
  も１９５０円もついたということで、今から思うと本当に信じられないくらいだが、私も
  この時の予想はジェニュイン中心でサクラローレルはまったくのノーマークでした。やは
  り１年以上も休養していた馬がいきなりＧ�Uの重賞で通用するかという考えがあったので
  結局無印にしたわけだが、自分自身の中にある競馬のセオリーとか、今までの競馬界の常
  識といった、いわゆる既成事実の呪縛からまったく解けていない予想だったと反省してい
  ます。ただ先週のサイレンススズカも、新馬戦を勝ったばかりの馬がいきなりＧ�Uの弥生
  賞で通用するかと悩んだ末に、今までのセオリーを無視して本命に指名したわけだが、結
  局１戦１勝馬のキャリア不足が裏目に出て惨敗という結果でした。やはりセオリー通りに
  いくかそれを無視して違う次元で予想するかは非常に難しいところで、これからの競馬予
  想は総合的なバランス感覚が必要だと痛感している今日この頃です。
    さてそこで今回の中山記念だが、このレースは過去１０年１番人気の馬がまったく勝て
  ないということで、人気馬があまりあてにならないのだが、ここは前走ＡＪＣＣで３着の
  キングオブダイヤを本命に指名したいと思います。この馬は前走、前々走と１番人気の馬
  で、今回もたぶん１番人気になる確率がかなり高いと思うが、ここは素直にこの馬の実力
  を信用しようと思っています。距離的に見ても前走ＡＪＣＣの２２００�bよりは１８００
  �bの方がこの馬には適性距離で、今回初重賞制覇の可能性もかなり高いと思っています。
    また対抗には前走ダイヤモンドＳ７着のカシマドリームをピックアップしました。この
  馬は昨年菊花賞出走のあと、３ヵ月半休養して前走を使い、今回叩き２戦目ということで
  変り身は十分期待できると思っています。そして３番手は、当初日経賞を使う予定が今回
  の中山記念に早くも登録してきたローゼンカバリーを当然チェックしたいと思います。
    とにかくこの中山記念は、今後の古馬中距離路線の勢力図を描く上で、大変重要な一戦
  であることには間違いないので、やはり有力馬のレース展開や位置取りなどは要チェック
  だと思っています。

 第７１回  中 山 記 念（Ｇ�U）枠 順 確 定

【３月９日 芝１８００�b ５歳上オープン別定 中山】

【本線】�F−�G、�@−�F、�@−�G
【中穴】�F−�H、�G−�H、�@−�H
【大穴】�B−�F、�B−�G、�@−�B

【結果】
 １着 �Fキングオブダイヤ
 ２着 �Hオフサイドトラップ
 ３着 �@ローゼンカバリー
 単�F ２５０円 複�F１１０円�H１６０円�@１２０円
 枠連７−８ ３７０円 馬連�F−�H ９１０円

 やはり予想通りキングオブダイヤは強い勝ち方をしましたね。レース展開は終始５番手
 あたりを追走するかたちで、直線に入ってからは馬群を割くように進出し、最後はこの
 馬の実力で他馬をねじ伏せたという感じでした。また対抗にしたカシマドリームは直線
 の勝負所でやや伸びを欠いて５着という結果。オフサイドトラップはやはり一瞬の切れ
 る脚を使えないので、これからも善戦マンの日々は続くのか。馬券の方は、９頭立てで
 ９点も買えば当たるのは当然で、馬連�F−�Hも９１０円ということで、収支は毎度おな
 じみのプラマイゼロという結果でした。

   第３４回  弥 生 賞（Ｇ�U）予 想

    勝負の世界に「たら・れば」は禁句だが、もしフジキセキが無事だったら・・・と思っ
  ている競馬ファンも少なくないと思います。何しろ一昨年の弥生賞でゴール前２００�b付
  近から少し気合いを入れただけで、あのホッカイルソーを２馬身半もちぎってしまったと
  いうことで、これは余程能力の差が無いと出来ないことだったと今でも思っています。し
  かしボクシングの世界でもハードパンチャーゆえにこぶしを痛めるということがあると思
  うが、このフジキセキもあまりにも脚力が強いために結局自分自身の脚を壊してしまった
  という感じだと思います。もちろんこれからも弥生賞の時期を迎えるたびにこの馬のこと
  を思い出し、さらに競走馬育成の難しさというものも再認識させられることと思います。
    さて今回の弥生賞だがこのレースはクラシックに最も深い関わりを持つレースで、昨年
  のダンスインザダークの活躍を見ても、このレースの勝ち馬＝クラシックレースを制覇す
  る馬と定義付け出来るほど重要な一戦だと思います。そこで今回本命にする馬だが、ここ
  は前走の新馬戦で衝撃のデビューを果たしたサイレンススズカを期待も含めて指名したい
  と思っています。この馬は、早くもフジキセキを超えるサンデーサイレンスの最高傑作と
  騒がれているが、前走のレース内容を見ると騒ぐ理由もよくわかるという感じがします。
  何しろ京都コースの１６００�bを１分３５秒２という古馬オープンと同等のタイムで、し
  かも上村騎手は最後の直線でターフビジョンを見る余裕で、持ったまま７馬身差の楽勝と
  いう信じられないくらいのパフォーマンスを見せてくれました。もちろん新馬戦を勝った
  ばかりの馬がＧ�Uの重賞レースで通用するかという疑問もあるが、昨年のフサイチコンコ
  ルドの例を挙げるまでもなく、すでに競馬界は今までの価値観では計り知れない新しい時
  代に入ってきていると思うので、決して越えられない壁ではないと思っています。
    また対抗には前走ホープフルＳを快勝したメジロライアン産駒のエアガッツをピックア
  ップしました。この馬は昨年の朝日杯で道中の不利があったにも関わらずクビ差の３着と
  いうことで、やはりゴール前での末脚はかなり非凡なものを持っているという感じがしま
  す。そして３番手はあのロジータの仔でサンデーサイレンス産駒のオースミサンデーに期
  待しました。もちろん今回は競馬ファンにとっては当然見逃せない一戦で、レース展開、
  位置取り、仕掛け所などビデオをセットしてチェックしようと思っています。

 第３４回  弥 生 賞（Ｇ�U）枠 順 確 定

【３月２日 芝２０００�b ４歳オープン馬齢 中山】

【本線】�B−�G、�G−�I、�B−�I
【中穴】�G−�J、�C−�G、�G−�L
【大穴】�B−�J、�B−�C、�B−�L

【結果】
 １着 �Jランニングゲイル
 ２着 �Iオースミサンデー
 ３着 �Cサニーブライアン
 単�J ４３０円 複�J１５０円�I１９０円�C３００円
 枠連６−７ ９６０円 馬連�I−�J ９１０円

 うーん、しかしサイレンススズカのアクシデントは痛かったですね。上村騎手がゲート
 にはさまれて倒れているのを見た時は、これはもう発走除外だろうと思っていましたが
 結局外枠発走ということになり、この時もサイレンススズカはゲートに馬体をぶつけて
 大きく出遅れるハンデを背負ってしまいました。それでも４コーナーでは２番手に並び
 かける見せ場をつくり、結果的には８着という着順でした。これでサイレンススズカは
 皐月賞に出走するためにはどうしてもあと一戦使わなければならないことになり、やは
 りローテーション的には事実上不可能になったと思います。馬券の方は本命−対抗の馬
 がそれぞれ惨敗ということで完敗という結果でした。

   第１５回  中 山 牝 馬 Ｓ（Ｇ�V）予 想

    しかし時の経つのは早いもので、今年もすでに春の中山開催ということで、いよいよク
  ラシックに向けてカウントダウンが始まったという感じがしています。もちろん予想の方
  も開催変わりということで、頭の切り替えが必要だと思います。特に開催の変わり目には
  万馬券が連発する傾向があるので、やはり基本的なことだが人気薄の逃げ馬には注意した
  方がいいと思います。そして今週のメインレースが中山牝馬Ｓということで、これがまた
  牝馬限定のハンデ戦と非常に難解なのだが、最近とりあえず３週連続で的中しているので
  今週もこの流れに乗ってビシッと当てたいと思っています。
    そこで今回本命にする馬だが、昨年同じ中山コースのターコイズＳを快勝したクロカミ
  をピックアップしたいと思います。この馬は前走のニューイヤーＳでは−１０�`とやや調
  子を落としていたにも関わらず、サクラスピードオーの３着とねばり、牝馬としては十分
  に内容のあるレースだったと思います。今回この馬は短期放牧に出したということで、当
  日の馬体重には要注意だと思うが、ターコイズＳ当時のコンディションに戻っていれば、
  重賞初制覇の可能性も十分にあると思います。また騎乗予定の岡部騎手も先週Ｇ�T制覇と
  波に乗っている感じなので、今週もかなり期待ができると確信しています。
    そして対抗には前走京都牝馬特別を逃げ切ったエイシンバーリンを指名したいと思いま
  す。もちろん今回のレースは、京都牝特組が中３週と理想的なローテーションということ
  もあって注目されているが、その中でもこのエイシンバーリンは今回も当然逃げの作戦を
  とると思うので、この中山芝１８００�bのコーナーを４つ回るコース形態を考えてみても
  かなり有利なレース展開に持ち込めると思っています。また３番手には、やはり前走京都
  牝馬特別３着のノースサンデーを指名しました。もちろん先週に引き続き今週も大激戦が
  予想されるので、人気薄も含め手広く買いたいと思います。

 第１５回  中 山 牝 馬 Ｓ（Ｇ�V）枠 順 確 定

【２月２３日 芝１８００�b ５歳上牝オープンハンデ 中山】

【本線】�A−�K、�K−�L、�A−�L
【中穴】�I−�K、�D−�K、�J−�K
【大穴】�H−�K、�A−�I、�A−�D

【結果】
 １着 �Iショウリノメガミ
 ２着 �Jスプリングバーベナ
 ３着 �Kクロカミ
 単�I ６１０円 複�I２１０円�J３１０円�K１３０円
 枠連６−６ ４１７０円 馬連�I−�J ４５００円

 それにしても今回はスローペースで上りの競馬になってしまいましたね。期待していた
 クロカミは３番手の好位置をキープして、この馬のレース展開に持ち込んだと思うのだ
 が、ショウリノメガミやスプリングバーベナにあれほどのキレる脚を使われてしまうと
 やはり少し辛かったかなという感じがしています。馬券の方も１着−３着、２着−３着
 という毎度おなじみの結果でした。

   第１４回  フ ェ ブ ラ リ ー Ｓ（Ｇ�T）予 想

    ついにＪＲＡ初のダートＧ�TとなるフェブラリーＳが東京競馬場で開催される。このレ
  ースの注目は、何と言っても昨年のチャンピオンであるホクトベガであったが、ドバイワ
  ールドカップへのローテーションを考えた場合、２週前に行われる川崎記念に出走した方
  が理想的と陣営が判断したために、今回の記念すべき初のダートＧ�Tは、何か主役のいな
  い寂しいレースになってしまったような気がします。しかし逆にホクトベガの回避で、ま
  さに混戦は必死の状況で、どの馬にも勝つチャンスは十分にあり、馬券的には大変面白い
  レースになったと思っています。
    そこで今回この難解なレースで本命にする馬は、１６００�b以下のダート戦では負け知
  らずのストーンステッパーをピックアップしました。この馬は昨年の秋から根岸Ｓ、ガー
  ネットＳの重賞を含め４連勝中という素晴らしい成績で、その圧倒的な強さと安定性は、
  今回の出走メンバーを見てもやはり一頭だけ際立って見える感じがします。もちろん東京
  コースのダート１６００�bは、この馬にとってコース、距離ともにベストといえる状況で
  、レース展開的にも４コーナーまでうまく流れに乗れば、直線では楽に抜け出す能力は十
  分に備えていると思うので、ホクトベガのいない今回はもちろん不動の中心馬として考え
  ています。そして対抗には、前走銀嶺Ｓを快勝したバトルラインに期待したいと思ってい
  ます。この馬は、降着などの不運もあっていまだに重賞勝ちが無いわけだが、血統的な背
  景や、この馬自身の持っている潜在的能力から、今回のレースに勝ちダート王になっても
  何の不思議も無いと思っています。あとは前走からのややレース間隔の詰まった状況で、
  いかに好調を維持しているかがポイントだと思っています。また３番手には、ウインター
  Ｓ、平安Ｓと重賞２連勝中のトーヨーシアトルを指名しました。とにかく今回はこの他に
  も穴馬や伏兵馬がたくさんいて、ゴール前でも大激戦が予想されるので、馬券の方はなる
  べく幅広く買いたいと思っています。

 第１４回  フ ェ ブ ラ リ ー Ｓ（Ｇ�T）枠 順 確 定

【２月１６日 ダート１６００�b ５歳上オープン定量 東京】

【本線】�F−�J、�J−�K、�F−�K
【中穴】�G−�J、�I−�J、�B−�J
【大穴】�J−�M、�F−�G、�F−�I

【結果】
 １着 �Gシンコウウインディ
 ２着 �Jストーンステッパー
 ３着 �Fバトルライン
 単�G １１９０円 複�G２６０円�J１４０円�F１５０円
 枠連４−６ ３６０円 馬連�G−�J １５７０円

 うーん、しかし岡部騎手は上手すぎますね。直線での勝負で熊沢騎手のストーンステッ
 パーがバトルラインをかわした時は、これでもう決りかと一瞬思ってしまったが、最内
 から岡部騎手のシンコウウインディがしぶとく伸びてきて、結局クビ差で初代のダート
 Ｇ�Tホースとなった。ただ２着に敗れたストーンステッパーの熊沢騎手も完璧な騎乗を
 していて、これで負けたら仕方がないというところか。馬券の方は馬連が１５７０円と
 意外とついたので、まあ少しだけおいしい思いをしたという結果でした。

   第３１回  共 同 通 信 杯 ４ 歳 Ｓ（Ｇ�V）予 想

    今年もすでに１ヶ月が過ぎ、２月の声を聞くようになったが、プロ野球もキャンプに入
  り、春もそこまで来てるかなという感じである。この時期になってくると、今春のクラシ
  ックに向けてメンバーも徐々に絞られてくるという状況だが、今年の場合は未だにこれと
  いった馬が見当たらず混沌とした状態が続いている感じです。そこで今回の共同通信杯は
  特に重要な一戦で、もし強い勝ち方をする馬が現われた場合は、クラシックに直結するこ
  とも十分有り得るのではないかと考えています。そもそもこの共同通信杯というレースは
  過去の連対馬を見ても、ダイナガリバー、アイネスフウジン、ビワハヤヒデ、ナリタブラ
  イアン、タヤスツヨシなどクラシックで活躍した一流馬が名を連ねていて、これだけを見
  てもいかに重要な一戦かということがよくわかると思います。
    そこで今年本命にする馬だが、やはりメジロライアン産駒のメジロブライトを指名した
  いと思っています。この馬はラジオたんぱ杯であのブレーブテンダーに２馬身の差をつけ
  て快勝し、この時のレース内容はかなり高いレベルで評価ができると思っています。また
  阪神３歳牝馬Ｓを勝ったメジロドーベルと同様に、ゴール前での瞬発力は父メジロライア
  ン譲りの非凡なものを持っていて、東京コースではさらにこの馬の持ち味を生かせると考
  えています。そして対抗は、前走オープン特別の若駒Ｓを勝ち上がったエリモダンディー
  をピックアップしたいと思います。この馬は馬体はやや小さいのだが、なかなかキレる脚
  を持っていて、やはり今回注目の一頭だと思っています。また３番手は、前走ジュニアＣ
  ３着でエリモダンディーと同じブライアンズタイム産駒のセイリューオーに期待をしてい
  ます。とにかく今回は馬券を当てること以上に、今後のクラシック戦線を占う上で要チェ
  ックの一戦だと思っています。

 第３１回  共 同 通 信 杯 ４ 歳 Ｓ（Ｇ�V）枠 順 確 定

【２月９日 芝１８００�b ４歳オープン別定 東京】

【本線】�C−�L、�@−�L、�@−�C
【中穴】�A−�L、�H−�L、�I−�L
【大穴】�A−�C、�C−�H、�C−�I

【結果】
 １着 �Lメジロブライト
 ２着 �@セイリューオー
 ３着 �Jペイストリーシェフ
 単�L １６０円 複�L１１０円�@２００円�J３００円
 枠連１−８ ６６０円 馬連�@−�L ６７０円

 それにしてもメジロブライトの末脚は思っていた以上に凄いもので、これで今年のクラ
 シックでも十分楽しませてもらえそうである。ただ３コーナーを過ぎてもまだ後方の位
 置だったので、一瞬本当にこれで大丈夫かと不安になってしまったが、そんなことも直
 線での素晴らしい末脚を見てすぐに一掃されました。馬券の方はとりあえず的中しまし
 たが、やはり９点も買っているので馬連６７０円では、悲しいことにマイナス収支とい
 う情けない結果でした。

 ※お願い。結果欄の配当金と連勝番号は、念のため日本中央競馬会
   発表の成績表と照合して下さい。

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