●第６６回　菊　花　賞（ＧT）

  
  ●Photo Data:(C)Carrot Lunchさんの提供です。

　３０００メートルの先に、栄光の瞬間が待っています。
　新しい歴史の扉が開かれようとしています。
　テレビの前の貴方も歴史の目撃者です！！ゲートインが終わりました。
　いざ！！（ガコーン！！）いまスタート！！

　ディープインパクト上手く出ました。今日は上手く出たディープインパクト。
　綺麗なスタートを切りました。まず染め分け帽が行きます。
　内からアドマイヤジャパン、それをかわして約束通りシャドウゲイトが逃げます。
　アドマイヤジャパン２番手、ピサノパテック３番手。

　内へコンラッド、それからローゼンクロイツ早めに行っている。
　安藤勝己５番手、それからフサイチアウステルであります。
　そして５番のアドマイヤフジ。この後ろにディープインパクト。
　さあ、折り合いをつけたい武豊。

　その外へピッタリとディーエスハリアーであります。
　１１番がシックスセンス。その後ろマルブツライトが続いている。
　あと後ろ４〜５頭は９番のエイシンサリヴァン。そして２番のヤマトスプリンター、
　その外へ１０番のレットバトラーが続いている。ミツワスカイハイ、

　シンガリからマルカジークの展開で、１周目の植え込みを回りまして、
　さあ、１３万人を超えるスタンド前、大歓声が起こるスタンド前、
　シャドウゲイトが引っぱる形になりました。ディープインパクトは内へ入れている。
　懸命に武豊、長手綱で、ディープインパクトをいさめるような感じ、鎮めるような感じ、

　前半の千を１分１秒で通過している。ディープインパクトは１分３秒台で通過しています。
　ゴール板を通過しました。天蓋の菊の前、先頭はシャドウゲイト、
　ディープインパクト、思いのほか、思いのほか、前に行っている。
　その前に宿敵ローゼンクロイツ、ディープの後ろにはシックスセンス。

　斜め前方にはフサイチアウステル、藤田伸二が控えています。
　さあ、ディープインパクト、中団のインコースで、１コーナーから２コーナーへ
　このあたりから例年、流れが落ち着く展開になります。先頭はシャドウゲイト、
　そして２番手でありますが、染め分け帽のアドマイヤジャパンであります。

　アドマイヤジャパン２番手、馬群差がついた、ピサノパテック３番手、
　ローゼンクロイツ４番手、内へコンラッド、フサイチアウステル、
　さあ、その後ろディープインパクト！！向う流しに入っている。
　手綱を通して血が通う、武豊とディープインパクト、お互いを信じ切って、

　さあ、どこから行くか！！ディープインパクト中団です。
　スタート地点を通過して、さあ、これからいよいよ第３コーナーの勝負どころ。
　ディープの後ろにアドマイヤフジが控えている。ディーエスハリアー、
　そしてシックスセンスがいます。その後ろからマルブツライト。

　ご覧のような展開で３コーナーの坂に向かいます。
　シンザンが、ルドルフが、そしてブライアンが辿った３冠への道。
　ディープインパクト、ご覧のように坂の頂上で非常にいい感じ、武豊。
　８００の標識を過ぎて坂を下る。

　先頭は依然として、先頭は依然として、８番のシャドウゲイト、
　２番手、２番手にアドマイヤジャパン、アドマイヤジャパン２番手。
　ディープインパクト、さあ、そろそろ行くかなぁ〜！！
　武豊、ローゼンクロイツの外へ、フサイチアウステル、

　その外からディープインパクト、その外からディープインパクト！！
　１４万人近い大歓声が起こった！！逃げ込みをはかるのはアドマイヤジャパン！！
　横山典弘、逃げる、逃げる！！そしてローゼンクロイツ！！
　一番外から、一番外から、ディープインパクト！！ムチが入った武豊！！

　とらえた！！とらえた！！とらえました！！
　あと１００メートル！！アドマイヤジャパン粘る！！
　しかし、先頭はディープインパクトだ！！
　世界のホースマンよ見てくれ！！これが日本近代競馬の結晶だ！！
　ディープインパクト〜〜〜！！


　大外から脚音も軽やかに、ディープインパクトと武豊〜〜〜！！
　３冠達成！！勝ち時計は３分４秒６、実に２１年ぶりシンボリルドルフ以来、
　無敗の３冠馬の誕生であります！！ディープインパクト７戦７勝です！！
　期せずして場内から大きな拍手が起こりました！！

　まさに、日本競馬史に残る１ページ、一瞬であります。ディープインパクトと武豊、
　向う流しに入って、これからあるいはウイニングランを行うんでありましょうか。
　いま馬を止めます。上がり３ハロンが３５秒７、今日は神戸新聞杯よりも、
　ゆっくりと仕掛けたような、そんな感じになったんでありますが、

　しかし、最後はキッチリと、逃げ粘る横山典弘のアドマイヤジャパンを
　とらえています。緑の芝馬場に青い花が咲きました。
　菊の大輪を頂いたディープインパクトと武豊であります。
　勝ち戻りますディープインパクト、さらに、また大きな歓声が起こっています。

　父サンデーサイレンス、母ウインドインハーヘア、母の父がAlzao。
　金子真人さんの持ち馬。池江泰郎厩舎の所属馬であります。
　武豊騎手。北海道の早来ノーザンファームの生産馬。
　ノーザンファームはクラシック競走、これで７連勝ということになりました。

　偉大な記録を残しましたディープインパクト、いまゆっくりとスタンド前、
　お客さんの前に引き揚げてまいります。４４４キロのディープインパクト。
　ユタカコール、そしてディープコールが混じり合ってスタンドにこだましています。
　大きな仕事を成し遂げた、そんな安堵感もうかがえる武豊騎手であります。

 【２００５年１０月２３日、実況：馬場鉄志アナ】


  
  ●Photo Data:(C)Carrot Lunchさんの提供です。
【結果】
　１着 Fディープインパクト
　２着 Eアドマイヤジャパン
　３着 Cローゼンクロイツ
　単F １００円 複F１００円E４００円C１９０円
　枠連３−４ ４１０円 馬連E−F １２９０円
　ワイドE−F ６２０円 C−F ２３０円 C−E １７２０円
　馬単F−E １３２０円
　３連複C−E−F ２７３０円
　３連単F−E−C ７０９０円

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